東京の夜を疾走したアルピーヌチーム
2024年4月2日(火)にアルピーヌ・ジャポンによる「MEET THE DRIVER」が東京都江東区のシティ・サーキット・東京ベイで開催されました。アルピーヌ F1チームのエステバン・オコン選手とジャック・ドゥーハン選手によるトークセッションのほか、EVカートでタイムアタックが実施。さらにはアルピーヌ「A110」のホットモデルである「A110 R チュリニ」でカートコースを疾走する驚きのパフォーマンスが披露されました。女子新人編集部員が一夜限りのイベントを体感してきました。
元祖アルピーヌ「A110」は意外と快適。もちろん徹底的にナチュラルなコーナーワークは感動ものでした【旧車ソムリエ】
タイムアタックに興奮!
2024年4月5日~7日に開催される「FORMULA 1 MSC CRUISES JAPANESE GRAND PRIX 2024」(2024年F1第4戦日本GP)を目前に、東京23区内唯一のサーキット「シティ・サーキット・東京ベイ」で開催された「MEET THE DRIVER」。ここにアルピーヌ F1チームのエステバン・オコン選手とリザーブドライバーのジャック・ドゥーハン選手が姿を見せ、スペシャルなイベントが開催されました。
「息子がカートで走ると聞いてサーキットにきたよ」
と、ジャック・ドゥーハン選手の父であるマイケル・ドゥーハン氏がサプライズで会場へ登場し、2人の選手を待つ間にトークショーが行われました。マイケル・ドゥーハン氏は二輪のロードレース世界選手権500ccクラスで5度の世界チャンピオンとなったレジェントで、ジャック・ドゥーハン選手が幼少期のエピソードなどでトークを繰り広げました。
オコン選手とドゥーハン選手がソリッドイエローカラーのアルピーヌ「A110 S」で会場入りすると、まずはドゥーハン選手がイギリスのカート選手権を制したこともあるチームスタッフとEVカートによるタイムアタックが始まりました。
静かなEVカートとはいえ、目の前で繰り広げられるバトルは白熱。華麗なハンドルさばきや俊敏なマシンの動き、さらにはF1パイロットのライン取りを目の当たりにすることができました。
A110の最も過激なモデルでコースを走行
トークショーでは、2人の選手がF1日本GPへの意気込みや日本にまつわるエピソードで会場を盛り上げました。ドゥーハン選手のキラキラとした眼差しとオコン選手の終始穏やかな笑顔が印象的でした。そしてイベントは終盤へ。
なんと、オコン選手がアルピーヌの最も過激なモデル「A110 R チュリニ」でコースを走行するというのです。カート専用のシティ・サーキット・東京ベイは、実車が走行するにはあまりにも幅が狭すぎます。来場者の緊張感が高まるなか、オコン選手はラフなデニムスタイルでさらりとA110 R チュリニに乗り込み、走行スタート。
走行結果は、EVカートで残したタイムを上回る30秒768で記録を更新。その滑らかなブレーキングと巧みなコーナリングで会場を沸かせました。ドゥーハン選手のカート走行も圧巻でしたが、次にA110 R チュリニで走行したオコン選手が巻き起こすパフォーマンスには、ただただ見惚れるばかり……。
走行を終えたオコン選手は次のようにコメント。
「カート用のコースなのに、このマシンはよくやってくれたよ。ここまでスピードが出るのはすごいね。小さい時にカートで走っていたのを思い出したよ」
F1は観戦したことのない私ですが、タイヤの焼ける匂いやエンジン音など、サーキットでしか体験できない迫力や楽しさをの少しを垣間見ることができた夜になりました。オコン選手が醸し出すリラックスしたムードと、それに反した激走っぷりのギャップに惹かれてしまい、その場で彼のインスタグラムのアカウントをフォローしたことはいうまでもありません。私がF1の沼に落ちるのも時間の問題かもしれません。
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