現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > VWグループが中韓のバッテリーメーカーとEV生産を加速、今後10年間で2200万台のEVを販売

ここから本文です

VWグループが中韓のバッテリーメーカーとEV生産を加速、今後10年間で2200万台のEVを販売

掲載 更新
VWグループが中韓のバッテリーメーカーとEV生産を加速、今後10年間で2200万台のEVを販売

■バッテリーサプライヤーにはLG化学、SKイノベーション、サムスン、CALTを選定

フォルクスワーゲン・グループが「2028年までに約70車種のEVを発売、今後10年間で2200万台ものEVを販売」、「グループの販売台数におけるEVの割合を2030年までに40%以上に増やす」という電動化モビリティの目標を発表しました。クルマの電動化というというとハイブリッドが主流という見方もありますが、フォルクスワーゲンはゼロ・エミッションであるEVを主役に推し進める方針と読み取れます。

世界的な電動化の波 日本におけるEV車の充電方法や今後の課題とは

さて、EVにおける重要かつ主要な部品はバッテリーです。その安定供給が大量生産には必須ですが、フォルクスワーゲン・グループはLG化学、SKイノベーション、サムスン(以上、韓国系)、CALT(中国系)という中韓のバッテリーサプライヤーと手を結び、電動化に対するサプライチェーンの整備を進めるといいます。また、サプライチェーンを含めたCO2ニュートラル化も推し進めることを発表しました。走行中のゼロ・エミッションだけでなく、生産廃棄まで含めたライフサイクル全体でのCO2削減にも力を入れていくことで、気候変動を防止する役割を果たそうというわけです。自動車業界のトップを走るフォルクスワーゲン・グループだからこその危機感、義務感といえるでしょう。

具体的には、2025年では2015年と比較して、ライフサイクル全体でのCO2排出量を30%削減することを目標に掲げています。すでにいくつかの工場ではCO2ニュートラルを実現しているということですが、スチールやアルミの生産工程にまで関わり、できるだけCO2排出量を減らす工夫をしていくということです。さらに2050年までには、フォルクスワーゲン・グループとして完全に脱炭素化するという大きな目標も掲げています。

すでにフォルクスワーゲン・グループとしては、アウディ「e-tron(e-トロン)」やポ ルシェ「Taycan(タイカン)」といったプレミアムEVも展開していますが、さらに、フォルクスワーゲンのEVブランドである「ID.(アイディ.)」のラインナップが市販開始となることで同グループにおけるEVのセールスは加速することでしょう。

将来的には全個体電池の採用も視野に入れているというフォルクスワーゲン・グループ。すでにアメリカ QuantumScape社と提携して車載用の開発を進めていますが、そうした新しい安全で高密度なバッテリーが量産可能となれば、目標以上のスピードでクルマの本流はEVになっていくかもしれません。

文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト

こんな記事も読まれています

レクサスが「新型プレミアムSUV」発売へ 14年ぶり全面刷新でめちゃ上質内装דカクカクデザイン”採用! 日本初投入の「新型GX」内外装の特徴は
レクサスが「新型プレミアムSUV」発売へ 14年ぶり全面刷新でめちゃ上質内装דカクカクデザイン”採用! 日本初投入の「新型GX」内外装の特徴は
くるまのニュース
スプリント2位の直後、予選Q1敗退となったハミルトン。中国GPでの問題の責任はチームにあると技術ボス
スプリント2位の直後、予選Q1敗退となったハミルトン。中国GPでの問題の責任はチームにあると技術ボス
AUTOSPORT web
グーマガ 今週のダイジェスト【4/20~4/26】ヴェゼルがマイナーチェンジ!
グーマガ 今週のダイジェスト【4/20~4/26】ヴェゼルがマイナーチェンジ!
グーネット
Moto3スペイン予選|山中琉聖、好調5番手を確保! ポールシッターはダビド・アロンソ
Moto3スペイン予選|山中琉聖、好調5番手を確保! ポールシッターはダビド・アロンソ
motorsport.com 日本版
4車種用が同時に販売開始、ブリッツの車高調キット「DAMPER ZZ-R」シリーズ
4車種用が同時に販売開始、ブリッツの車高調キット「DAMPER ZZ-R」シリーズ
レスポンス
First EVに選びたくなるボルボ「EX30」のコスパと完成度
First EVに選びたくなるボルボ「EX30」のコスパと完成度
@DIME
【スタッフ通信】アメリカンラグジュアリーで胃袋もアメリカンに
【スタッフ通信】アメリカンラグジュアリーで胃袋もアメリカンに
Auto Prove
日産に続きジャガーも! 2030年までのフォーミュラE参戦を決定「これは、電気自動車メーカーにとってのF1だ」
日産に続きジャガーも! 2030年までのフォーミュラE参戦を決定「これは、電気自動車メーカーにとってのF1だ」
motorsport.com 日本版
Honda R&D Challenge、スーパー耐久第2戦富士24時間で野尻智紀をゲストドライバーに起用
Honda R&D Challenge、スーパー耐久第2戦富士24時間で野尻智紀をゲストドライバーに起用
AUTOSPORT web
HELM MOTORSPORTS、車両変更となる2024年のFIA-F4に4台体制で参戦。チャンピオンを目指す
HELM MOTORSPORTS、車両変更となる2024年のFIA-F4に4台体制で参戦。チャンピオンを目指す
AUTOSPORT web
レンジローバー、2025年モデルの受注開始…ディーゼルモデルがパワーアップ
レンジローバー、2025年モデルの受注開始…ディーゼルモデルがパワーアップ
レスポンス
スズキ「モーターサイクルコレクション2024」 広島、福岡、香川、宮城の4会場にて開催
スズキ「モーターサイクルコレクション2024」 広島、福岡、香川、宮城の4会場にて開催
バイクのニュース
高性能「巨大ベッド」搭載!? 日産「新型“車中泊”カー」寝心地はどう? 実際に「泊ってみた」印象とは
高性能「巨大ベッド」搭載!? 日産「新型“車中泊”カー」寝心地はどう? 実際に「泊ってみた」印象とは
くるまのニュース
クラウンクロスオーバーの新種「RSランドスケープ」に初遭遇。なぜ市販化されることになったのか? 開発陣がイベントで激白!【週刊スタッフブログ 号外】
クラウンクロスオーバーの新種「RSランドスケープ」に初遭遇。なぜ市販化されることになったのか? 開発陣がイベントで激白!【週刊スタッフブログ 号外】
Webモーターマガジン
レース後の失格どうにかしてよ! ダ・コスタ、ミサノ失格未だ納得できず「スポーツのためにも、別の方法が必要」
レース後の失格どうにかしてよ! ダ・コスタ、ミサノ失格未だ納得できず「スポーツのためにも、別の方法が必要」
motorsport.com 日本版
ヤマダホームズがヒョンデの新型EV『コナ』とセット販売開始
ヤマダホームズがヒョンデの新型EV『コナ』とセット販売開始
レスポンス
基本「想像は夢と知れ」! オープンカー乗りが突きつけられる現実6つとそれでも乗りたくなる魔力
基本「想像は夢と知れ」! オープンカー乗りが突きつけられる現実6つとそれでも乗りたくなる魔力
WEB CARTOP
ホンダと別れるレッドブル、自社製PU開発の進捗は? デビューまであと2年弱……車体開発で培った「“大胆さ”が活きる」とホーナー代表期待
ホンダと別れるレッドブル、自社製PU開発の進捗は? デビューまであと2年弱……車体開発で培った「“大胆さ”が活きる」とホーナー代表期待
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村