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“和製プレミアムSUV”の進化は止まらない~新型トヨタ・ハリアー試乗記

フルモデルチェンジした4代目「ハリアー」に小川フミオが試乗した。印象はいかに?

一時は廃止も検討されたハリアー

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プレスティッジを感じさせる日本製SUVのはしりといえば、トヨタ「ハリアー」だ。SUVのゴツさとは無縁のスタイリッシュなボディデザインが好きだというひとは多いのでは。

スタイリッシュなSUVといえば、英国のレンジローバー「イヴォーク」と、同「ヴェラール」がある。全長に対して全高が高めのSUV独特のディメンションを活かした独自のデザインゆえ人気も高い。日本では、ハリアーが気を吐いているのだ。

とりわけ注目したいのは2代目(2003年)だ。レクサス「RX」としても販売された2代目のファンはじつは私の周囲に多い。デザインにくわえて、適度な上質感と、軽快感のある走りの楽しさが評価されているのだ。今なお街中を走る2代目は多い。

2020年6月発売の4代目は、2代目の流れを汲んだともいえるクーペライクなスタイルを踏襲。エレガントな雰囲気ゆえ、歴代ハリアーの特徴が今回も活かされている。

トヨタ自動車では、一時、ハリアーをカタログから落とそうかと考えたこともあったそうだ。それにたいして、販売店からの強い反対があったとも。作り手が、(ハリアーは飽きられるなどと)マーケットの先を読みすぎた、ということだろうか。

エクステリアはよりスポーティに

新型ハリアーは「スピードフォルム」とトヨタのデザイナーがいう、空気がつよく流れるような、速度感のあるかたちを前後に持つ。フロントマスクはあえてゴテゴテと作り込まず、フォルムとの一体感を出しているのもよい。

タイヤをなるべく四隅に追いやってパワフル感を出すのも、デザイナーがこだわった部分という。デザインの背景にある考えかたを聞いていると、ヨンクでなくスポーツクーペを目指して開発されたように感じられるほどだ。

インテリアは豪華ではないものの、造形と素材の使い方でドアからダッシュボードまで、統一感がもたらされるように努力している。センターコンソールをレザーのような素材で巻いたデザインは質感があって、ぜいたくさを感じる。

オプションで「調光パノラマルーフ」が選べるのも特筆点だ。電気で液晶をコントロールし、ボタン操作で、ほぼ透明か、不透明かを選べるのだ。開発者は不透明を選んだときの車内を「障子をしめたような雰囲気」と表現していた。レクサス車とも相性がよさそうな技術だ。

こんなふうに、女性ウケしそうだから、新型ハリアーを買おう、なんて”ふらち”な購買動機でのぞんだとしてもオーケイ。クルマの中身は時代に合わせて進化しているので、ハリアー好きのみならず、クルマ好きも満足させてくれる出来映えなのだ。

オススメはハイブリッドの4WD

H.Mochizukiラインナップは、2.0リッター直列4気筒ガソリン・エンジンと、2.5リッター直列4気筒ガソリン・エンジン+モーターのハイブリッドの2本立て。ともに前輪駆動と、電気モーターで後輪を駆動する「E-Four」搭載の4輪駆動が設定されている。

これら組み合わせを試した結果、勧めたいと思ったのはハイブリッドのE-Fourだ。加速感もハンドリングも乗り心地も、もっともナチュラル。気持ちよく走って、気持ちよく曲がる。

そもそもハリアーでは「とりわけ、アーバンモード(市街地中心)での走りの軽快さを目指した」と、開発を担当したトヨタ自動車ミッドサイズビークルカンパニーの小島利章主査は話す。

市街地から都市型高速道路を走ってみると、わかりやすい楽しさがある。先行車が少ないときの加速や、急な渋滞時の減速、さらにレーンチェンジでのきびきび感など、じつに扱いやすいのだ。

ステアリング・ホイールを握っていると、しっかりと剛性を感じさせる操舵感と、路面などの影響による振動をカットしつつ、情報は伝えくれる微細な感覚が、上質感につながっている。電動パワーステアリングの設定も、細かく丁寧で、どこをタイヤが向いているのかわからなくなるような場面は皆無だった。

H.Mochizuki誰かを乗せるという点からすると、日本メーカーのなかでトヨタ車はベストではないか? と、私はつねに思っている。速度や走行条件にかかわらず、どの席に座っていても、安定した乗り心地が味わえるのだ。

ハリアーも例外ではない。今回は新開発のダンパーをサスペンションシステムに組み込み、「ショックが路面から伝わったときの車体の動きのおさまりのよさと、ショックそのものの低減により、しなやかな動きを追求」したと車体設計の担当者が言うだけのことはある。

とくに意識したのは「ドライバーの目線が(車体の動きに対して)安定していること」という。コーナリング中の車体のロールや、うねりのある路面やアクセル・ペダルの踏み込みぐあいによる車体のノーズ部分の浮き沈みであるピッチングを極力抑えるのが、新型ダンパーの働きという。

その成果はしっかり出ている。スタイルに惹かれて買っても、ドライブが楽しめるのだ。つまり名も実もある出来である。そこにさらに静粛性という評価軸を加えたとしても、ハリアーのおとなっぽい魅力を堪能できるのは、ハイブリッド・モデルだ。

できれば、プラグ・イン・ハイブリッドがあると最高だ。というのも、メインプラットフォームを共用する新型「RAV4」に追加設定されたプラグ・イン・ハイブリッドのパワフルぶり(ハリアーの221psに対して305psのシステム総出力)に私は感心しているからだ。おなじパワーユニットがハリアーにも搭載されると無敵だろう。

価格は、2.0リッターガソリンエンジンにCVTを組み合わせたモデルが、前輪駆動「S」の299万円からで、最上級の「Z レザーパッケージE-Four」で443万円。2.5リッターハイブリッドは前輪駆動「S」の358万円から、「Z レザーパッケージ」E-Fourの504万円までとなっている。

文・小川フミオ 写真・望月浩彦

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