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ホンダが新型アコードを初公開。Googleシステム搭載や、今後のハンズオフ機能追加など先進技術が目白押しの4ドアサルーン

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ホンダが新型アコードを初公開。Googleシステム搭載や、今後のハンズオフ機能追加など先進技術が目白押しの4ドアサルーン

2023年9月21日、ホンダは2024年春の発売を予定する新型アコードを初公開した。「Googleビルトイン」を搭載したインフォテインメントシステムの採用や、ホンダセンシング360の搭載など、先進技術を盛り込んだミドルサイズの4ドアセダンを、いち早く触れることができた。

新型アコードの立ち位置は、ホンダの先進技術を象徴する存在
アコードの登場は1976年。それから47年の月日を経て、11代目へ進化を果たした。新型アコードのコンセプトは「Driven by My ACCORD ~相棒アコードとより高みへ~」である。これは、歴代アコードが目指してきた「人と時代に調和したクルマ」の思想を踏襲しながら新たな先進技術を搭載し、ともに高みを目指せるような相棒のような存在を意味している。

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これまでのホンダの先進技術を象徴する存在はレジェンドだったと記憶する人も少なくないだろう。しかしレジェンドが去った今はその立ち位置をアコードが引き継ぎ、よりその新しい技術を身近に体験できる存在を目指しているという。

ロー&ワイドをより強調した新型アコードのエクステリア
新型アコードのデザインは、2020年2月~2023年1月に販売されていた従来型のロー&ワイドを踏襲している。エクステリアデザインを担当した本田技術研究所の石井裕樹氏によると、バンパー下部をブラック塗装しているのはロー&ワイドをより視覚的に強調するためだという。

さらにフロントヘッドランプはフルLED化、リアコンビランプは横一文字型を採用しウインカーはシーケンシャル点灯するなど、現代的で先進感のある印象を得た。

パワートレーンは2L直4の直噴アトキンソンサイクルに、新開発の高出力モーターをふたつ内蔵する電気式CVTを組み合わせた「e:HEV」を搭載。今回試乗することはできなかったが、最大トルクを大きく向上させながら優れた静粛性を実現しているという。特に高速道路での静粛性が向上しているというから、上質な走りにも期待ができそうだ。

大型のディスプレイを各所に配した近代的なインテリア
インテリアデザインは、シビックに似た水平基調でシンプルな印象。一方で、より上級志向を強めるためソフト素材が多用されており、心地よい空間と上質な佇まいを両立している。また、7色から選択できるアンビエントライトを標準装備しており、インパネラインやドアラインを水平に灯す。

そして12.3インチの大型センターディスプレイに加えて、10.2インチのフル液晶メーター、さらに11.5インチ相当の大型ヘッドアップディスプレイを採用したインターフェイスを搭載。

さらに「エクスペリエンスセレクションダイヤル」と呼ばれる、1つのダイヤルで複数の機能の操作が可能なコマンドを初採用した。これは、ユーザーごとにエアコンの温度設定やオーディオソース、照明などの車内機能を一括設定することもでき、お気に入りの車内空間を提供する。

例えば「エアコン22度、オーディオはブルートゥース接続、アンビエントライトは赤」をダイヤル登録すると、その後ワンタッチでその状態にしてくれる、とった機能である。実際に試用してみると最大8つまで登録できることもあり、家族で分けたり、季節や天気で変えるといった使い方にも対応できそうだと感じた。

ちなみにこの時、標準装備される「BOSEプレミアムサウンドシステム(12スピーカー)」の音質を試すことができたが、密室性の高いセダンボディも影響したのか、同ブランドのZR-Vよりもダイナミックで奥行きのある音質が実現されていると感じた。この辺りも室内空間をより楽しめる「相棒」としての資質があった。

Googleビルトインを搭載したインフォテインメント
新型アコード最大のトピックといえるのが、ホンダ車で初となる「Googleビルトイン」を搭載したインフォテインメントシステムだ。これにより音声操作による各種操作が可能となるGoogleアシスタントや、メーターにナビ表示できるGoogleマップ、メディアアプリを利用できるGoogle Playが搭載された。

車内のインターフェイスが、よりスマートフォンに近い操作性を手にしたのは非常に魅力的だ。さらに、OTA(Over The Air)で制御系のECUも新たにソフトウェア更新が可能になったのも朗報だ。

実際にこのGoogleビルトインのインフォテインメントを試してみて特に印象的だったことは、レスポンスの良さだ。音声認識の早さやマップのスクロール感ひとつとっても、レスポンスが高性能スマホさながらで、応答待ちしている印象がない。これは積極的に音声コマンドを使いたくなる。さらに音声認識の正確性もさすがGoogleのシステムで、発話とほぼ同時に言葉が画面表示にされるため、使い勝手や安心感も高い。

また先進運転支援システムもバージョンアップした。最新の全方位安全運転技術「Honda SENSING 360(ホンダセンシング360)」を国内市場向けとして初導入。従来のHonda SENSINGに対してレーダーやセンサーを追加したことによって、運転支援の精度の高さや、安心・安全の性能も向上した。

約100度の有効水平画角を持つフロントセンサーカメラに加えて、フロントレーダーと各コーナーに計5台のミリ波レーダーを装備することで、全方位での安全性を確保。また、アコードとしては初めて全車速域でハンドル支援を行う「トラフィックジャムアシスト」やハイビームの配光調整機能を持つ「アダプティブドライビングビーム」、より精度の高い駐車支援を行う「Hondaパーキングパイロット」も搭載した。

さらに2025年にはこれらの機能に加えて、ハンズオフ機能を追加したHonda SENSING 360を新型アコードに搭載し、発売を予定している。

車両価格は未発表。先行予約の受付開始は2023年12月から
今回はあくまで新型アコードの公開で、正式な発表・発売は2024年春を予定している。先行予約の受付は、2023年12月に開始するという。まだ車両価格や詳しいスペックなどは公表されていないが、ホンダのフラッグシップサルーンの進化は見た目もさることながら、とりわけインターフェイスの進化に驚かされた。次の機会にはぜひハンドルを握って、より深く「相棒アコード」を体験してみたい。(写真:井上雅行)

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みんなのコメント

8件
  • susu
    zrv、ヴェゼルでモダンでスポーティなスタイルで売上げ好調なのに、何故このモッサリデザインか。まるでシビックのお下がりの様な。以前のかっこよさのホンダはどうした?
  • Google に頼り過ぎるのは好きではない
    Google って仕様変更だらけなので年単位の製品とは相性悪い
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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