■誰でも気軽にジムカーナに参戦可能
レンタルのGRヤリスでジムカーナに参戦できる! そんな情報を入手してアチコチと話をして、いよいよ7月最後の日曜日に、愛知県岡崎市のキョウセイドライバーズランドを訪れました。すでに日差しが暑くなりはじめていた朝7時半に到着すると、パドックにはすでにたくさんの競技車両が!
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●1.6L直3ターボ×4WDのGRヤリスRZ“high performance”が4000円でレンタル可能
その一角に置かれていたのが今回の相棒となるGRヤリスRZ“high performance”。じつはこの車両はTOYOTA GAZOO Racingの協力のもと、愛好家にとって聖地のひとつであるここキョウセイを中心に競技イベントを主催しているチームゼストさんがレンタルマシンとして用意しているもので、ジムカーナ参戦経験のない人でも気軽に競技参加が可能になっています。
ジムカーナとは簡単に言えば、パイロンで設定されたコースをできるだけ速く走り切る競技。他の車両と直接競り合うのではなく、1台ずつ走行してそのタイムで順位を競うので、モータースポーツの中では比較的ハードルが低いと言っていいでしょう。車両のレンタル費用は1名・1大会につき4000円と破格の安さ。しかもヘルメットなどの用具も貸していただけるので、まさに身ひとつで来て、モータースポーツの扉を開くことができるというわけです。
●モータージャーナリスト島下泰久氏。さまざまなモータースポーツに参戦
今回は「2022キョウセイジムカーナシリーズ」のGR4クラスに、GRヤリスで参戦します。参加クラスは駆動方式や排気量などで細かく分かれていて、特にこのキョウセイジムカーナシリーズではGR2/GR4というGR車とトヨタ車、レクサス車だけのクラスが用意されているのです。
1日の流れとしては、受付の際に今日のコース図が渡され、それを観ながらコース内を歩いて確認(完熟歩行といいます)。その後、練習、本番1本目、本番2本目と実際にクルマを走らせて、最速タイムで参加クラスごとに競います。
●今回の舞台、愛知県岡崎市のキョウセイドライバーズランド
まずはコースを歩いてみますが、じつはコレが一番苦手で…。たくさん並んだパイロンの何本目を左から入って右回りで出た後、全開にしてその先の…というのを覚えるのが本当に難しいのです! 実際、コース図を見ながら歩いていても間違えてしまう次第でした。大丈夫か?
そして本番。私はゼッケン65番ということでかなり後の出走となりますが、私が乗る車両自体は、じつはこの日は3人でのシェアのかたちとなっていて、車両には3人分のゼッケンが貼られています。先に走る人たちのコースどりを見て、参考にしながら自分の順番を待っていると、1周につき約1分20~30秒ほどのコースですので、意外や早く自分の番がやってきました。
ジムカーナの頂点には全日本選手権があり、その下には地方選手権が。今回出場したのはさらにその下に位置する競技で、語弊を恐れずに言えば草野球のようなものです。ですが、誰もが真剣。そして私自身もスタート前には胸が高鳴るのを感じました。この瞬間が堪らないんです。
■お、速いじゃん!と思いきや
まずは練習走行スタート。それなりにきれいなラップを決めて戻ってきたつもりでしたが、あれタイムが妙に速い。何と、ミスコースして途中の1セクションをまるごとすっ飛ばしていたのでした。やっぱりやったか!
けれど、ここはポジティブシンキング。もう間違えやすいポイントは頭に入ったということで、30~40分後にはいよいよ本番1本目です。チェッカー旗が振られると同時にクラッチを繋いでスタート。やや失速気味になってしまいましたが、まずまずの発進でコースに入っていきます。コースはよく考えられていて、狭いパイロンの間では1速も使うほどスピードを落としたかと思えば、全開にできる区間では3速まで入ることも。十分、走りを満喫できます。
コーナーでは無理せずコンパクトにくるっと曲げて、踏めるとなっら思い切り全開。メリハリある走りを心がけてゴールすると、結果はクラス暫定3位でした。やったね!
とは言え、4位の選手との差はごくわずか。コースをじっくり観察して、次の走行に臨みます。そして、いよいよ順番が回ってきました。スタートダッシュを決めるべくエンジン回転数を高めにして待ち、旗が振り下ろされたらクラッチを繋いですぐに全開というつもりで待ちます。3、2、1、スタート!
…あれ? 一瞬の静寂。そう、私のGRヤリスはスタートに失敗。エンストして停まっていたのでした。ぽかーん。いやいや、真っ白になってはいられないのですぐにエンジンを掛け直してスタート! 焦りましたが、その後は割と自分的には会心の走りでゴールまで駆け抜けました。
幸い、エンストはまだスタートラインの手前だったのでタイム計測は始まっていませんでした。けれど発進で速度をうまく乗せることができなかったので、結果としては自己ベストは更新しつつも順位は逆転。結果は4位に終わってしまったのでした。ザンネン!
GRヤリスはクラッチなど駆動系が結構強力なので、もっとエンジン回転数を思い切りあげてクラッチを繋ぐべきだったようです。さすがに、そこはレンタルマシン。慣れが足りませんでした。
でも、もう対策はわかったので次はイケるはず! …と、反省の束の間、次の瞬間にはすっかりリベンジ気分で次また参加するぞという気持ちが湧き上がってきていました。モータースポーツはやっぱり楽しい!
■経験者も初めての人も本気で楽しめる
ところで今回は、私と同じようにレンタルマシンで参戦する方が、他にもいらっしゃいました。GR4クラスで私とGRヤリスをシェアした小林英明さんは、10年ほど前にトヨタ86でジムカーナに出ていたそうですが、近年は走っておらず。「今は競技用車両を用意する余裕がないので、将来復帰できるその日まで、このレンタルをしばらく活用していくつもり」といいます。なるほど、そういう活用の仕方もあるわけですね。
そしてもうひと方が、2P(ペダル)クラスに専用レンタル車のヴィッツRSで参戦していた汲田真知子さん。何とこの日がモータースポーツデビュー!とのことでしたが、クルマを思い切りロールさせて、いい勢いで走っておられました。
●奥が小林英明さん、手前が汲田真知子さん
参加の動機は、じつは前出の小林さんからのお誘いとのこと。「たまたま同窓会で何十年ぶりに会ってLINEをやり取りするうちに、巻き込まれるように参加が決まってしまって。でもクルマは好きではあったんです。楽しかった!」
まさに経験者も本当に初めての人も、気軽に楽しめるモータースポーツというわけです。なお、キョウセイジムカーナシリーズは年10戦、2~11月の第4日曜日に開催されています。また、GR車両のレンタルプログラムはJMRC栃木茨城ジムカーナシリーズ、TMSC富士ジムカーナシリーズでも実施されていますので、興味をもたれた方はゼヒ次戦、どうですか? 私もまた近いウチに再挑戦するつもりですよ!
〈文=島下泰久 写真=藤田真郷〉
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