フェイスリフトで精悍さも向上
2月14日(金)~16日(日)に開催中の「大阪オートメッセ2020」。スポーツカーのファンならば絶対に見逃せないのは、ホンダのブースに展示されている「シビック・タイプR」だろう。マイナーチェンジで各部をアップデート、世界最速FFマシンの称号を奪還する日は近いかもしれない。
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見るからに性能向上が漂うタイプR
初代シビック・タイプRが登場したのは今を遡ること23年前。それ以降3ドアハッチバックから4ドアセダン、さらに5ドアハッチバックと姿を変え、2017年には現行モデルの”FK8型”が発表された。
先月の東京オートサロン2020で初披露された新型シビック・タイプRは、そのマイナーチェンジでありボディ形状や型式は従来のまま。発売時期についても”今夏”という大まかなリリースだけで、プライスを含めた詳細はまだヴェールに包まれている。
当然ながら走行性能はアップデートされているに違いないが、現時点でハッキリ分かるのは外観の差くらい。その謎めいたところがクルマ好きの探究心をくすぐるのか、ブースには大勢のギャラリーが押し寄せている。
フロントグリルの冷却効果向上が意味するもの
パッと見て前期モデルとの差を感じるのはフロントマスク。冷却効率を高める目的か中央のグリルが拡大され、バンパー左右のフォグランプまわりの意匠も違う。サイドやリヤは前期モデルと共通と思われる。
機能パーツでアップデートされたのはブレーキローター。前期モデルは穴の開いたドリルドだったが、新型は2ピース構造のソリッドに変更された。ドリルドのほうが放熱性は高いというのが定説ではあるけれども、2ピースにすることで同等かそれ以上の放熱性を確保しつつ、パッドと接触する面積を増やし制動力の高いソリッドを採用したのだろう。
なお、オートサロンのときはドアを開けることもできなかったが、今回はインテリアの撮影が許可されシートやステアリングを間近で見ることができた。タイプRのロゴが入ったバケットタイプのシートは従来モデルと同じに思えるものの、ステアリング表皮の素材やシフトノブの形状は変わっているように感じる。
ちなみにエンジンや足まわりに関する詳細なアップデートは不明だった。ルノー・メガーヌR.S.に奪われてしまった、ニュルブルクリンクFF最速市販車の座。その栄冠を取り戻すため、何かしらの手が加えられていても不思議ではない。
いずれにせよ今夏の発売であれば残り半年を切っている。大阪オートメッセで見られたタイプRの姿は市販車にかなり近いだろうし、詳細なスペックが明らかになる日もそう遠くはないはずだ。
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