メルセデス・ベンツ日本は2024年6月13日、電気自動車のコンパクトSUV「EQB」の改良モデルを発表し、同日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて予約注文の受付を開始した。なお納車はEQB 250+が同日より、EQB 350 4MATICについては本年7月下旬頃より順次予定している。
3列シート7人乗り、多彩なライフスタイルにフィットするSUV電気自動車
EQBはメルセデスEQシリーズの第3弾として、2022年7月に発売された電気自動車のコンパクトSUVだ。
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全長4685×全幅1835×全高1705mmと日本の道路環境下において取り回しのよいサイズでありながら、2830mmと長いホイールベースを活かした最大7名の乗車や大きな荷物も積載できるなど、日常の使い勝手も両立させた電気自動車となる。
新型のEQBは、主に内外デザインの変更がメイン。まずはメルセデス・ベンツ電気自動車の最新デザインを踏襲し、立体的なスターパターンをあしらった「フロントグリル」に統合されたフロントフェイスを採用している。
また、新デザインのフロントバンパーならびにリアコンビネーションランプ(内部のみ)を採用したほか、エレクトリックアートライン(標準仕様)に新デザインのホイールを採用している。
さらにボディカラーに新色の「ハイテックシルバー」と「スペクトラルブルー」を追加している。
インテリアには、新世代のステアリングホイールを採用している。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定やドライビングアシスタンスパッケージの設定を、手元で完結できる機能性も有している。
アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用している。
これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上している。
また、夜間走行時に無数のスリーポインテッドスターを助手席前部のインテリアトリムに浮かび上がらせる「スターパターンインテリアトリム(バックライト付)」を採用したほか、センターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止し、すっきりとしたインテリアデザインとしている。
オプション設定のアドバンスドパッケージにはDolby Atmos(ドルビーアトモス)に対応したBurmester(ブルメスター)サラウンドサウンドシステムを追加。12スピーカー、合計出力710Wのオーディオシステムによりこれまでにない没入感溢れるサウンド体験を楽しむことができる。
バッテリー容量を70.5kWhに拡大し、航続距離が557kmに延長
メカニズムに関しては従来モデルのものを踏襲しながらも、バッテリー容量を拡大している。
EQB 250+はフロントアクスルに交流同期電動機が搭載され前輪を駆動する。最高出力は190ps(140kW)、最大トルクは385Nmを発生。十分な加速力を持ちながら、内燃機関の自動車からの乗り換えであっても違和感を感じないスムーズな制御をしている。
EQB 350 4MATICはフロントアクスルに交流誘導電動機を1基、リアアクスルに交流同期電動機を1基搭載する4輪駆動モデルとなる。最高出力は292ps(215kW)、最大トルクは520Nmを発生。前後アクスル間のパワーバランスを走行状況に応じて毎秒100回の頻度で高度に調整する。
リアの電気モーターをメインとして、高負荷時等にフロントの電気モーターをサポートとして使うことで電力量消費率を最適化すると同時に、フロントアクスルの誘導モーターの部分負荷域における引きずり損失を最小限に抑えることを基本思想としている。
EQBの高電圧バッテリーはリチウムイオン電池を採用しており、前後アクスル間のフロア部に搭載されている。EQB 250+のバッテリー容量は従来型が66.5kWhなのに対して70.5kWhに拡大。WLTCモード一充電走行距離は従来型が520kmに対して557kmに延長している。
充電については、6.0kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。
価格は従来モデルよりも若干下げられており、EQB 250+が811万円、EQB 350 4MATICが899万円としている。
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