この記事をまとめると
■MT車ならではの燃費向上を目指せる運転方法を5つ紹介
クセでやってるなら今すぐやめるべき! 「MTレバーへの手置き」「クラッチペダルへの足置き」がNGな理由
■シフトアップ時に回転数を気にして操作することで低燃費走行ができる
■同乗者に対してスムースな運転を心がけることも低燃費に繋がる
MTは発進時にも燃費向上のコツがある
ガソリン価格の高騰が止まらない昨今。運転の仕方で少しでも節約できるならばと、日頃からエコドライブを心がけている人も多いと思います。AT車なら、ドライブモードで「エコ」を選ぶとある程度勝手にクルマが省燃費走行をしてくれたり、アクセルの踏み方を穏やかにし、減速の際に早めにアクセルオフをするだけでも、随分と燃費はアップするものです。
ただ、MT車の場合はどうでしょうか。シフトアップの仕方やブレーキングの仕方など、どれが燃費アップのために正解なのか、いまひとつよくわからないと悩んでいる人はいませんか?
時間に余裕を持ち、渋滞情報を事前にチェックして空いているルートを通ることや、無駄な荷物を積まないこと、タイヤ空気圧を適正にすること、といったエコドライブの基本はAT車と同じですが、MT車ならではの燃費アップが目指せる操作テクニックをご紹介したいと思います。
ひとつめは、シフト操作のたびにアクセルをふかしすぎないことです。発進時はとくに、クラッチペダルを離す際にエンストするのが怖くて、ついついブンとアクセルを強めに踏んでしまうかもしれません。でも、タコメーターの針がピョンと跳ねて動くようなアクセルの踏み方は、燃費を悪化させてしまいます。
アクセルをふかしすぎないというのは、イコール回転をあげすぎないということ。自分のMT車のクセを習得して、なるべく針がゆっくりと上がりながら、回転数が2000回転を超えないくらいでシフトアップしていけるようにすると、燃費アップに効果的です。
ふたつめは、早めにシフトアップして高めのギヤで走ることです。AT車ではエコモードで走ると自動的にこの操作をしてくれるものですが、MT車では自分で操作しなければなりません。2000回転を超えないうちに次々とシフトをつなぎ、速度によってクルマの動きやエンジン回転がギクシャクしないところのもっとも高いギヤで走りましょう。
交通の流れに合わせて走っていると、どうしても速度が落ちたり上がったりしますので、常にエンジンの音に耳を傾け、いちばんエンジン音が静かだな、滑らかだな、と感じるところで走るように操作することが大切です。
3つめは、車間距離を長めに取り、無駄なアクセルやブレーキを踏まないよう加減速の少ない走行を心がけること。車間距離を詰めて走っていると、前走車のブレーキランプが点灯したら、自分もすぐにブレーキを踏まないとぶつかってしまうので、頻繁な減速と再加速を繰り返すことになってしまいます。MT車は減速するとシフトダウンすることになり、回転数を不必要に上げてしまう原因にもなりますので、燃費悪化につながります。
省エネルギーセンターのデータによれば、速度変動を抑えると約3.4%の燃料消費をカットすることができます。
アクセルオフによる燃料カットゾーンを上手く使う!
4つめは、燃料カットゾーンを長く取るように心がけること。AT車でもMT車でも、早めにアクセルペダルをオフしてなるべく惰性で走りながら減速することが、燃費アップに効くということは多くの人が知っていると思います。ただ、いつまでもダラダラと減速を続けて、ギリギリのところで最後の最後にようやくブレーキペダルを踏むほうが燃費がいいと思っている人もいるのではないでしょうか。
確かに、減速し始めでまだ回転数が高めのときは、燃料カットといって自動的に燃料の供給が停止されるので、燃費アップに効果的です。でも、だんだんエンジン回転数が低くなり、1200回転前後になると、今度はエンジンをまわすために必要な程度の燃料が再び供給されるため、燃料を使ってしまいます。なので、減速時はいつまでもダラダラとアクセルオフを続けるのではなく、回転数が1200回転を切りそうになったらクラッチを切りブレーキを踏んでスッと停止したほうが、燃料消費の無駄をなくせるのです。
5つめは、いくら高めのギヤで走っているといっても、速度は控えめにすること。MT車でも、やはり速度の出し過ぎは燃費悪化につながります。省エネルギーセンターのデータによれば、高速道路で速度を10km/h上げるだけで、燃料を約10%も多く消費してしまいます。速度は控えめにし、速度変動を最小限に抑えながら巡航できる距離をできるだけ長く取るように心がけましょう。
省エネルギーセンターのデータでは、2.5リッターミニバンで80km/hで走行した際のテストで、1分間に3.3回の速度変動があると燃料消費量が約20%悪化し、1分間に5回の速度変動があると約40%悪化すると出ています。
ということでMT車では、シフト操作の際にエンジン音がブンと大きくならず、ガックンという振動もないような、スムースな運転が燃費アップにもいいということになります。この運転は同乗者にも優しくクルマを傷めることもなくなるので、コツコツと練習して燃費アップもスマートなMT車の運転もマスターしちゃいましょう。
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みんなのコメント
後続車がいない時にやってくれ。
また、単に回転数を下げればよいというものでもありません。
エンジン回転数とトルクを横/縦軸に取って正味燃料消費率(BSFC)を等高線状に重ねあわせたグラフを見るとわかりやすいですが、いわゆる「燃費の目玉」といわれる領域を保つのが機械的に燃費を向上させる手段です。
まあ、まるもクオリティに理論的な裏づけなんぞを求めるのは酷なのでしょうね。