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買うなら今!? ソアラ、シーマ、シビックタイプR、レガシィ…1980~90年代の注目ネオクラシックカー|後編|

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買うなら今!? ソアラ、シーマ、シビックタイプR、レガシィ…1980~90年代の注目ネオクラシックカー|後編|

数多くのクルマが登場した1980~90年代。その数だけネオクラシックカーがあるわけだが、ここでは代表的車種をセレクトして解説する。新車時の価格を上まわるプレミア付きのモデルも!? ※中古車相場は編集部調べです

買うなら今!? スープラ、GT-R、RX-7、カプチーノ…1980~90年代のネオクラシックカーが相場が高騰|前編|
 

買うなら今!? スープラ、GT-R、RX-7、カプチーノ…1980~90年代のネオクラシックカーが相場が高騰|前編|

2.5Lツインターボの5速MTは走り屋に人気
トヨタ ソアラ(Z30)

発売期間:1991~2001年
発売当時価格:326万9000~745万円
中古車相場:30万~340万円

北米ではレクサスSC300/400の名で販売されたラグジュアリークーペだが、280馬力を発揮する2.5Lツインターボの1JZ-GTE型エンジン搭載車は5速MTをラインアップ。スープラとは一線を画す大人のスポーツカーとして人気を博した。ソアラ本来のGTカー的テイストを味わうなら3Lの一択。セルシオと同じ4L・V8エンジン搭載車は希少で、アクティブサスペンションやエレクトロマルチビジョンは壊れると相応の出費を覚悟しなければならない。

新しいビッグ・カーの時代はここから始まった
日産 シーマ(FPY31)

発売期間:1988~91年
発売当時価格:433万~510万円
中古車相場:40万~300万円

Y31型セドリック/グロリアをベースにしながら、全幅1770mmの3ナンバー専用ボディを採用。バブル景気を追い風にした上昇志向も相まって、飛ぶように売れた初代シーマ。255馬力を発揮するVG30DETT型エンジン搭載車が「尻下がり」になってフル加速するシーンが強く印象に残っている。現在、中古車市場に流通しているのは、フルノーマルやホイール交換など軽微なドレスアップにとどめた個体が大半。故障要因の少ないコイルばね車を選びたい。

令和時代でも通用するプリメーラパッケージ
日産 プリメーラ(P10)

発売期間:1990~95年
発売当時価格:139万8000~236万7000円
中古車相場:50万~100万円

「大人4人を乗せて快適に長距離が走れること」、「必要な荷物が十分積めること」など、クルマに求められる要件を真摯に突き詰めて、パッケージという概念を国産車に根付かせた。エンジンはハイオク仕様の2L、レギュラー仕様の1.8LともにツインカムのSR系で、引き締められた足まわりと相まってスポーティな走りを披露。通好みのスポーツセダンとして根強い人気だが、中古車の流通は少なく、色やグレードを選り好みできる状況ではない。

ワンオーナーで低走行の車両は300万円以上
ホンダ シビック タイプR(EK9)

発売期間:1997~2001年
発売当時価格:199万8000円
中古車相場:130万~550万円

B16B 98スペックRの最高出力は185馬力/8200回転で、リッター当たりの出力はNAでは世界最高レベルの116馬力。高回転・高出力に対応させるために数々の専用パーツがおごられ、フリクション低減と軽量化を達成。加えて、大径ブレーキや専用開発のポテンザ、旋回性能を高めるヘリカルLSDを採用。ボディ剛性も高められ、トータルで走りの性能を磨き上げた。中古市場ではタマ数が少なく、10万km未満だと300万円オーバーも。

ワゴンブームの立役者も今では希少な存在に
スバル レガシィ ツーリングワゴン(BF)

発売期間:1989~93年
発売当時価格:142万8000~264万8000円
中古車相場:30万~200万円

ワゴン=商用車のイメージを覆した記念碑的モデル。「走りのワゴン」のイメージをけん引したのがEJ20ターボを搭載したツーリングワゴンGT。RVブームも重なって好セールスを記録したが…さすがに30年選手になった現在では、2代目も含めてタマ数はきわめて少ない。チェック項目としては駆動系からの異音やエンジンのオイル漏れ、内装のヤレ具合など。現存数は少ないが、92年に追加された2.2Lのブライトン220も根強い人気だ。

N14パルサーやB13サニーのパーツが流用可
日産 ラシーン

発売期間:1994~2000年
発売当時価格:157万~219万8000円
中古車相場:30万~160万円

N14パルサー4WDのコンポーネンツを使い、レトロモダンな内外装を組み合わせた。雰囲気重視のイメージだが全車にビスカス式の4WDが採用され、走行安定性にも優れる。モデルライフが長く、90年代のアウトドアブームも手伝って中古車のタマ数は豊富で、程度も価格もさまざま。オーナーの好みでオールペンや内装の張り替えが施された車両も見受けられる。できれば97年のマイナーチェンジで標準装備になったABS付き車を選びたい。

ワンモーションフォルムの革新パッケージ
トヨタ エスティマ(TCR10W/TCR20W)

発売期間:1990~2000年
発売当時価格:296万5000~335万円
中古車相場:10万~160万円

エンジンを前席下に置くキャブオーバータイプの1ボックスが主流だった時代に、完全フラットなフロアを実現するために世界初のアンダーフロアミッドシップを採用。「天才タマゴ」と称したパッケージング、ざん新なワンモーションフォルは今でも色あせない。92年に加わった「小エスティマ」こと5ナンバーサイズのルシーダ/エミーナも含め、中古車のタマ数は少ない。逆に今まで生き残っているの大切に扱われた証かも!?

21世紀を見据えてパッケージを大幅に刷新
BMW 3シリーズ(E36)

発売期間:1990~2000年
発売当時価格:430万円(320iセダン)
中古車相場:20万から330万円

直4エンジンがメインだったE30から直6が前輪よりも後方に収まるようにパッケージングが刷新され、前後重量配分を最適化。ライバルのメルセデス190の特徴である、リヤのマルチリンクサスペンションに対抗すべく、セミトレーリング式からセントラルアーム式に改め、上質な乗り味と優れた操縦安定性を両立。セダン以外に2ドア、ツーリング、カブリオレとボディバリエーションも豊富だが、どれもタマ数は少なく、後継のE46まで選択肢を広げたい。

古きよきBMWの味を残したミディアムサルーン
BMW 5シリーズ(E34)

発売期間:1988~96年
発売当時価格:798万円(535iセダン)
中古車相場:40万~270万円

4WDやステーションワゴンのツーリング、V8エンジン搭載車など、ライバルのメルセデスEクラス(W124)に対抗すべくバリエーションを拡大。バブル景気のタイミングと重なり、国産サルーンやBMW 3シリーズからステップアップするユーザーを取り込んだ。こちらもE36同様に現存数は少ないが、しいていえば90年以降のDOHC&5速AT化された525iや520iはランニングコスト的に有利。メンテ費用も相応にかかることを忘れずに。

バランスに優れたDセグのベンチマーク
メルセデス・ベンツ 190クラス(W201)

発売期間:1983~93年
発売当時価格:540万円(190Eセダン)
中古車相場:60万~530万円

BMW3シリーズの独壇場だったDセグメント市場に、メルセデス・ベンツが満を持して投入したのがCクラスの前身となるW201こと190クラス。BMWが長らくセミトレーリングアームを使い続けたのに対し、190は世界初のマルチリンク式リヤサスペンションを採用したのもトピックだった。5ナンバーサイズのコンパクトボディながら、剛性感に富んだボディや重厚な乗り味は往年のメルセデスのもの。生涯乗り続けるつもりで入手したい。

メルセデスの思想が貫かれたミディアムクラス
メルセデス・ベンツEクラス(W124)

発売期間:1985~93年
発売当時価格:680万円(230Eセダン)
中古車相場:40万~930万円

航空力学の知見を取り入れエアロダイナミクスを限りなく追求した結果、Cd値0.29の空力フォルムを実現している。W201と同様にリヤサスペンションは5本のリンクが互いに作用して走行安定性を向上させるマルチリンク式を採用。スタンダードなセダンを筆頭に、クーペ、ステーションワゴン、カブリオレ、パフォーマンスをきわめた500EやAMGまで幅広いラインアップを取りそろえていた。W124の専門店も存在するなど根強い人気を誇るが、程度のいいタマは年々減っている。

〈文=湯目由明〉

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みんなのコメント

3件
  • もはや、底値から上昇しているので、買うのは本当に覚悟がいる!
  • 古い高級車はエアコンやメーター周りの部品が高いから維持するだけで大変。30ソアラなんかは既に寿命で壊れるメーターが廃番で買えないし、中古パーツに換えてもいつまでもつやら。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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