フォルクスワーゲンのファン向けイベントしては世界最大級を誇る「GTIミーティング」が24日にオーストリア・ヴェルターゼー(Wörthersee)で開幕した。フォルクスワーゲンは想定される20万人の来場者に向け、2018年に発売予定の「up! GTI」や、「ゴルフGTEパフォーマンスコンセプト」、さらに新人トレーニングの一環として製作された「ゴルフGTIファーストディケード」「ゴルフGTEヴァリアント“インパルス” 」などを披露した。
すでに紹介済みのup! GTIは、フォルクスワーゲンの最小モデル「up!」をベースに、高性能化やデザイン性の向上を図ったスポーツモデル。そのサイズや性能は初代ゴルフGTIに近く、色々な意味でフレンドリーなスポーツカーとして注目を集めそう。もちろんハニカム形状のフロントグリルやホイールやチェックのシートなど、GTIらしさが各所にちりばめられている。
ゴルフGTEパフォーマンスコンセプトは、環境配慮とダイナミクス性能の両立を象徴する“GTE”シリーズの新たな方向性を提案するコンセプトモデル。最大50kmのEV走行が可能な環境性能を持ちながら、ブラックのルーフや各部にブルーのアクセント、ブルーとブラックを組み合わせた19インチアルミホイール、大径ブレーキシステム、ルーフスポイラーなどによりスポーティな雰囲気がさらに引き立てられている。
ゴルフGTIファーストディケードは、ウォルフスブルグのフォルクスワーゲン本社および部品会社の新人が中心となって製作したコンセプトカー。410psのガソリンエンジンと12kWのモーターを組み合わせ4輪を駆動する。コンセプトカーとはいえGTIの名を冠するモデルでモーターが組み合わされたのは初となる。ファーストディケード(最初の10年)は、GTIミーティングで発表された新人作品として10作目にあたることを意味する。今年は5人の女性と8人の男性の計13人によって製作された。
ゴルフGTEヴァリアント“インパルス” は、ザクセン地区のフォルクスワーゲンの新人が手がけたもの。14人の新人が熟練者の指導を受けながら製作した。スポーティなキャラクターとクラフトマンシップの融合を図ったプラグインハイブリッドで、8.8kWhから16.8kWhへと高容量化が図られたバッテリーを搭載。航続距離を2倍に拡大した。外装は5種類のマットペイントを組み合わせたボディペイントを特徴とし、内装もそれに合わせてコーディネイトされている。
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