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ピレリ、5店舗目の旗艦店を豪メルボルンにオープン。世界展開を着実に推し進める

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ピレリ、5店舗目の旗艦店を豪メルボルンにオープン。世界展開を着実に推し進める

プレステージカー販売が伸びるオーストラリア

「タイヤのブティック」をコンセプトに、ピレリがフラッグシップストアとして世界展開している「P Zero World」。ロード用のP Zero Trofeo Rから、クラシックカー向けのPirelli Collezioneまで、全レンジを購入できるのみならず、スポーツカーやラグジュアリーカーの顧客向けに専用のサービスも提供する。

ピレリ、5店舗目の旗艦店を豪メルボルンにオープン。世界展開を着実に推し進める

ピレリは、フラッグシップストア「P Zero World」の第一号店を2016年にロサンゼルスでオープン。続く2017年にミュンヘン、2018年にはモナコ、ドバイとHNWI(富裕層)の多いエリアへ着実に店舗展開を進めてきた。

今回「P Zero World」が進出したオーストラリアは、2019年だけで5000台以上のプレステージカーが登録されており、国内の公道上を走るプレステージカーの数は、じつに5万台を超える。自動車の販売成長率で見ると、「一般」セクターが3%、「プレミアム」セクターが6%、「プレステージ」セクターが最も高い8%になっている。

バレーサービスや送迎のホスピタリティも

なかでもメルボルンを州都とするビクトリア州は、同国のプレステージカーセグメントにおいて最大の登録台数を誇るエリア。オーストラリアで販売されたスーパーカーの3台に1台は、ビクトリア州で登録されている。しかもメルボルンにはオーストリア在住イタリア人の36%以上が生活し、同州のイタリア人コミュニティはオーストラリア最大規模という。

メルボルンに開いた「P Zero World」は、同地をホームグラウンドとするMag Wheel & Tyreとのコラボレーションにより誕生。2000年に設立したMag Wheel & Tyreとピレリとの協業関係は数年にわたっており、1日約40台の車両へサービスを提供している。ちなみに現在の主流は18インチ以上のタイヤが占めているそうだ。

新店舗の面積は1200平方メートルで、5つのサービスランプを設置。店内では自動車用タイヤはもとより、二輪車用、自転車用のVelo、ピレリ デザイン アクセサリーの販売も行う。また、顧客へのホスピタリティとして、バレーパーキングや送迎車のサービスも用意。公道用もしくはサーキット用の最適なセットアップについて相談できるエキスパートも在籍する。

オーストラリアGPの舞台で開店記念パレード

メルボルンの「P Zero World」のオープニングセレモニーに先駆けて、フェラーリやランボルギーニ、アストンマーティン、ベントレー、マセラティなどによるパレードも行われた。車列が走ったのは、オーストラリアGPの舞台として有名なアルバート・パーク周辺。ピレリは2011年以降、F1公式タイヤサプライヤーとして全チームへ単独供給を継続している。

オープニング当日には、ピレリのパートナーであるランボルギーニとともに、Moto GPの開催地のひとつであるフィリップ島のフィリップアイランド・グランプリ・サーキットでトラックイベントを開催。P Zeroを装着したアヴェンタドール Sとウラカン EVOがデモンストレーション走行を行なった。ピレリが専用に4種類のタイヤを開発した(P Zero/P Zero Corsa/Scorpion/Scorpion Winter)ウルスも、オンロード/オフロード両方でデモランを実施している。

ピレリはプレステージカーのタイヤ業界におけるマーケットリーダー的存在であり、同分野でのOE供給率は50%を超える。スーパーカーの2台に1台は同社製タイヤを装着しているという。また、プレミアムマーケットでのOE供給も20%以上を占めており、両セグメントをけん引するフロントランナーとしてグローバルにブランドをさらに強化していく。

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