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新型トヨタbZ4X LAモーターショーでお披露目 1回の充電で450km走れるEV

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新型トヨタbZ4X LAモーターショーでお披露目 1回の充電で450km走れるEV

トヨタの「bZ」シリーズ第一弾

トヨタ初の量産型EV、bZ4XがLAモーターショーに登場した。今年初めに発表されたコンセプトカーとほとんど変わらない、先鋭的なデザインを披露している。

<span>【画像】新型トヨタbZ4X【写真でじっくり見る】 全74枚</span>

車名の「bZ」は、2025年までに少なくとも15台のEVを発売するというトヨタの電動化戦略「Beyond Zero」を意味している。15台のうち7台は車名の一部に「bZ」が使われる。

その先駆けとなるbZ4Xは、スバルと共同開発した新しいEV用プラットフォーム「e-TNGA」を採用した最初のモデル。一方のスバルは、e-TNGAをフォレスターと同等サイズのSUV「ソルテラ」に使用する。

e-TNGAプラットフォームの特徴は、ショートオーバーハングとロングホイールベースで、「広々とした開放的なキャビン」を実現していることだという。トヨタによれば、後席のレッグルームは、レクサスのフラッグシップモデルであるLSの900mmに近いとのこと。このプラットフォームは、4輪駆動のクロスオーバー車(そのために「4X」という接尾語がついている)のベースとなるもので、快適性やコネクティビティなどを重視している。

新型トヨタbZ4Xは、2022年中頃から日本、北米、中国、欧州など世界各地で発売される予定。

独自性を追求したデザイン

シャープなスタイリング、がっしりとしたブラックのフェンダーパーツ、親しみやすいシルエット、ツートーンのルーフなど、売れ筋のRAV4の影響を受けていることが伺える。しかし、フロントエンドにまったく新しいデザインを採用するなど、bZシリーズのEVにはこれまでと異なるデザイン哲学が取り入れられるようだ。

従来のグリルの代わりに、運転支援用のセンサーを細いブラックパネルに配置し、シャープなデザインのヘッドライトとエアチャンネルを採用することでハンマーヘッド形状を作り出し、「独自性」を表現している。

キャビンは、ドライバーが「道路や重要な情報と直接つながっている感覚」を得られるように設計されている。インストゥルメントパネルは、前方の視認性向上のため低い位置に設置され、注意力の低下を最小限に抑えている。大型のセンターディスプレイ、ワイドなセンターコンソール、質感の高いダッシュボードなどは、コンセプトモデルから引き継がれている要素だ。

チーフエンジニアの豊島浩二氏は、新デザインのキャビンについて、「ターゲットとなるお客様は、家族や友人との時間を大切にされる方です。そのような時間を楽しみたいとき、トヨタのbZ4Xコンセプトは、そのためのハブとなります」と話す。

トヨタ最新技術を注ぎ込んだ電動パワートレイン

パワートレインは、トヨタが20年以上にわたって電動パワートレインを販売してきた実績を活かしたもので、「クラストップレベルの効率と競争力のある航続距離」を実現しているという。

2種類のモデルが用意されており、1基のモーターで最高出力204ps、最大トルク27kg-mを発揮する前輪駆動のエントリーモデルは、0-100km/h加速を8.4秒で達成する。一方、スバル開発の4輪駆動技術を採用したツインモーターの上位モデルは、最高出力244ps、最大トルク34kg-mに向上し、0-100km/h加速は7.7秒に短縮される。

71.4kWhのバッテリーを搭載し、WLTPサイクルで450km以上の航続距離を実現するという。また、「効率的かつ効果的」なヒーターシステムにより、氷点下の気温でも航続距離の低下はわずかに抑えられる。最大150kWで充電が可能なため、約30分で80%を充電できる。また、ソーラーパネルによる充電も行う。

bZ4Xは、レクサスが先に発表したLF-Zコンセプトと同様に、ステアリングホイールとフロントアクスルの間の機械的なリンクを排除した革新的なステアバイワイヤシステムを採用している。これにより、荒れた路面の影響を最小限に抑えながら、コントロール性を向上させることができるとしている。

また、通常のステアリングホイールに加え、操縦桿スタイルの異形ステアリングホイールを中国市場から順次導入。ドライバーの手の動きを減らし、「運転をより簡単に、より楽しく」するものだと豊島氏は語る。

Beyond Zero戦略のもう1つの柱は、サプライチェーンから廃棄までのライフサイクル全体を通して、すべての車両のカーボンニュートラルを達成することだ。これまでにトヨタは1700万台以上の電動モデルを販売しており、これは1億4000万トンのCO2削減に相当するという。2010年から2019年の間だけでも、トヨタは車両のCO2排出量を22%削減している。

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みんなのコメント

7件
  • あれ、トヨタの20年以上に亘る電動技術を注ぎ込んだ電動パワートレインと言いながらアリアより低スペックなところが気になる。
    やはり、EV技術は世界からかなり遅れているのか?

    bz4x 2WD 204ps、27kg-m 8.4秒 71.4kwh 450km
    4WD 244ps、34kg-m 7.7秒 71.4kwh 不明
        150kw

    アリア 2WD 242ps、30.6kg-m 7.6秒 90kwh 610km
    4WD 394ps、61.8kg-m 5.1秒 90kwh 580km
    130kw

    表示は、駆動方式、最高出力、最大トルク、0-100km/h加速、バッテリー容量、航続距離
    最大充電速度
  • 他社がEV先行する中「うちもやればいつでも出来るんですよ」と豪語した割には大したスペックではない所が笑える。それでもトヨタマニアの皆さんが賛美するのが微笑ましい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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