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インディカー最終戦:ニューガーデン優勝も、逆転チャンピオンには届かず。ディクソン6度目の戴冠

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インディカー最終戦:ニューガーデン優勝も、逆転チャンピオンには届かず。ディクソン6度目の戴冠

 インディカー最終戦セントピーターズバーグが行なわれ、逆転チャンピオン獲得を目指したジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が優勝を果たした。しかし、3位でフィニッシュしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が6度目のチャンピオン獲得を果たした。

 本来、開幕戦として開催される予定だったセントピーターズバーグだが、コロナ禍の影響で開催延期となり、今季唯一のストリートレースとして、最終戦に開催される形となった。

【動画】2020 インディカー最終戦:セントピーターズバーグ決勝ハイライト

 10月末のフロリダはまだ夏の様相で、週末の最高気温は30度に達するというコンディション。決勝レースも青空の下で行なわれた。

 予選では、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が通算62回目のポールポジションを獲得し、レースでも完璧なスタートを決め、首位をキープした。

 ところが、今季は流れに乗れずじまいだったパワーがまたしても不運に見舞われる。シフトダウンにトラブルを抱え、ズルズルとポジションを落としていってしまった。なんとか走行を続けたパワーだったが、35周目にクラッシュを喫し、リタイアとなった。

 これでレースの主導権を握ったのは、アンドレッティ・オートスポート。アレクサンダー・ロッシ、コルトン・ハータ、ジェームス・ヒンチクリフがトップ3に並んだのだ。その後ろに、ニューガーデンが続く形だ。

 ところが、ハータは64周目にブレーキングでオーバーシュート。エスケープゾーンに逃れ、スピンターンで走行に復帰したものの大きく順位を落としてしまった。

 70周目には、ロッシが単独スピンしクラッシュ。さらにヒンチクリフは、コーション中だった76周目にスピン。コースに戻る際に、アンドレッティと提携しているメイヤー・シャンク・レーシングのジャック・ハーベイと接触するという失態を演じてしまった。

 ニューガーデンは80周目のリスタートで、戦略の違うハータとアレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チーム・ゴウ)を豪快に2台抜き。トップに躍り出ると、見事に今季4勝目を挙げた。2位にはパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)が入っている。

 逆転チャンピオン獲得に向け、最善を尽くしたニューガーデンだったが、ディクソンが3位となったことで13ポイント及ばず戴冠ならず。ディクソンが2018年以来、6度目となるチャンピオンを獲得した。

 13番手からスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、6番手を走るなどトップ5フィニッシュも見えていたが、ハーベイをパスしようとした際に2台が接触。さらにその前にいたマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)とも接触してしまった。

 タイヤをカットされたアンドレッティがクラッシュしたこともあってか、佐藤にはペナルティが出され15番手に後退した。それでも、最終的には10位でフィニッシュ。11シーズンのインディカー参戦でベストとなる、ランキング7位でシーズンを終えた。

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