黄色が売れているのは、やはり一部の車種?
自動車メーカーが、黄色を車種のイメージカラーとして打ち出すケースが増えているようです。
たとえばスズキでは、黄色を設定している車種のうち「スイフトスポーツ」「スペーシア ギア」「ジムニー」においては、カタログやウェブサイトで黄色を前面に打ち出しています。ドイツの自動車塗料メーカー、BASFの日本法人であるBASFジャパン(東京都中央区)によると、欧州でもキャラクターカラー(イメージカラー)としての採用が、ここ数年増えているとのこと。
実際、黄色は売れているのでしょうか。スズキによると、6色展開の「スイフトスポーツ」、8色展開の「スペーシア ギア」では黄色の選択率がそれぞれ20%、12色展開の「ジムニー」では10%を占めるといいます。ほかに、黄色をイメージカラーとしている車種としてホンダの軽商用車「N-VAN」がありますが、こちらでは黄色が選べるグレードで設定のある7色のうち、黄色の選択率は8.5%だそうです。
とはいえ、ホンダ車で同様に黄色が設定されている「N-BOX」や「フィット」では、黄色の選択率はそれぞれ1.7%、1.3%に過ぎないといいます。「『N-VAN』の場合はクルマのコンセプトを体現するために黄色をイメージカラーとし、選択率も狙い通りの数値となりましたが、全体で見れば決して人気のカラーではありません」とのこと。BASFジャパンも、「黄色はキャラクターカラーとしては注目すべきだと思いますが、数量的にそれほど増加するとは予測しておらず、メインストリームになるとは考えにくいでしょう」と話します。
メーカー、ユーザーにとって「黄色いクルマ」とは?
2019年現在、クルマのボディーカラーにおける黄色の傾向について、BASFジャパンに聞きました。
――黄色の設定はどのようなクルマに多いのでしょうか?
日本車では軽自動車とコンパクトカーが中心で、アジア全体で見るとSUVでもその傾向があります。欧州車はコンパクトやミッドサイズ(メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズなど)が中心です。北米車では、スポーツカーにおいて黄色が伝統的に定着しています。
――メーカーはどのような意図で黄色を設定するのでしょうか?
黄色の特徴は、スポーティーさを表現できる点です。機能に重きを置いたSUVや、環境に配慮したクルマが市場において注目されるなか、ブランドとして、またモデルとして、スポーティーさの表現によって差別化を図る狙いがあるでしょう。
ユーザーにとっては、(経済性を重視した)軽自動車やコンパクトカーであっても、自動車本来の「走り」や「運転する楽しさ」を求めたい、黄色を選ぶことでほかと差別化して「かっこよさ」や「自分らしさ」を表現したい、といったニーズがあると思います。メーカーにとっても同様で、ユーザーの心に響く色を打ち出したいと考えた結果、それが黄色という、わかりやすいメッセージとして表れているのです。
もうひとつの要因としては、ここ数年、鮮やかなレッドメタリックが世界的に注目されてきた点です。赤もスポーティ―な色の代表ですが、それが見慣れてきたなかで、より新鮮な表現を求める傾向があると思います。その点、黄色は赤よりも個性が際立ち、誰が見てもスポーツカーを連想させる強さがあるでしょう。
基本は「黄色らしい黄色」 多様化するか?
実際、自動車メーカーにとって黄色は、スポーツカーと密接に関係しているケースがあるようです。ランボルギーニ「カウンタック」や「ミウラ」といった、いわゆるスーパーカーでも、黄色が前面に打ち出されていました。
スズキによると、「スイフトスポーツ」の黄色「チャンピオンイエロー」は、同社におけるモータースポーツのイメージカラーとして使用してきた色で、いまでは「スイフトスポーツ」の専用色とのこと。ホンダでも、たとえば軽オープンスポーツカー「S660」の黄色は、かつての「ビート」のように、同社の軽オープンスポーツカーを象徴する色として設定しているものだといいます。
ひとえに黄色といっても様々なタイプがありますが、「スイフトスポーツ」や「S660」の黄色は、文字通りの真っ黄色です。BASFジャパンも、「ボディーカラーとしての黄色の基本は『黄色らしい黄色』です。たとえばメタリックでも、陰影を強調するような感じではなく、色味がはっきり見えるトーンや材料の使い方が中心になります」と話します。
とはいえ今後、黄色の幅は広がっていくとBASFジャパンは見ています。電気自動車など環境に配慮したクルマが増加していくなかで、少し緑を帯びた黄色(レモン色など)や、明るめで軽い印象の黄色などで、「スポーティー+近未来感」をイメージした表現が出でてくると予測しているそうです。
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