7年ぶりにフルモデルチェンジしたアウディの新型A7スポーツバック。車名も変わり「A7 55 TFSIスポーツバック」という。パワーの目安をふたケタの数字であらわらすのが、いまのアウディの流儀だ。この“55”の上には“60”がある。とはいえ、3.0リッターV型6気筒ターボエンジン搭載の「55」でパワー充分。後輪操舵システムも備え、スポーティな走りを堪能することができる。
ぼくは2018年の春、海外でこのモデルをひと足先に試す機会をもった。そのときも機敏なハンドリングに感心したが、軽井沢周辺のワインディングロードで乗ってみて、そのいい印象はさらにいいものに上書きされた。高級パーソナルクーペを探しているひとには看過できないモデルである。
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新型A7スポーツバックは、走りも各種装備も、ハイテクの助けを得て、かなり高いレベルに仕上がっている。ひとつは「ダイナミック・オールホイールステアリング」。これは、48ボルトのバッテリーを使い、後輪を操舵するシステムだ。
60km/hまでは後輪は前輪と反対方向に切れるので、狭い場所での小まわりに優れる。いっぽうそれ以上の速度域では同位相といって、前輪と同じ方向に後輪が自動で操舵する。そのためホイールベースが延びたのと同じ効果が生まれ、操縦安定性が向上するとうたう。
道幅の狭いワインディングロードでは、さっそくこのシステムの恩恵を感じた。連続するカーブをくいくいとじつに気持ちよくこなしていくのだ。全長は4975mmに達するが、後輪操舵システムの助けを得て、小型スポーツカーを運転しているのでは、と思うほど、小さなカーブだろうと軽々とこなしいく。
しかも、3.0リッターV6ターボエンジンは、最大トルクが500Nmにも達するだけあって、すこぶる力強い。このピーク・トルクは1370rpmというかなり低回転域から発生するため、出足がいいうえに、そんじょそこらの登り坂なんか、アクセルペダルをことさら踏み込まずとも、苦もなくこなしてしまう。
より大型のセダンの「A8」であれば、このV6ではやや力不足かな?と、思わないでもない場面にも遭遇したが、A7スポーツバックでは充分すぎるパワー感であった。
「Sトロニック」となるツインクラッチシステムを採用したギアボックスのフィールには多少の好き嫌いはあるかもしれないが、実用上、このギアボックスで困らない。ギアの選択も適当で、カーブをこなすときも、減速時のギア選択、そして抜けでて次のカーブまで一瞬で加速する時のギア選択と、つねに最適だと感じた。
4WDシステムは新世代の「ウルトラクワトロ」と呼ぶもので、燃費も重視したオンデマンド型だ。路面状況や運転の仕方を判断し、一瞬で後輪にトルクを伝達する。
斬新なインテリアは実用性も高い
インテリアも斬新で、ハイテク感覚が魅力だ。TFT液晶パネルをメーター含め3つ使い、物理的なスイッチ類を極力廃している。インパネに上下ふたつ並んだ液晶画面を用い、ナビゲーション、空調、インフォテインメント、それに車両のさまざまな設定と、ほとんどすべてをタッチスクリーンでおこなう。
よく使う機能はアイコン化(登録)も出来るので、たとえば自宅への案内をアイコン化しておけば、いちいちナビゲーションを呼び出して、登録履歴を探し……といった手間をはぶける。ワンタッチで自宅までの案内を開始するのだ。
液晶パネルを押すと、サウンドとともに軽いバイブレーションでシステムが応答するので、操作感があり面白い。ブラインドタッチがややしにくいのと、ボイスコントロールのカバーする範囲がまだ限られているのはやや残念であるものの、システムの完成度は高い。
リアシートは初代の初期型はセパレート型の2人がけだったが、後期型でベンチシートの3人がけとなり、新型もこれを踏襲する。「家族で使うとか、大きな荷物を積むとか、なにかと便利なのでこちらに変更した」と、アウディは説明する。
インテリアは素材の使いかたと、一本筋の通ったデザインの統一性がクオリティ感を高める。ドアを閉めたときの音も、日本車がなかなかかなわない重厚なものだ。かつ静粛性も向上していて(ハッチゲートからの音の侵入も少ない)、上質な出来だ。
せっかく1000万円超を出費し、高級セダンを買っても、運転手だと思われたらがっかりだ。だから、A7スポーツバックのようにパーソナル性の高いセダンには存在意義がある、と、試乗して思うのであった。
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