東京都内では見慣れない「黄色い車線」も新登場! 果たしてその意味とは?
道路にはさまざまな線が引かれています。交差点や横断歩道の手前にある道路の幅方向に引かれるものは停止線などで、さほど種類はありませんが、道路に沿って引かれる線はさまざまな線が存在します。
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今回は、最近登場した新しいものも含めて、そうした道路に沿って引かれている線について紹介します。
文/諸星陽一、写真/編集部、Adobe Stock
[gallink]
■センターラインは色や線種によってさまざまな規則が
道路の中央にひかれた見慣れたセンターライン(xiaosan-Stock.Adobe.com)
まず、最初は交互通行の中央に引かれている線です。この線は中央線(センターライン)と呼ばれ、クルマは中央線の左側を走ります。線ではなく構造物の場合は中央分離帯と呼ばれます。中央線はいくつかの種類があります。
・「白の破線」は、追い越しの際にはみ出してもいいことを示してます。
・「白の実線」は、はみ出さずに追い越すことが許されている場所です。
・「黄の実線」は、はみ出さずに追い越すことが許されている場所です。
つまり白も黄色もはみ出さず追い越すことはできるのですが、黄色が使われている場所は道路幅が狭く(6m未満)、より注意しなさいという意味合いが込められています。
追い越し禁止などの看板があったり、交差点、踏切、横断歩道の手前30mなどでなければはみ出さずに追い越しができます。黄色い線の所では、クルマでクルマを追い越すことは難しいでしょうが、原付バイクを自動二輪で追い越すことは容易にできます。これもはみ出さなければ違反にはなりません。
原付バイクをクルマで追い越す際にはみ出てしまうと違反になりますが、自転車や馬、リヤカーなどの軽車両を追い越す際にはみ出しても違反ではありません。
また、停車している車両を避ける場合は、追い越しではなく「側方通過」に当たるため違反にはなりません。白や黄色の実線をまたいで、右折し反対側の駐車場にクルマを入れるのは違反には当たりません。
中央線は、白の破線と黄色の実線が2本並んだり、白の実線を黄色の実線がはさんでいたりすることがあります。
白の破線と黄色の実線2本並んでいる場合は、白側の車線ははみ出してよく、黄色側の車線ははみ出しが禁止です。上り坂などでは、非常に遅いクルマがいることもあるので、上り側がはみ出し可能、下り側がはみ出し禁止となっていることがあります。
白の実線を黄色の実線がはさんでいる場合は、黄色の実線と同じ意味ですが、より注意を促すための手法です。
■センターラインだけでなく『車両境界線』にも多彩な意味
中央線や車線境界線にはさまざまな種類があり、その意味もさまざま(Satoshi-Stock.Adobe.com)
センターラインではなく複数車線が存在する場合は車線を分けている線もあります。これは「車線境界線」と呼ばれます。余談となりますが、クルマが走る部分が車線なので、それを分けている線が車線境界線というわけです。
しかし、車線境界線そのものを車線と呼ぶこともあります。また、車線のことを車両通行帯と呼ぶこともあります。車線と車両通行帯は微妙に異なるのですが、このあたりの用語が複雑なのも、道路の車線がわかりにくくなる原因のひとつといえるでしょう。
さて、車線境界線には次のものがあります。
・「白の破線」は、車線変更が可能な場所です
・「白の実線」は、白の破線と同じ運用ですが、より車線境界線を強調したい場合に用いられる
・「黄色の実線」は、車線変更禁止の場所
以上が基本的な車線境界線のバリエーションですが、最近はちょっと違うものが登場してきました。それが黄色い破線です。教習所(もっとも40年も前の話です)でも聞いたことがありません。免許更新の講習でも聞いていません(ゴールドで講習時間が短いからか?)。
■新しく出てきた黄色い破線の意味は?
新たに登場した『黄の破線』は注意喚起区間を表しているが、まだ登場した直後とあって「知名度」は低い 出典:警察庁『規制標示「進路変更禁止」の注意喚起表示の新設について』より
調べてみると、この黄色い破線は予告として用いるもので、この先で車線禁止の黄色い実線が現れますよ……という予告のためのものとのこと。黄色い破線の先には必ず黄色い実線が現れるというわけです。
ときどきカーブの先に信号があって見えないときに、予告信号というのがあってそれがずっと黄色で点滅していたり、その先の信号と連動していたりすることがありますが、そうしたタイプのペイント版と考えてもいいでしょう。ということで、扱いは白い実線や破線と同様に車線変更は可能ということになります。
しかし、これはどうなのでしょう? なんだか覚えることを増やしてどんどんわかりにくくなっていくばかりです。インフォメーションは確実にそして明確にするべきだと思うのです。
今回のこの黄色破線はまあわかりやすい部類に入ると思うのですが、調べないとわからないようなものはダメです。もっと周知徹底してくれないと困ります。
たとえば、この黄色破線のところで車線変更したら、後続のクルマが黄色い車線なので車線変更禁止場所だと勘違いしてあおられるかもしれません。実際に運用を始める前に、周知徹底してそれが済んでから運用を開始するべきです。テレビなどのメディアももっと扱ってくれると、こうしたものの周知が進むでしょう。
また、白の実線については道路の左側にも引かれていることがあります。これは歩道のない場合は路側帯となり歩行者が歩ける場所なのですが、歩道が存在している場合は「車道外側線」となります。
車道外側線は、クルマやバイクは通れませんが、自転車などの軽車両は通ることができます。道路左側の白線が2本引かれている場合は歩行者用の路側帯、白い実線の左側に白い破線が引かれている場合は駐車禁止の路側帯となります。それぞれの違いはまた別の機会に説明しましょう。
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昼間ならまだしも、夜や雨の日、最悪なのが雨の夜など、自車の位置すらよくわからなくなる場合がある。