もくじ
ー AMG A35 2.0ℓを搭載、2019年初頭発売
ー 群雄割拠のホットハッチ 細かい差別化でグレード分け
スーパーサルーン3台 計1861psの直接比較 新型BMW M5 vs AMG E63 S vs キャデラックCTS-V 前編
AMG A35 2.0ℓを搭載、2019年初頭発売
メルセデス-AMGは2019年初頭に、A35と呼ばれる新たなエントリーモデルを発表する。304psを発生させる新規開発の2.0ℓエンジンを搭載し、フォルクスワーゲン・ゴルフRに対抗する。
極秘に入手した開発テスト中の写真を見る限り、この5ドアのモデルは次世代A45の下に位置付けられる、AMGの最廉価モデルとなるようだ。予想価格は3万5000ポンド(518万円)から。
A35は、A45のM260型4気筒ターボがデチューンされて搭載される。M260は、Aクラスのマイナーチェンジで採用されたM270ユニットの進化系で、新設計のクランクケースとシリンダーヘッドに変更されている。シリンダーのボアとストロークに変更はないが、A35とA45では異なるピストンとソフトウェアが搭載される。これはゴルフRの310psに肉薄するパフォーマンスを得るためだ。
なお、A35の0-100km/h加速が4.5秒ほどだと考えると、新型A45は4秒を切ると予想される。4.5秒と言えば、四輪駆動モデルならゴルフRと一騎打ちすることになるし、ポルシェ718ケイマンSのような真のスポーツカーと同じようなタイムでもある。
目撃されたテストカーを見る限りA35とA45の外観の違いは小さいと考えられるが、テールパイプを見れば区別は容易い。A45は純正で4本出しのマフラーを装着するが、A35は2本出しだ。このテールパイプの差別化はAMG C43で採用され、最近発売されたCLS 53やE53でも行われている。
A35は上級グレードと同じく、調整可能なダンパーを備えるはずだ。しかし、ストレートだけでなくコーナーでもA45と差をつけるために、もっとも硬いセッティングでもA45ほどアグレッシブにはならないだろう。
群雄割拠のホットハッチ 細かい差別化でグレード分け
メルセデスはキャラクターや性能にバリエーションを持たせることで、強豪ひしめくパフォーマンス・ハッチバック・セグメントにA35の居場所を作った。
A35のライバルはゴルフR、アウディS3や、先日AUTOCARにスクープされたBMW M130iX Mパフォーマンスなどになるだろう。
いっぽう、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIは、標準のメルセデスのラインナップではもっともハイスペックなA250 AMGが担当する。
そして、A45はセグメントの頂点に君臨し続け、アウディRS3との競争を繰り広げるはずだ。
メルセデスは、公式にはA35の存在を公表していない。しかしAMGトップのトビアス・ムアースが昨年末AUTOCARに語ったところによると、「A35は、A45よりも先に登場します」
AUTOCARの予想では、A35の発表は10月のパリ・モーターショーで行われる。2019年はじめにに予約が開始される。A45は2019年中盤に発表だと予想される。
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