ホンダがイチオシの1.5Lターボをついに搭載
2013年に登場し、これまでに国内累計で36.7万台を販売してきたというホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」。2018年3月にビッグマイナーを受けて進化したばかりだが、今回は1.5リッターターボのガソリンエンジン搭載モデルが追加されたというので試乗レポートをお届けしたい。
【試乗】SUV新車販売台数1位! ホンダ「VEZEL(ヴェゼル)」が人気のワケとは
ヴェゼルにはスポーティバージョンとして「RS」グレードがラインアップされているが、今回追加されたモデルは「ツーリング ホンダセンシング」とネーミングされ、RSとは一線を画している。外観的には大きな変更点はないが、フロントバンパー下部やボディサイドのロアガーニッシュなどの塗装をグレーメタリック専用色としている。またリヤエンドはマフラーのフィニッシャーを左右2本出しとしており、パワーを感じさせる演出としている。
パワーユニットはL15B型で直噴のヘッドにVTEC機構が組み合わされターボチャージャーを装着している。その最高出力は172馬力(127kW)/5500rpmにまで高められ、最大トルク220N・m/1700~5500rpmとヴェゼルシリーズ全体で最強のパワースペックとなっている。これがトルコン付きCVTのトランスミッションと組み合わされ前輪を駆動するFFレイアウトとしている。
ヴェゼルにはハイブリッド(HV)もラインアップされていて人気の中心的存在となっている。HVモデルには4輪を駆動するAWD仕様もあるが、ツーリングはFFのみの設定となっているのが少し残念なところ。だがFFレイアウトのガソリン仕様ということで床下スペースを最大限に活用でき、燃料タンク容量はシリーズで唯一の50リッタータンクを装備している。
クルマに乗り込むとブラックに統一されたダッシュボードとインナーライナーがスポーティで、ステッチの縫い込まれたソフトパッドのインストルメントパネルも高級感があっていい。シートは前席左右電動アジャスト機能付きであり、ダイヤモンドステッチの表皮模様がさらに高級なイメージを与えてくれる。
SUVとは思えぬ軽快な走りを堪能できる!
エンジンを始動すると、ハイパワーユニットであるのもかかわらず静かでスムース。振動がよく押さえ込まれノイズもほとんど感じない。走り出してもその静かさのまま維持されるのはボディの骨格や遮音、防振仕様を欧州仕様と同じにしたためだ。ボディ補強は部分的に板厚を上げ、補強パッチを追加するなど手間が掛かっている。遮音や防振もコストがかかっている。とくにフロントのパワートレインまわりからの遮音は優秀で、回転を上げてもやかましさを感じさせない。むしろ車体後部から伝わってくるロードノイズの方が気になるくらいだ。
ツーリングにはミシュラン・プライマシー3の専用タイヤが奢られ、ステアリング操舵に対するクイックな反応が得られている。これはVGR(可変ステアリングギアレシオ)の採用も相効していて、アジリティが高く感じられる。ホンダが提唱しているアジャイルハンドリングアシストも装備されていて、内輪ブレーキを細かくかける制御をしているので実際より100kgくらい車重が軽いクルマに乗っているようなハンドリングの印象を覚えた。
個人的には4輪駆動AWDの設定を望みたい。それは今回HVの4WD仕様に同時に試乗してみて完成度が高く感じられたからだ。SUVとしての機動性、全天候性を高めるのに4WDシステムは極めて効果的。ターボチャージャーが装着され、空気の薄い標高の高い場所でも力強いトルクが引き出せるツーリングなのだから、4WDとしてもより説得力があるだろう。またHV仕様が採用しているDCT(ツインクラッチトランスミッション)も制御の完成度が高まり好印象な変速フィールになった。1.5Lターボ+DCT+AWDのツーリングがあったら、かなり気になる!
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