■大規模なレストモッドで生まれ変わった1973年式「“極上”フェアレディZ」
2024年5月12日、イギリスのカーオークションサイト「Collecting Cars」において、日産「フェアレディZ」が、7万3000ポンド(約1450万円)で落札されました。
海外でも人気のモデルとはいえ、非常に高価な価格となったのはなぜでしょうか。
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Collecting Carsは、2018年に創設されたカーオークションサイトです。
欧州をはじめ、シドニーやロサンゼルス、アブダビなどに拠点を持ち、欧州車や日本車をメインにオークションが開催されています。
今回7万ポンドを超えて落札されたのは、フェアレディZのなかでも初代モデルです。
1969年10月に発表された初代フェアレディZは、オープンスポーツカーだった従来型「フェアレディ」のスタイルから一転、テールゲート付きのクーペボディを採用して近代化。快適性を高めたGTカーに生まれ変わりました。
日本仕様は、最高出力130psの2リッター 直列6気筒「L20型」SOHCエンジンが基本で、初期には「スカイライン 2000GT-R」(PGC10/KPGC10型)用「S20型」2リッターDOHCエンジン(最高出力160ps)を搭載した高性能仕様「Z432」も設定されています。
いっぽう海外向けには当初から、排気量を拡大した最高出力150psの2.4リッター直列6気筒「L24型」エンジンが搭載されていました(のちに国内仕様にも設定)。
その後、ホイールベースを伸ばし後部に小型のシートを備えた2+2シーターの「2by2」を追加設定。
続いて、エンジンに電子制御燃料噴射装置を採用して動力性能の向上や排ガス対策を図ったほか、海外仕様の排気量を2.6リッター(のちに2.8リッター)に拡大しています。
このように初代フェアレディZはたび重なる改良を実施しながら1978年まで販売を続け、およそ8年間で世界販売52万台以上を達成する人気モデルとなりました。
そして今回Collecting Carsで落札された個体は、S30型の海外仕様「ダットサン 240Z」1973年式モデルです。
もともと北米向けの前期型・左ハンドル仕様車で、アメリカ・カリフォルニアで使われていた個体のようですが、2016年に英国・MZR Roadsports(MZRロードスポーツ)社の手により大規模なフルレストアとカスタマイズを施され、生まれ変わっているといいます。
レストアの際にボディカラーをMZRロードスポーツオリジナルのダークグリーンに全塗装し、車体の遮音材を追加するなど、広範囲にわたる修復が行われているようです。
ステアリング位置も右に変更し内装材を全面的に張り替えたほか、後期モデル用の「L28型」2.8リッターエンジンを新たに搭載。電装系の見直しも図られました。
さらにS13型「シルビア/180SX」用の5速トランスミッションやAPレーシング製シュアトラックLSD、トキコ製スポーツダンパーなどを組み込んだほか、ドライブシャフト自体も換装されています。
落札車両にはこうした全ての作業記録や写真を収めたハードカバーの記録簿も備わっているといいます。
※ ※ ※
距離計は、2016年に実施された「レストモッド」(レストア+モディファイ)の際にリセットされており、この1973年式240Z(改)の走行距離はわずか5170マイル(約8300km)を示しています。
非常に手の込んだレストモッドに加え、現状の程度の良さが高く評価されたためか、79回の入札を経て、最終的に7万3000ポンド(約1450万円)という高額の落札価格となりました。
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みんなのコメント
1500万…わかる気がするが維持、メンテが
金掛かりそうですね。
その事実を闇雲に否定したところで何の意味もありませんよ。
ホワイトボディーからガッツリとやり直しているフルレストア自体で既に相応の
金額を要しているし、更に、様々な加工やチューニングも行われている車両だと
言うのが前提です。それを行ったのが名の知れた所(私は知らなかったけど^^;)
で、それ等が証明出来る個体だと言う事からこの値が付いたと言う話しでしょう。