■戦後の復興を支えた名車「ミゼット」がレトロ系働くクルマとして復活!?
ダイハツは2020年4月1日から、6月に発売予定の新型「タフト」の先行予約を開始しました。同年1月の東京オートサロンで展示された新型タフトのコンセプトモデルは「ほぼこのままの姿で量産」(ダイハツ関係者)ということで、その言葉の通りダイハツはほぼ同じイメージの発売予定モデルをスペシャルサイトで公開しました。
【画像】新型「ミゼット」登場か!? 軽トラ復活の狼煙を上げるダイハツの新型軽トラがカッコいい(18枚)
それにしても、タフト量産までのステップは物凄く早い印象があります。ダイハツが次に発売する新型軽自動車は、いったいどんなモデルになるのでしょうか。
ダイハツが公開した先行予約のスペシャルサイトには、東京オートサロン出展車に近いボディカラーの「フォレストカーキメタリック」の写真が写っています。
こちらは、ディーラーオプションのメッキパック装着車。これと並んで、ボディがレイクブルーメタリックのカラーで塗られた標準車の姿が初公開されました。
新型タフトに関して、最初のコンセプトモデルの公開から量産まで、極めて短い期間で進められました。
まず2019年10月の東京モーターショーで、新型タフトのデザインコンセプトとなった「WakuWaku」が登場。「自分の道を進み始めた若者と走る、自己主張のあるデザイン。山も海も遊び倒せる、一番身近なクロスオーバーSUV」という説明でした。
東京モーターショーでは、このほかのコンセプトカーとして「IcoIco」、「WaiWai」、「TsumuTsumu」という3台が登場しています。
過去の例を見ると、ダイハツのショーモデルで量産されるのはごく僅か。ぼんやりとデザイン研究や事業性をイメージしたものが多くありました。
ですが、今回「WakuWaku」が発表から8か月後に新型車「タフト」として発売されるように、そのほかのコンセプトモデルも量産化へ進む可能性が高いのではないでしょうか。
各種コンセプトモデルの量産が可能な理由は、2019年にフルモデルチェンジした「タント」が初採用した新しい車体構造「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」です。これは、トヨタのTNGAと同じ考え方を持ちます。
ダイハツが開発したコンパクトSUV「ロッキー」は、軽自動車向けDNGAよりひとつ上でのコンパクトカー向けDNGAを採用。ロッキー兄弟車であるトヨタ「ライズ」の販売は絶好調です。
DNGAというクルマの基盤があるからこそ、軽でもモデルラインアップの横展開を一気に進めることが可能となりました。その横展開第一号がタフトです。では、第二号はどのモデルになるでしょうか。
IcoIco、WaiWai、TsumuTsumuを順に見ていくと、IcoIcoは高度な自動運転を想定しているので量産化は2025年以降になると思います。
WaiWaiは、軽自動車という明記はなく、あくまでも小型ミニバン。となると、ロッキー/ライズの派生車として数年後の登場が期待されます。
注目なのが、TsumuTusmuです。ダイハツは「従来の軽トラックの使い方にとどまらず、農業用ドローン基地や、個室空間など軽トラックの使い方の幅が一層広がる換装可能な荷台を設定」と説明します。
こうした革新的な軽トラックの発想で思い出されるのは1957年登場の初代「ミゼット」です。いまでも1996年登場の「ミゼットII」を街中で見かけることがあります。
■日本市場のみならず世界中で愛されることが期待される新型「ミゼット」
戦後の復興期、日本では三輪トラックが一気に普及しました。こうした三輪トラックは積載量が1トン、または2トンの中型車が主流でした。また、自動二輪車(オートバイ)も乗用と商用の両面で販売が増加していました。
そうしたなか、ダイハツは全長2540mm×全幅1200mm×全高1500mmの超小型車(英語でミゼット)という、それまでの日本ではまったくなかったクルマを考案。三輪トラックと自動二輪車の隙間を狙った、ニッチ市場への挑戦です。
初期型のエンジンは排気量249ccで乗車定員はひとり。当初、月産能力は500台でしたが販売は急拡大し、ライバル車も続々登場したことで、後期型は排気量305cc、最大積載量350kgのふたり乗りへと進化します。発売3年後には月産8500台という大ヒットになりました。
初期型の商品カタログを見ると、「あなたのお仕事にピッタリの荷箱をお選びください」とあり、「開放型」「密閉型」「幌型」と様々なオプションを用意しています。キャッチコピーは「お仕事がおもしろいほどはかどる! 街のヘリコプター!」でした。
※ ※ ※
近年、日本の軽トラック市場は縮小傾向にあります。ホンダは「アクティトラック」の生産を終了し、軽トラック市場からの撤退を発表しました。
その一方、初代ミゼットの歴史を紐解くと、タイ、インドネシア、ビルマ(現ミャンマー)、パキスタン、さらにアメリカへと輸出されています。
TsumuTusmuの量産モデルとなる新型ミゼットが発売されれば、日本のみならず世界各地で活躍する次世代モビリティになる可能性をも秘めているのではないでしょうか。
昨今、若者の間で続くレトロブームの波に乗り、量産モデルで初代ミゼットやミゼットIIのエッセンスを取り入れたレトロ系・癒やし系のデザインを採用すれば、今どきの日本の若者にも受け入れられるでしょう。
その際、現行のハイゼットは継承して、新型ミゼットが別枠で新設されることが期待されます。もし新型タフトが販売好調となれば、新型ミゼットの近年中の発売の可能性が高まると思います。
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みんなのコメント
でも、ミゼットはなんか欲しくなる気になる車だな。