現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 1.6リッターDOHCエンジンを搭載! 昭和のスポーツセダン3選

ここから本文です

1.6リッターDOHCエンジンを搭載! 昭和のスポーツセダン3選

掲載 更新 19
1.6リッターDOHCエンジンを搭載! 昭和のスポーツセダン3選

■1.6リッターDOHCエンジンを搭載したスポーツセダンを振り返る

 国産車の性能がめざましく向上したのは1980年代で、ターボエンジンの普及によって始まりました。さらに、一時は数を減らしていたDOHCエンジンも復活し、各メーカーとも採用するようになります。

ホレボレするほどカッコイイ! 昭和の美しい車5選

 なかでも当時の若者から絶大な支持を得ていたのは1.6リッターDOHCエンジンを搭載したコンパクトカーやクーペで、1980年代の中頃から終わりにかけて一気に車種が増えました。

 一方、高性能なハッチバックやクーペに負けず劣らず魅力的だったのが、高性能なエンジンを搭載したスポーティなセダンで、同じく各メーカーがラインナップ。

 そこで、昭和の時代に誕生した、1.6リッターDOHCエンジン搭載のコンパクトスポーツセダンを、3車種ピックアップして紹介します。

●日産「サニー 1600ツインカム スーパーサルーン」

 かつて日産の小型車の主力だったのが「サニー」で、いわゆる大衆車の代表的な存在でした。1970年代にはモータースポーツでの活躍もあり、高性能なグレードが若者に向けて訴求され人気となります。

 その後代を重ね、1985年に6代目の「B12型」サニーがデビュー。愛称は「トラッドサニー」で、デザインは当時の流行だった直線基調のシャープなフォルムに一新し、ボディタイプは4ドアセダンと3ドアハッチバック、ステーションワゴン、後に3ドアハッチバッククーペの「RZ-1」も加わりました。

 駆動方式はFFを基本に、発売当初はトップグレードに1.5リッター直列4気筒SOHCターボエンジンが搭載されましたが、1986年にシリーズ初のDOHCエンジンを搭載した「サニー 1600ツインカム スーパーサルーン」が登場。

 エンジンは最高出力120馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒DOHCの「CA16DE型」で、外観は派手な装飾は控え、渋い魅力が印象的です。

 さらに、当時の日産がラリーを始めとするモータースポーツに力を入れていたことから、高性能4WDの「ブルーバードSSS-R」に続き、サニーにもモータースポーツベース車のセダン「1600 VR」が1988年に追加ラインナップされました。

 サニー セダンはこの6代目でこれまで以上にスポーティなイメージが定着したといえ、1990年に登場した7代目ではセダン専用モデルとなります。

●ホンダ「シビック4ドア Si」

 1972年にホンダの次世代コンパクトカーとして誕生した「シビック」は、FF大衆車という不動の地位を確立したほどのヒット作になりました。

 その後、大きな転機を迎えたのが1983年に登場した3代目で、直線基調のスクエアなデザインとなっただけでなくシャシからエンジンまですべてを一新して、なかでも3ドアハッチバックはスポーツコンパクトカーのイメージが定着しました。

 スポーティなシビックを決定づけたのは、1984年にDOHCエンジンを搭載する「Si」の登場したことによります。

 さらに、1985年にはセダンにも「シビック4ドア Si」が追加ラインナップされ、よりスポーティさを強調。

 エンジンは1.6リッター直列4気筒DOHCの「ZC型」で最高出力は135馬力(グロス)を発揮し、ロングストロークなことから、高回転型ながら優れたドライバビリティが高く評価されました。

 当時、メインストリームはやはり3ドアハッチバックでしたが、振り返ってみると、軽量なセダンにパワフルなエンジンを搭載したシビック4ドア Siも大いに魅力的な1台ではないでしょうか。

●トヨタ「カローラ 1600GT」

 トヨタ「カローラ」は誕生した頃から前出のサニーをライバルとしていましたが、スポーティなモデルでは1972年に誕生したDOHCエンジンの「カローラレビン」によって、サニーに対して大きなアドバンテージがありました。

 そして、カローラも代を重ね大きな転機を迎えたのが1983年に登場した5代目で、レビン(AE86型)は従来どおりFRでしたが、4ドアセダンと5ドアリフトバックはシリーズ初のFFへと転換。コンパクトなモデルは室内の広さでFFが有利だったことから、自然な流れといえました。

 一方で、レビンだけでなくセダンにも高性能なエンジンを搭載した「1600GT」グレードが存在。

 1994年に3ドアハッチバックの「カローラFX」と同時に、セダンの「1600GT」が追加ラインナップされました。

 エンジンは横置き専用の1.6リッター直列4気筒DOHC「4A-GELU型」で、最高出力130馬力(グロス)を発揮。スポーツユニットとしてその後も進化しつつ同クラスの高性能モデルに広く搭載されました。

 レビンは見るからにスポーティな2ドアクーペ/3ドアハッチバッククーペでしたが、1600GTの外観はベーシックなグレードとほとんど変わっておらず、唯一「GT」と「TWIN CAM16」のエンブレムによって高性能さを控えめに主張。

 その後、GTグレードは1995年にデビューした8代目まで継承され、9代目で消滅しました。

※ ※ ※

 現行モデルの高性能セダンというと、高価なモデルが主流となってしまいました。セダンそのものの需要が低迷している状況で、とくにコンパクトなモデルは激減したことから、ある意味仕方のないことかもしれません。

 本来、セダンはSUVやミニバンと比べて優れたドライビングプレジャーを有するのですが、ニーズに変化には抗えないため、今回紹介したようなモデルの復活は難しいでしょう。

こんな記事も読まれています

航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
AUTOCAR JAPAN
コーンズが18台限定のベントレー「CORNES 60th Edition」を発表! フライングBを日本に紹介して60年、純ICEモデル最後の特別な「GT/GTC/フライングスパー」とは
コーンズが18台限定のベントレー「CORNES 60th Edition」を発表! フライングBを日本に紹介して60年、純ICEモデル最後の特別な「GT/GTC/フライングスパー」とは
Auto Messe Web
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
AUTOSPORT web
BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
AUTOSPORT web
「22歳元アイドル」が家族にトヨタ「ミニバン」購入!? 元HKT48・田中美久、“親孝行”な姿に「かっこよすぎる」「マジでスゴい」と話題
「22歳元アイドル」が家族にトヨタ「ミニバン」購入!? 元HKT48・田中美久、“親孝行”な姿に「かっこよすぎる」「マジでスゴい」と話題
くるまのニュース
RB20の縁石問題を解決するためフェルスタッペンがイモラでテスト。旧型マシンを“参考資料”に弱点を探る
RB20の縁石問題を解決するためフェルスタッペンがイモラでテスト。旧型マシンを“参考資料”に弱点を探る
AUTOSPORT web
小さいけど400馬力のスポーツセダン アウディ新型「RS3」 ニュル記録更新、8月発売へ
小さいけど400馬力のスポーツセダン アウディ新型「RS3」 ニュル記録更新、8月発売へ
AUTOCAR JAPAN
ジープ新型「ラングラー」が大幅改良! エントリーモデルは799万円から。「サハラ」は31万円も値下げをした理由とは
ジープ新型「ラングラー」が大幅改良! エントリーモデルは799万円から。「サハラ」は31万円も値下げをした理由とは
Auto Messe Web
【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
AUTOCAR JAPAN
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
AUTOSPORT web
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
くるまのニュース
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
AUTOSPORT web
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
レスポンス
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
WEB CARTOP
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
グーネット
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
motorsport.com 日本版
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
motorsport.com 日本版
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

19件
  • カリーナ1600GTは、いつも忘れられてしまうね。
    FRセダンでいい車だったと思いますが…
  • カローラのAE80系のセダンにDOHCエンジンが搭載されるきっかけは、TE71の時にセダンGTが有って結構な台数が売れたからだろう。
    トヨタから見れば、2匹目のドジョウ狙いも有ったんじゃないのかなぁ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0500.0万円

中古車を検索
カローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村