2016年9月にデビューしたフリードが、登場から3年を経て初めての大掛かりなマイナーチェンジを受け、10月18日から発売開始される。
すでに、8月30日からティザーサイト が開設され、ホンダディーラーでは見込み客への販売案内は始まっているものの、価格については正式発売日まで未公表とのこと 。
そんななか、今回、さらに踏み込んだマイチェン版フリードの詳細情報を取材することができたので、お届けしよう。
今回のマイナーチェンジの大きなポイントは、新たな個性、クロスオーバースタイルの「CROSSTAR(クロスター)」が追加されたほか、ノーマルのフリードもエクステリアのデザイン変更をはじめ、インテリアの質感向上、パワートレイン系のブラッシュアップなど、多岐にわたっている。 ただし、価格や細かい装備、諸元表は未公表。
今回のマイチェンによって、最大のライバルであるトヨタシエンタを超えられるのか? フリードの魅力に迫っていきたい。
文/ベストカーWEB編集部
写真/ベストカーWEB編集部
【画像ギャラリー】クロスターとノーマルフリードとの違いは?
クロスオーバースタイルのクロスターを追加!
フリードは2008年5月に登場したホンダのコンパクトミニバンで、現行モデルは2016年9月にデビューした2代目。3列シート仕様のフリードと、2列シート仕様のフリード+の2モデルがラインアップしている。
5ナンバーサイズながら、居住性や使い勝手の良さを兼ね備えた「ちょうどいいクルマ」としてファミリー層をはじめ、幅広い層から支持されているクルマだ。
その2代目フリードがデビュー後3年で初のマイナーチェンジを受けた。すでにティザーサイトがオープンし、先行予約が始まっているが、正式発表は2019年10月18日となる。
さて、どのような改良が加えられたのか、順を追って解説していこう。まずは今回のマイナーチェンジで追加されたクロスオーバースタイルのクロスターから。
専用のフロントグリルやフロントバンパー、フロントアンダーガード、フロントフォグ、シルバーのドアハンドル&ドアミラー、シルバーサイドガーニッシュを装備する、クロスオーバースタイルのフリードクロスター
■フリードのマイナーチェンジのポイント
■クロスオーバースタイルの「CROSSTAR(クロスター)」追加
遊び心をくすぐるクロスオーバースタイルの専用デザインで、トレンドに敏感でアウトドアスタイルを好む新しいユーザー層を狙う
■標準仕様のフリードの変更内容(一部クロスター含む)
●フロントグリル、フロントバンパーのデザインを変更
●ハイマウントストップランプのクリアレンズを赤レンズ化
●アルミホイールの黒色部分をダークグレーに変更
●インテリアの質感を向上
●運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を全車標準装備とするとともに新たに後方誤発進抑制機能を追加
●新色シーグラスブルーパール、プレミアムクリスタルオレンジメタリックIIを追加し(ノーマル、クロスター共通)、シルバーミストグリーン、スーパープラチナグレーメタリック、プラチナホワイトパールを初採用(ノーマル、クロスター共通)。フリード専用カラーとしてミッドナイトブルーパールメタリックが用意される
●ホンダミニバン初のブレーキ操作ステップダウンシフト制御
●ステアリングの操舵フィールをブラッシュアップ
●ハイブリッド車の燃費向上
●WLTCモード燃費対応し、全グレードで平成30年排出ガス基準75%低減(5つ星)
●4WD車を7人乗り仕様にもラインアップ
フリードはファミリー層を中心とするユーザーから、信頼を勝ち取っているものの、堅実すぎて遊び心が足りなかったのではないか、という開発陣の反省のもと開発されたのがフリードクロスターだ。
たしかにノーマルのフリードは優等生すぎるデザインで面白味に欠けていたかもしれない。そんなフリードのデザインに、遊び心というスパイスを加え、クロスオーバースタイルのデザインに仕上げた。
フロントに装着されたアンダーガードや大型化されたグリルをはじめ、サイドシルガーニッシュやルーフレール、リアアンダーガードなど、まさにミニバンとSUVを組みあわせたクロスオーバースタイルに仕立てられている。クロスオーバー風ミニバンといえばデリカD:5が思い浮かぶが、それに続くモデルとなる。
このクロスターは2列シート5人乗りのフリード+、3列シートのフリード6人乗り(キャプテンシート)のFF、4WDにラインアップされる(※7人乗りベンチシートにクロスターの設定はなし)。
ちょっとファミリーミニバンに抵抗がある。都心や近郊で気軽にアウトドアを楽しみたいというシティ派ユーザー層にはウケるかもしれない。
専用アルミホイールやリアアンダーガードを装備する
クロスターはブラックが基調で、専用のローズウッド調のダッシュパネル、織物/プライムスムースコンビのシートが特徴
標準のフリードも大幅にデザイン変更
ノーマルのフリードは、今回のマイナーチェンジでフロントグリル、フロントバンパー、フロントロワーグリルをニューデザインに変更。下のマイチェン前のデザインと比較するとグリル上部がボディ同色になっているのがわかる
こちらが2016年9月にデビューしたマイチェン前のフリード
いっぽう、ノーマルのフリードもエクステリアのデザインを大幅変更。パワートレイン系では出力に変更はないものの、各部をブラッシュアップして走りを大幅に進化させ、安全装備も充実させた。
エクステリアデザインは、グリル上部がボディ同色に変更され、精悍で落ち着きのある顔にイメージチェンジ。ホンダ開発陣はこのエクステリアデザインを「凛」という言葉で表現している。
アルミホイールは従来の黒色部分をダークグレーに変更。ハイマウントストップランプのクリアレンズは赤レンズ化
フリードのインテリアは落ち着きのあるデザインはそのままに全体の質感が向上。ダッシュパネルのウォールナット調パネルに注目
パワートレインの出力に変更はないが走りの質が大幅進化
フリードには1.5L、直4i-VTEC+i-DCD(110ps/13.7kgm+29.5ps/16.3kgm)のハイブリッドと、1.5L、直4(131ps/15.8kgm)という2つのパワートレインが用意されているが、今回のマイチェンで出力の変更はない。
しかし、燃焼の改善や熱損失低減、ノッキング抑制などハイブリッドの燃焼技術を改良したほか、フリクション低減や燃焼改善(全車)、新しいキャタリストによる排ガス性能向上でWLTCモード燃費対応など、ホンダらしい実に細かい改良が施されている。
なかでも、電動パワステの改良による「ステアリング操舵フィールのしっかり感向上」と、ホンダミニバン初の「ブレーキ操舵ステップダウンシフト制御」(ガソリン車)は、「変化の幅が大きいのでぜひ乗って確かめていただきたい」と、開発陣から太鼓判が出るほどだから、相当進化しているのだろう。
電動パワステの改良については、制御を変更し低速域(街中)での取り回しのしやすさはそのままに、中高速域では外乱に左右されない安定感や、レーンチェンジでも安心できる、しっかりとした操舵感を持たせたという。つまり、高速道路で、しっかりとしたステアリングフィールが味わえるということだ。
通常のブレーキ操作でエンジンブレーキを併用した減速が行える「ブレーキ操作ステップダウンシフト制御」(ガソリン車)についてはすでにジェイドRSやヴェゼルRSなどに採用されているもの。
「坂道を下って車速が上がった時にブレーキを踏むと(自動で)エンジンブレーキがアシストすることでスムーズに坂を下っていくことができ、コーナリング時もブレーキをかけていくとエンジン回転数が上がってブレーキングをサポートするが、その際に横Gを検知して回転数をキープすることで、その後の立ち上がりもエンジン回転数が変動することなくスムーズにいける。速く走るというよりも運転がうまくなったようなことができる制御」とのことだ。
安全装備としては 全タイプにミリ波レーダーとカメラで状況を認識し、安心、快適な運転をサポートする Honda SENSING を全タイプに標準装備。
ACCの性能が向上したほか、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに対応した英語併記の標識対応、さらに不注意による急な後退を防止し注意を喚起する後方誤発進抑制機能を新たに搭載した。
強敵シエンタを追い越せるか?
本田技術研究所 四輪R&Dセンター LPL主任研究員、田辺正さん
今回のマイナーチェンジによって、シエンタを超えられるか? そのあたりをフリードの商品開発責任者である、本田技術研究所 四輪R&Dセンター LPL主任研究員、田辺正さんに聞いてみた。
編集部―シエンタが8745台(対前年同月比157.9%)で8月の新車販売台数1位になりました。この月、フリードは7000台(対前年同月比120.2%)で7位でした。今回のマイチェンでシエンタを超える自信はありますか?
田辺さん―今回、遊び心を加えたクロスターを追加することで、新しいユーザー層を取り込むことができると思っています。シエンタを超えたいですね。いや超えなければいけないと思っています。3列目シートはシエンタより広いですし、走りの質感も違います。 標準フリードも自信作ですが、ぜひクロスターを買っていただいて、気軽にアウトドアに楽しんでいただければと思います。
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