■元祖オラオラミニバン「エルグランド」がマイナーチェンジ
2020年10月16日にマイナーチェンジされた日産「エルグランド」。かつては上級ミニバンの雄として高い知名度を誇り、元祖オラオラ系ミニバンとして押し出し感のあるルックスが人気でした。
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しかし昨今では、好調な販売を記録するトヨタ「アルファード」に差をつけられてしまっています。
起死回生を図るべく、今回のマイナーチェンジではフロントグリルの変更など外装をリファイン。日産のVモーショングリルの内部が横基調のバーが並ぶデザインから、細かいドットが並ぶ形状のデザインへ変更され、迫力のある表情となりました。
安全技術は、前方2台前の車両の動きを検知し回避操作が必要な場合に警報で注意を促す「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」や、走行中の後側方から接近するクルマの接触を回避するようにステアリング操作を支援する「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」などを標準装備。
さらに標識認知機能を向上させ、最高速度や一時停止の標識まで検知することで「360°セーフティアシスト」を実現しています。
エルグランドの歴史を振り返ると、かつては月販1万台を超えるほどの大人気を博した時期もありました。
徐々に活気付いてきたミニバンブームへ向けて、キャブオーバータイプではないミニバンとして、1997年にエルグランドはデビュー。
初代はクリーンでモダンなフロントマスクと、3リッターディーゼルや3.2リッターガソリンエンジンを搭載した上級ミニバンでした。
エルグランドの個性のひとつとしてFRを採用。また、スポーティな「ハイウェイスター」グレードも用意されたところも魅力とされています。
2002年には専用プラットフォームを採用した2代目へと進化しました。
両側スライドドアを採用し、4輪ディスクブレーキも装備。エンジンは2.5リッターと3.5リッターのガソリンエンジンが用意されています。
駆動方式は、スペース効率を求められるミニバンとしてライバルがFFを採用するなか、初代から引き続きFRを継続採用。
実用性よりスポーティな乗り心地を優先したのも、エルグランドファンの心をつかんだのです。
そして2010年にフルモデルチェンジした3代目はFF化され、フロアの低床化と全高が抑えられるとともに、全長は80mm、全幅は35mm拡大。乗り心地とスペース効率が向上。
エンジンは新しい2.5リッターと3.5リッターエンジンを搭載しています。
現行エルグランドは発売から10年という超ロングセラーになっており、いまとなっては設計の古さを感じる部分があります。
かつての人気ぶりを考えると、弟分ともいえる「セレナ」やライバルのアルファードと比べて販売が低迷している状況といわざるをえません。
■新型エルグランドの評価は? 歴代オーナーに聞いてみた
マイナーチェンジしたエルグランドについて、従来モデルのオーナーに話を聞いてみました。
今回話を聞いたのは、初代(E50型)に乗っていた元オーナーと2代目(E51型)の元オーナー。いずれのオーナーもすでに別のクルマに乗り換えているとのことでしたが、やはり新型エルグランドの動向は気になるようです。
2000年代に初代(E50型)を愛車にしていたFさん(40代・男性)は無類の釣り好きで、全国の釣り場を求めて長距離トラック並みにエルグランドで走り回っていたそうです。
「もともとはトヨタ『ハイエース』に乗っていましたが、釣りに出かけると車中泊もするし荷物も多いので、当時流行しはじめたミニバンを買いました。当時は釣りだけでなくデートでも使っていました。
それまでのワンボックスと違い、排気量の大きいエンジンだったのでミニバンらしからぬ加速感が気持ち良く、多人数乗車でもガンガン走れるところが魅力でした」
そんなFさんですが、新型エルグランドを見ていろいろ考えることはあるようです。
「まず、いろいろな諸事情があるとはいえ、3代目はFF化したことでエルグランドらしさを失ってしまった気がします。車重が重いミニバンの場合、前で引っ張るより後ろから押し出されるほうが個人的には好きでした。
フロアの高さも時代のニーズによって低くすべきなのはわかりますが、数段登る感じが逆にエルグランドの後部座席らしかったんじゃないかなと思います」
マイナーチャンジしたエルグランドの第一印象は「もったいない」とのこと。
「どうせなら、セレナのように『e-POWER』を搭載するのもアリだったと思います。新型エルグランドは、見た目は高級感がアップしたけれど、ライバルに寄せてしまった気もします。安全装備の充実は嬉しいけれど、それより今一度FRベースでエルグランドを復活させてほしいです」
2代目(E51型)に乗っていたKさん(50代・男性)にも話を聞いてみました。
「2代目に乗っていましたが、背が高いのが逆に存在感があって高級ミニバンの先駆け的なイメージが好きでした。また3.5リッターエンジンはスムーズでパワーもあって、非常に乗りやすかったです。ミニバンなのにスポーティな感じも好印象でした。
3代目でFF化されたのは知っています。今回のマイナーチェンジでは、このクラスでバカ売れしているアルファードに寄せたデザインになってしまったのは、元オーナーとしては非常に残念ですが、現在のニーズはこちらなのかもしれません。
ただ、3代目が2010年に登場してから10年なので、マイナーチェンジではなく、完全な新型モデルの登場を期待したいです。その場合はやっぱりFRベースに戻してほしいです」
ほかにも数名の元オーナーの方々から話を聞いてみました。
「安全装備が充実したのは嬉しいけれど、値段を考えたら『プロパイロット』は付けるべきだった。なんとなくアルファードとホンダ『エリシオン』の中間みたいなデザインは賛否が分かれるかも」(40代・男性)
「2列目のシートベルトが、相変わらずピラー部分から出ているのは疑問です。前後に動かすことを考えたら、ライバル車と同じくシート上部からにすべきだったと思います。新型モデルは高級感が感じられるデザインに変更されたので、興味はありますけど」(30代・男性)
一方で、インテリアの質感のさらなる向上は高ポイントだという意見も聞かれました。
センター部に配置されるディスプレーが10インチとなり、さらに視認性も向上。シートは連続したキルティングパターンに変更され、さらにモダンなインテリアを演出しています。
※ ※ ※
歴代モデルのオーナーたちからは、エルグランドに対する叱咤激励のコメントが多かったのですが、その言葉には「期待しているからこそ」の意味が含まれている印象を受けました。
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