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【スズキ GSX-S1000GT足着きレポート&実車解説】日本仕様は159万5000円で2月17日発売

掲載 更新 14
【スズキ GSX-S1000GT足着きレポート&実車解説】日本仕様は159万5000円で2月17日発売

スズキ GSX-S1000GTはツアラー路線にキャラクターチェンジ!

海外で先行発表されていたツアラーモデル、スズキ GSX-S1000GTがついに日本でも発売となりました。価格は159万5000円、同じく1000ccクラスのツアラーで3月発売のニューモデル・ホンダ NT1100を約10万円下回ってきましたね──。
では、そんなGSX-S1000GTがどのようなバイクか、日本仕様ならではの装備も含め解説していきます。

【画像28点】スズキGSX-S1000GT日本仕様の全車体色、装備を写真で解説!

そもそもGSX-S1000シリーズは名車と名高いスーパースポーツGSX-R1000(K5)ベースのエンジンを搭載するロードスポーツモデルで、2015年にデビュー。ネイキッドのGSX-S1000と、フルカウルのGSX-S1000Fがラインアップされてきました。
ネイキッドのGSX-S1000は2021年型でモデルチェンジ。デザインを大胆に刷新し走行性能も高められたのですが、フルカウル版はこの度2022年型でモデルチェンジ、車名も一新されGSX-S1000GTとなりました。

車名の「GT」の文字からも察せられるように、タンデムや積載にも対応しつつ、長距離ツーリングを楽しめるスポーツツアラーという立ち位置。先代にあたるGSX-S1000Fからはかなりキャラクターが変わっています。
GSX-S1000Fが流線型の滑らかなカウル形状だったのに対し、鋭角的なフロントカウル、ウイング状のサイドカウルなど最新スーパースポーツのようなデザインに。これは目新しさだけを狙ったものではなく、入念な風洞実験や解析に基づき、頭頂部、肩、ヒザに当たる風の軽減を追求した結果でもあるのです。

■ボディカラーは3色のラインアップ
車体色は3色の設定で、MotoGPマシンやスーパースポーツでおなじみのトリトンブルーメタリック、GSX-S1000GT用に開発されたリフレクティブブルーメタリック、フレームやエンジンなど機能パーツとの一体感があるグラススパークルブラックとなります。

スズキ GSX-S1000GT専用の車体作り「ツアラーらしい走りと、タンデムや積載に配慮」

さてカウルの中身はというと、アルミツインスパーフレームは従来型から継承したものですが(ネイキッドのGSX-S1000現行型とも同様)、GSX-S1000GTはパニアケース取り付けステーの配備やタンデム性能を考えシートレールは専用設計ものとなっています。
このタンデム性能という部分、具体的に言うと乗り降りがしやすいようシート位置を低くしつつ、それでいてシートの厚みは確保し快適性を高める──というのがその狙いです。

前後サスペンションは専用セッティングとなっているほか、純正タイヤのダンロップ・ロードスポーツ2もGSX-S1000GT用としてチューニング。ツアラーらしい走りを実現するため、足まわりも専用となっているのです。

スズキ GSX-S1000GTは足着き良好!前傾もキツくない

ハンドルやシートなどライダーが触れる部分も、現行型GSX-S1000や従来型GSX-S1000Fから多く変更が行われています。

従来型GSX-S1000/GSX-S1000Fのシートは共通でしたが、シートレールが専用設計となったことからも想像できるように、GSX-S1000GTは長時間乗車時の快適性を重視した専用のシートとなっています。
前席、後席とも十分な厚みを持たせ、滑りにくい表皮を採用。シート高はGSX-S1000と同様で810mmとなっています。

またハンドルをGSX-S1000より14mmライダー側に近付け、前傾はやや緩めに。そして、ハンドルトップブリッジとブラケットをラバーマウントとし振動を抑制。いずれも長距離ツーリングでの疲労軽減を狙った変更です。

身長172cmのライダーがまたがった場合では、両足の足着きで足の裏全面が接地。足も伸び切らず、ヒザが少し曲がるくらいの余裕もありました。シート左右がスリムに仕上げられているのが、良好な足着き性に貢献しているようです。
ライディングポジションは「上体は軽く前傾はするもキツい感じではなく、適度なゆとりはあるので、高速クルージングなどが快適にこなせそうな姿勢」と、またがったライダーのコメント。

エンジンは2馬力アップ&クルーズコントロールも搭載

そういった快適性にこだわった車体ももちろん重要な要素ですが、GTを名乗るツアラーといったら余裕で高速巡航をこなす動力性能も必要ですよね。
998ccの並列4気筒エンジンは現行型GSX-S1000同様に電子制御スロットルや新設計エキゾーストシステムの採用、エアクリーナーボックスやカムプロフィールの変更などが行われ、最高出力は従来型GSX-S1000F:148ps/1万rpmから2psアップの150ps/1万1000rpmに。

最大トルクは従来型10.9kgm/9500rpm→新型10.7kgm/9250rpmと数値こそわずかに低くなっていますが、出力特性を滑らかにすることで扱いやすさが高められているほか、最大トルク発生回転数は250rpm下に、最高出力発生回転数が1000rpm上になっているので「使える領域」が拡大していると言えます。

アシスト&スリッパークラッチ、出力特性を3種に切り替えられるライディングモード、アップ・ダウン両対応のクイックシフターの新採用やトラクションコントロールの精密化はネイキッドのGSX-S1000がモデルチェンジした際の内容と同様ですが、GSX-S1000GTならではの装備としてクルーズコントロール(2速以上で30km/h~から設定可能)がついています。

フルカラー液晶メーターはスマホ連携可能、ETC2.0車載器は標準装備

こうしたハード面を丁寧にブラッシュアップしていくのはスズキらしいとも言えますが、GSX-S1000GTではソフト面にも注目です。
6.5インチのフルカラー液晶はスマホ連携機能があり、専用アプリ用「SUZUKI mySPIN」(iOS、Android共に用意)を介せば電話、音楽、カレンダー機能などのほか簡易ナビにもなる地図機能を使用可能。またサードパーティ性アプリとも連携できる拡張性も備えていて、詳細なナビ機能が使えるようになるほか、「天気」や「ラジオ」などの機能も予定されているといいます。

そして日本仕様はETC2.0車載器をシート下に標準装備。納車されたその日からロングツーリングにでかけることも可能です! ただしオーナーズマニュアルにもありますが、新車から1000kmは「慣らし運転」を心がけましょうね。

■スズキ GSX-S1000GT主要諸元
[エンジン・性能]種類:水冷4サイクル並列4気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:73.4mm×59.0mm 総排気量:999cc 最高出力:110kW<150ps>/1万1000rpm 最大トルク:105Nm<10.7kgm>/9250rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2140 全幅:825 全高:1215 ホイールベース:1460 シート高810(各mm) タイヤサイズ:F120/70ZR17 R190/50ZR17 車両重量:226kg 燃料タンク容量:19L
[価格]
159万5000円

純正のパニアケースはフルフェイスヘルメット1個を収められるほど十分な容量を確保。メインキーで開閉・脱着可能なのも便利!
ケース自体は9万9000円で車体色同様のパネルは別売りで4400円。装着には1万3200円のブラケットが必要となります。

まとめ●上野茂岐 写真●岡 拓/スズキ

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みんなのコメント

14件
  • スズキにしては痒い所に手が届く装備で出してきたね(失礼?)
    中途半端にFじゃなくこのGTみたいに用途をハッキリさせる方向性の方が絶対いい
    値段もそれなりだしこれは人気出そう
  • アドベンチャータイプならトップケースも似合うけどツアラータイプならパニアケースがカッコいい。外して家の中に入れたら意外と場所取るのは使って初めて気付いた!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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