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イメチェン成功でも台数伸びず? 三菱 新型「RVR」の魅力とは

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イメチェン成功でも台数伸びず? 三菱 新型「RVR」の魅力とは

■イメチェンで格好良くなっても伸び悩むワケ

 三菱は、コンパクトSUV「RVR」の外観デザインや使い勝手を改良したモデルを、2019年8月22日に発売しました。従来モデルと比べて引き締まったフェイスデザインとなりましたが、RVRの魅力とはなんなのでしょうか。

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 現行RVRは、2009年の発売以来、世界戦略車として北米、欧州、豪州、中国など約90か国で累計約132万台を販売しています。三菱自動車では、3番目に販売台数の多いモデルとなっています。

 RVRの特徴は、取り回しがよく運転しやすいコンパクトボディに、路面状況に合わせて最適な操縦安定性と走破性を実現する電子制御4WD機能を備えたという点です。

 SUVの人気が高い国内市場にマッチするRVRですが、近年の販売台数ではけっして上々とはいえない状況でした。月間の販売台数では少ないときで50台から70台、多くて150台ほどと、同社「デリカD:5(月平均1500台)」や「エクリプスクロス(月平均1000台)」に遠く及びません。

 また、「パジェロ」は、2018年の国内年間販売台数が532台と人気に限りが見え始めたとともに、歩行者衝突保護の法規制に適合することが難しくなるため、2019年8月をもって生産が終了されました。

 そうなると、販売台数が低迷しているRVRにも販売面でテコ入れが必要となるのです。今回の改良モデルでは、デザインコンセプトを「Impact and Impulse(インパクト・アンド・インパルス)」とし、三菱のSUV がもつ力強さに加えて、洗練された都市型SUVとして、都会に映える魅力的で存在感あるデザインを目指したといいます。

 フロントデザインには、三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を進化させた、左右から中央に向かって包み込むバンパーのプロテクト形状と、フロントグリル部を水平・垂直基調のスクエアなラインで構成することで、力強さ・堅牢さを表現。フロントフェイスに厚みを持たせることで、存在感を高めました。

 LEDを多用したフロントランプデザインは、ターンランプとフォグランプをバンパーサイドに配置した特徴的なランプレイアウトにより、独自性と上質感を演出。さらにターンランプをヘッドライトから独立させることで、視認性を高めています。

 また、新規設定のスマートフォン連携ナビゲーションは、内蔵地図によるルート案内やVICS交通情報対応といった便利な機能に加え、Apple CarPlayやAndroid Autoのお気に入りのアプリケーションを使用でき、見やすく操作のしやすい、8インチ画面を設定。そのほか、内装デザインの質感や安全性能を向上させています。

 さまざまな点が改良されたRVRについて、三菱の販売店スタッフは次のように話します。

「RVRは、外観デザインが大きく変わり、お客さまの評判も上々です。弊社のSUVモデルでは価格帯含めエントリーモデルとなり、最初に興味を持たれることは以前からもありました。

 今回の改良で、以前にも増して興味を持たれていますが、2019年6月にエクリプスクロスのディーゼル仕様が追加になったこともあり、選べる幅が広がったことで、最初からエクリプスクロスに興味を持って来店されるお客さまも増えています。

 また、エクリプスクロスは2018年3月に登場したモデルですが、RVRは2010年2月と9年が経過していることもあり、そもそもモデルライフの長いクルマです。

 デリカD:5のように古いモデルでも唯一無二の立ち位置を築けていれば一定数の販売台数がありますが、他社も含めあらゆるSUVモデルがひしめくなかでは、厳しい状況は変わらないと思います」

※ ※ ※

 デザインに力を入れてイメチェンに成功しつつも、販売台数が伸び悩む理由には、需要過多となりつつあるSUV市場のなかで、個性を発揮しなければ、難しいのかもしれません。

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