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あの事件後…煽り運転は減ったのだろうか?

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あの事件後…煽り運転は減ったのだろうか?

あの事件後…煽り運転は減ったのだろうか?
日々、各地を回る筆者だからこそ感じることがあると思います。
(画像のクルマはタイトルとは関係ありません)

電車で移動すると、昔は「降りる人が先ですよ」と小学校でも言われたりしたものですが、そういうこともなんだか形骸化されているように感じるものです。ホームで待っている人も我先に、電車に乗っても出入り口あたりで立ち止まる人が多いですね。もちろんこうするものと決めつけることはできません。その場その場の判断は求められることだとは思います。しかし「こんなんだから、あおり運転の問題はなくならないな。」と思ったりするものです。

クルマを買ってから後悔するか、買わずに後悔するか?どちらが幸せになれるか?

東名のあの事件以降、何かと話題になることは多いです。そして同時に、自分の運転だって気を付けていないとあおり運転だ、と言われかねません。また、相手を悪者、すなわちあおり運転呼ばわりするかどうかにも気を配ることは大切だなと思ったりするわけです。「人を悪者にしない努力」、これは結構現代社会を生き抜く上での処世訓の一つではないか、とさえ思ったりするものです。後ろから急いでくるクルマがいたらできるだけ道を開けてあげる。逆に前のクルマが明けてくれたら、サンキューハザードをつけてあいさつする。個人的には可能な限りそんなことをするようにしています。

減ったか減っていないか。それでいえば多少減ったのではないでしょうか。街中でもそんなことを話題にしている人は多い気がしています。何事も教訓を無駄にしないということは大切ですね。痛ましい事故は繰り返さないようにしたいものです。

しかし、実はあおり運転のトラブル、クルマの運転だけの問題ではなく、冒頭で紹介したような、ちょっと周りを見渡すゆとり、人を思いやる心、そんなのがあるかどうかという問題なのではないでしょうか。それならば、いつまでも遅いクルマが右側車線を占有することもないでしょうし、あまり不慣れそうなドライバーを圧迫するような運転をすることも減るのではないでしょうか。何より、あまり人といがみ合うようなことは避けたいですね。あの事件も実は事故現場で進路をふさいだ前にパーキングでのやり取りがあったと言われます。

もちろん進路を妨害するようなドライバーは最大限に糾弾されてしかるべきでしょう。しかし、そういう人もいるかもしれないのです。同じ道路を走っているかもしれないのです。道路は社会の縮図、縮図というかあれも社会の一切片ですね。そういう人に遭遇する可能性は少なくないのです。

そういうことを皆がわきまえて、基本は譲る。そんなマインドで往来する。クルマに乗っていても、歩行者でも同じではないでしょうか。運転は自分の鑑です。今どんなマインドなのか、またそんなマインドでいたら周りはどう思うか。思いを巡らす。ちょっとイラっとしたら、努めて気を鎮める。心穏やかにふるまうようにすべきでしょう。取り返しのつかないことになっては元も子もありません。賠償が、とか、責任の所在や割合が、と言っても、元には戻りません。

冒頭の電車の場面に戻りますと、年末年始はことさら駅でのいざこざも多いような気がしています。そんなことも、心安らかな運転の予行練習だと思って、一つゆとりを持った行動を心掛けたいものですね。こういうことを言うと「いや、下手に謝ったりしてすれば非を認めることになる。」という人もいるかもしれません。そうではないのです。謙虚になるということではないでしょうか。

今、私にも、そして世の中で足りないことはこの謙虚さではないかと。不愉快な思いをして帰ってきては、どんなドライビングプレジャーも台無しです。世は「平成最後の」とにぎやかですが、でも毎年毎年、二度とはこない年末年始を一層大切に想うきっかけかもしれません。そんなこの年末年始、クルマも一緒に楽しく、そして晴れやかな気持ちで過ごすためにも、謙虚に、おおらかに行きたいものです。

人を煽るな、自分を御せ!あおり運転はもっと少なくなるといいですね。

[ライター・画像/中込健太郎]

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