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マスタングが大活躍!! キアヌ怒りの大復讐劇『ジョン・ウィック』を観る!!

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マスタングが大活躍!! キアヌ怒りの大復讐劇『ジョン・ウィック』を観る!!

 日本でも人気の高い俳優キアヌ・リーブス。スタッフの荷物運びを手伝う「いい人」ぶりでSNSでバズったり、バイク好きが高じて自分でバイクメーカーを立ち上げたりで話題には事欠かない。

 そんなキアヌがマスタングを乗り回し、銃を撃ちまくる映画『ジョン・ウィック』シリーズをご紹介しよう!

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文/渡辺麻紀、写真/ポニーキャニオン、Ford

[gallink]

■ハリウッドきっての『いい人』キアヌの人気シリーズ

本作公開当時、キアヌは50歳。ヒゲが年齢相応に見せているが、基本的には『スピード』の頃からそれほど変わっていないようにも見える

 今でも高い人気を誇り、ハリウッドの第一線で活躍しているキアヌ・リーブス。息の長い俳優になれたのは、ひとえに人気シリーズをもつことが出来たからだろう。

 キアヌの場合は、まず『マトリックス』シリーズ(1999~)があり、それに続いて『ジョン・ウィック』シリーズ(2014~)があった。画期的な人気アクションシリーズが2本というのはハリウッドでも最強の武器になると言っていい。

 『マトリックス』は、2021年12月17日からシリーズ最新作であり、第4弾の『マトリックス・レザレクションズ』が公開される。

 前作『マトリックス・レボリューションズ』(03)から18年を経た作品で、キアヌは同じキャラクター、ネオ/トーマス・アンダーソンを演じているわけだが、今回ご紹介するのはもうひとつのシリーズ『ジョン・ウィック』のほう。

 実はこのアクション映画、『マトリックス』があったからこそ生まれたのだ。というのも、『マトリックス』でキアヌは、彼のスタントダブル(代役)を務めたチャド・スタエルスキと意気投合。ふたりして立ち上げたのが『ジョン・ウィック』シリーズだったのだ。

 スタエルスキはそのシリーズ第1作目『ジョン・ウィック』(14)で初めてメガホンを握り、スペシャルなアクション映画を生み出したことになる。

 ちなみにこのチャド、『レザレクションズ』では意味シンなキャラクター役で登場し、役者としてキアヌと共演している。キアヌ曰く「監督のラナ・ウォシャウスキーがチャドのために作ってくれた特別なキャラクター」だそうだ。

■亡き愛妻が残したビーグル犬を殺され大激怒!

妻が遺した愛犬とたわむれ、つかのまのやすらぎのひと時。ジョンの平穏な日々はこの後奪われることになる

 そこで『ジョン・ウィック』である。このタイトルはキアヌ扮するスゴ腕殺し屋の名前。業界で知らない者はいない伝説的存在だが、一般の女性と恋に落ちて結婚し、引退していた。

 ところが、その妻を難病で失い、失意の彼のもとに彼女からの最後のプレゼント、デイジーと名付けられたビーグル犬が贈られる。しかし、この大切なイヌを、夜中に乱入してきたロシアマフィアに殺されてしまい怒り心頭。復讐のために現場復帰し、封印していた銃を再び握るのだ。

 なぜロシアマフィアに狙われてしまったかというと、GSでジョン・ウィックの愛車がマフィアのボスの息子に目を付けられてしまったから。

 「69年のマスタング BOSS429。美しいな。値段をつけろ。いくらで売る?」という横暴な要求をジョンが断ったことで力づくで奪おうと家に乗り込み、車を略奪し愛犬まで殺してしまったのだ。

 亡くなったあとに届いた妻からの手紙には「あなたは愛する人が必要よ。車じゃだめ」と書かれているくらいだから、ジョンはその車を奥さんの次くらいに愛していたのだろう。

 ピッカピカに磨き上げられたマスタングがガレージを出て、陽光を浴びて輝くシーンが数回用意されているだけではなく、飛行機の駐機場のような場所で、ジョンがマスタングをドラフトしながら大きな声を挙げるエピソードもある。喪失感を愛車を転がすことで紛らわせているという感じだ。

 そんなジョン・ウィックの愛情に見合う車が、1969年式フォードマスタングのBOSS49というのはマニアも納得のチョイス。

 この車は当時、力を増してきたクライスラーに対抗するためフォードがNASCARに送り込んだキモ入りの車で、生産台数はわずか859台。車好きなら、喉から手が出るほど欲しくなるのも当然。だからこそ、今回の事件になってしまったというわけだ。

 余談だが、キアヌは『ハートブルー』(91)というサーフィン&刑事映画で1970年型のマスタングに乗っている。この車と69年型はとても似ていて、映画のなかでもロシアマフィアが間違えるというエピソードもある。もしかしてキアヌ、マスタングのファンなのか?

■最後の最後で大立ち回りのカーチェイス

ガソリンスタンドでマスタングの売却を横暴に持ちかけるマフィアのボスのドラ息子。自身の間違いをジワジワと身を持って知ることになる

 ストーリーに戻ると、マフィアの被害はそれだけではない。車庫に置いていたもう一台の車、おそらく亡き妻の車だったに違いない白いレクサスRX400hも破壊される。

 結局、ジョンは路線バスに乗って(なぜかバスもお似合いのキアヌ)、事情を知る車修理屋の工場に行き、新しい車を調達する。その車が1970年式シボレーシェベルSSハードトップ。あの『ワイルド・スピード』のドミニク(ヴィン・ディーゼル)の愛車と同じだ。

 この車に乗ったジョンが向かうのはニューヨークのコンチネンタル・ホテル。暗殺者や殺し屋ら、闇の仕事人だけが宿泊出来る特別なホテルで、本作がスペシャルになった理由のひとつには、このホテルの存在がある。

 宿泊する上での厳しい条件や、殺し屋ならではの特典、独特の人間関係が繰り広げられ、更にはオーナーの個性も活かされていて、今まで見たことのないユニークなアイテムになっているからだ。

 わけあってジョンがこのホテルのオーナーから贈られるのは2011年式のダッジチャージャー。車が重要な存在だったものの、カーアクションといえるほどはなかった本作で、最後に大立ち回りを見せてくれるのがジョンの駆るこの車だ。

 激しい雨が降る夜中、ニューヨークからの脱出を図るロシアマフィアのボスを港まで追いかける。相手の車は2台のシボレー・タホ。この1台をまず体当たりで落とし、ボスを追い詰める!

 ジョンのダッジがどうなったかは、映画を観てのお楽しみだが、もっとカーアクションに特化したほうがいいという人にはシリーズ2作目となる『ジョン・ウィック:チャプター2』(17)がおススメ。映画の出来も素晴らしく、こちらも追ってご紹介したい。

●解説●

 業界では知らない人はいない最強の殺し屋、ジョン・ウィック。引退していた彼が、愛犬を殺されたことで仕事に復帰。諸悪の根源となったロシアマフィアのボスの息子を地獄の底まで追い詰める!

 スタントマン出身のチャド・スタエルスキの監督デビュー作となった本作はスマッシュヒットとなっただけでなく、高い評価も受けてシリーズ化。

 『ジョン・ウィック:チャプター2』、『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)が作られ、いま現在はシリーズ4作目になる『ジョン・ウィック:チャプター4』(原題)を撮影中。

 実は本作、銃器にも強いこだわりがあり、その辺のアクション映画にはあまり登場したことのない種類が多数使われているそうだ。

 ジョンが殺すのは全部で77人。上映時間が101分なので、何と63秒にひとり血祭りにあげている計算になる。これはかなり凄い。キアヌの銃の構え方や撃ち方が、ちゃんとシチュエーションによって変化しているのも監督のこだわりなんだと思う。

 また、ジョンが愛車をドラフトしに行く駐機場に本を読んでいるガードマンがいるのだが、その本がトレヴェニアンの『シブミ』。日本の精神的美学に傾倒するロシア人の暗殺者を描いた作品で、『ジョン・ウィック』にも大きな影響を与えている。チャドの映画化したい小説のひとつでもあるのだ。

 つまり、車のみならず、銃器や本にいたるまで、監督とキアヌの趣味とこだわりが詰まりまくった映画。何度観ても新しい発見がある。

『ジョン・ウィック』
4KUHD・ブルーレイ・DVD/デジタル配信中
配信:https://Movie.lnk.to/jw1
4KUHD:¥7,480(本体¥6,800)
ブルーレイ:¥2,750(本体¥2,500)
DVD:¥1,980(本体¥1,800)
発売元・販売元:ポニーキャニオン
Motion Picture Artwork (C)2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (C) David Lee

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みんなのコメント

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  • ベストカーさん、とうとう書くガセネタ無くなったか? 

    それとも嘘の記事を書くことに罪悪感でも持ち始めたか?

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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