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【心に残る日本のバイク遺産】国産初のオフロードモデル「YAMAHA DT-1」-1968年- 2サイクル250cc史 編

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【心に残る日本のバイク遺産】国産初のオフロードモデル「YAMAHA DT-1」-1968年- 2サイクル250cc史 編

北米からの要求に応えて開発されたDT-1で幕を開けたヤマハ2サイクルトレール
「YAMAHA DT-1」-1968年-

1968年3 月に発売されたDT-1は、国産車初の本格的オフロードモデルである。当時のヤマハは、悪路での走行を意識したモデルを北米に輸出していたが、それらはそもそもオンロード車で車体が重かったり、逆に軽いが排気量が小さく非力といった問題を抱えていた。

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オフロードに適したモデルを望む北米からの声に応えて開発されたのが、ヤマハにとってばかりか、国産車においても最初の不整地走行に特化したモデル、DT-1であった。

そしてこのモデルの登場は、2 サイクル単気筒を搭載するオフロードシリーズの幕開けでもあった。DT-1は発売されるやいなや人気車となり、ライダーたちの関心をそれまでの日本にはなかった新ジャンルへと向けた。1970年には351.9ccに排気量を拡大した兄貴分のRT1が登場。250cc車はエンジンを強化し、DT250へと車名を変更した。

DT250は改良を重ねながら年式を重ね、1977 年に登場したDT250Mでは革新的な車体を採用。1 本のリアショックを大きく前傾させてシート下に配置、横からだと三角形に見えるスイングアームでこれを直接押すモノクロスサスペンションを公道向け市販車で初めて搭載。

モトクロスレーサー、YZの開発で生み出されたこのリアサスは、RZ250など後出のオンロード車にも大きな影響を与えたDT250は1979年型が最終モデルとなり、2 サイクルトレールバイクは200ccへと排気量を引き下げた、DT200Rとして後に受け継がれた。

■全長×全幅×全高 = 2,060×890×1,130mm
■軸距 = 1,360mm
■エンジン形式・種類 = 空冷2サイクル単気筒
■総排気量/ボア×ストローク = 246cc/70mm×64mm
■圧縮比 = 6.8
■最高出力 = 18.5ps/6,000rpm
■最大トルク = 2.32kgm/5,000rpm
■始動方式 = キック式 
■変速機 = 5速
■タイヤ前/後 = 3.25-19/4.00-18
■ブレーキ形式 前 = ドラムブレーキ
■ブレーキ形式 後 = ドラムブレーキ
■発売当時価格 = 19万3,000円

[ アルバム : 「YAMAHA DT-1」-1968年- はオリジナルサイトでご覧ください ]

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