ブレーキランプとウインカーが離れてレイアウトされるものも
発売開始から最初の1ヶ月で4.5万台もの受注を集めたというトヨタ・ハリアー。そのスタートダッシュは市場から高い評価を受けている証ともいえますが、グッドな評価ばかりというわけではありません。あまりにスタイリングを優先したせいか、後方視界の悪さを指摘する声はありますし、さらに多くのクルマファンの間で物議をかもしているのが、リヤウインカーの配置です。
ルームミラーの意味なし? 現行車から伝説のスーパーカーまで後方視界が悪いクルマたち
ブレーキランプを一文字のシャープな造形としつつ、各国での保安基準を満たすため、リヤのウインカーはかなり低い位置に置かれているように見え、それが安全性を軽視しているのではないか、と指摘する声もあるようです。もっとも、実際は意外に高い位置にあるのですが、ブレーキランプとウインカーが離れてレイアウトされていること自体を批判する声もあります。
では、こうしたブレーキランプとウインカーは離したレイアウトはハリアーが初めてなのでしょうか。そんなことはなく、過去にもこうしたレイアウトはありましたし、現行モデルの中にもブレーキランプとウインカーが離れているクルマはあったりします。
1)トヨタ・プリウスPHV
その代表格といえるのが、これまたトヨタのプリウスPHVでしょう。標準のプリウスとはまったく異なるリヤデザインとなっているプリウスPHVも、ブレーキランプが左右をつなぐような意匠となっていて、ウインカーはバンパー脇に置かれています。こちらも初見ではウインカーを見逃してしまう! と指摘する声もありますが、実際に目にするとかなり鮮やかに点滅しているウインカーを見逃すというのは机上の空論であって、実際にはかなり目立つことに気付くはずです。
マイナーチェンジで見直されたモデルも存在!
2)ダイハツ・キャスト
もうひとつ、現行モデルでブレーキランプとウインカーが離れていることで有名(?)な軽自動車、ダイハツ・キャストのリヤウインカーは発光部分も小さめで、さらにブレーキランプが目立つ丸形で、そこに視線がいきやすいこともあって、たしかに見落としそうな印象を受けるのは事実。このあたり世界各国の基準をクリアしないといけないグローバルモデルと、日本の保安基準を満たしていればいい軽自動車という違いがあるのかもしれません。キャストのウインカー位置が保安基準を満たしているのは当然ですが、もっと鮮やかな発光であれば目立つし、離れていても気にならないと思うと改善の余地ありと感じます。
3)MINIミニクラブマン
と、ここまでトヨタ・グループのモデルばかりをピックアップしてきましたが、真打ちといえるのはBMW MINIのステーションワゴンタイプといえるミニクラブマンでしょう。クラブマンの特徴である観音開きのリヤゲートに大きな赤いシグネチャーがあるのですが、じつはこれはポジションランプであってブレーキランプはバンパー側にあるという、まさにトラップといえる仕様なのでした。
もっとも、2019年10月のマイナーチェンジによりユニオンジャックをモチーフとしたテールレンズとなり、ブレーキランプもそこに移っています。つまりBMW MINIはしっかりカイゼンしたというわけです。
ハリアーのウインカー位置について賛否両論といった状況ですが、はたしてトヨタの企業アイデンティティといえるカイゼンは実施されるのかどうか、気になるといえそうです。
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みんなのコメント
一応デザイン優先してるんだよね?
保安基準を満たしているとは思うが、やはり見えづらい車種はある。