現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 2ストエンジン搭載のスズキ初代「ジムニー」を発見! ホンダ「NSR50/NSR250R」に乗っていたオーナーは「2ストロークの音が最高なんですよ!」

ここから本文です

2ストエンジン搭載のスズキ初代「ジムニー」を発見! ホンダ「NSR50/NSR250R」に乗っていたオーナーは「2ストロークの音が最高なんですよ!」

掲載 13
2ストエンジン搭載のスズキ初代「ジムニー」を発見! ホンダ「NSR50/NSR250R」に乗っていたオーナーは「2ストロークの音が最高なんですよ!」

2ストは白煙が出るのが普通です

クルマのエンジンには、4ストロークと2ストロークという異なる種類が存在します。現在は4ストロークが一般的で、2ストロークエンジンは一部のバイクに採用されているのみ。排気ガス規制の問題などで、1980年代前半にはすでにクルマでの採用例がほぼ無くなり絶滅危惧種だった2ストロークエンジンを搭載したスズキ初代「ジムニー」と、そのオーナー“NICKEY”さんを紹介します。

タイでは800万円の高級車! スズキ「ジムニー」でクスコとフジツボがコラボ…現地生産JDM仕様の中身を紹介します

キャンプを楽しむためのパートナー

パランパランという排気音を轟かせてスズキ「ジムニー」が、クラシックカーイベント「塩田津で【勝手に】旧Car」の会場にやって来た。走り去った後の排気ガスの匂いも特徴的で、2ストロークエンジンを搭載していることは明らか。しかも、参加車の中で唯一のオフロード車が来場したという理由もあり、一目散にその「ジムニー」の後を追いかけたのだった。

免許を取得してすぐはトヨタ5代目GX71型「マークII」や日産3代目C10型「スカイライン」などの旧車系を楽しんでいたというオーナーの“NICKEY”さん。15年ほど前からキャンプを楽しむようになり、その流れで4WDのいわゆるクロスカントリー車を所有するようになったそう。

「真冬でもキャンプに行くので、4WDが欲しかったんです。ジムニーは可愛いし、もともとが旧車好きだったので、自分の生まれ年と同じ年式の車両が欲しくなりまして。4~5年ほど探した結果、静岡の方で売りに出されていたこのジムニーを見つけました」

年式は1980年式。念願の同い年の車両だったこともあり、悩むことなく購入を決意。そして、この初代SJ11型ジムニーとの生活がはじまったのだった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

白い煙と独特の排気音が2ストロークの証

「2ストロークの音が最高なんですよ! オイルが混じった排気ガスの匂いも好きです(笑)」

じつは“NICKEY”さんは、3代目ジムニーのJB23型なども所有しており、それぞれの部品取り車も含めると複数台所有しているほどジムニーに夢中。その中でもこの初代の魅力はやはり2ストロークエンジンだそうで、若かりし頃にホンダ「NSR50」や「NSR250R」といった、いわゆる2ストロークのレーサーレプリカスタイルのバイクを楽しんできた経験もあったので、その感覚をクルマでも味わえることに大満足なのだそうだ。

「同じ2ストロークでも、僕が楽しんできたバイクとこのジムニーは、フィーリングが違いますね。バイクは、パワーバンドに入ると爆発的な加速感があってそれが快感だったのですが、ジムニーは急激なパワーバンドには入らないイメージです。でも、スムーズに高回転までエンジンが回る感覚ですね。でも、僕のジムニーはエキマニとチャンバーを交換し、トランスミッションもノーマルの4速から5速に変更しているため、高回転まで気持ちよく楽しく走れるんです」

この車両はいくつかの仕様変更がされており、そのひとつが5速トランスミッションへの乗せ換えなのだ。純正品はもちろんそんな社外品は存在しないため、SJ30用のケースにJA71の5速を組み合わせた。しかし、そのまま簡単に装着できるわけはなく、エンジンマウントのブッシュ類をワンオフしたり、ブラケットをフレームに溶接するなどして搭載。その結果、クイックシフトのようなトランスミッションのフィーリングや、それにシンクロするエンジンレスポンスが楽しめるようになったそうだ。

「ジムニーのイベントに参加しても新型のJB64型が多いので、僕の愛車が2ストだと、誰にも気づいてもらえないんです。幌車ならば多少は興味を持ってくれそうだけど、僕のはバンタイプだから余計に目立たないし。でも、可愛いからいいんです(笑)」

その昔、2ストロークエンジンがクルマに搭載されていたことなんて知っているのは、一部の上の世代かマニアな人たちだけ。白い煙を吐いていても壊れているわけではないし、特徴的な排気音も魅力のひとつ。“NICKEY”さんは、そんな初代ジムニーに心底惚れこんでいるのだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

奇跡のシングルナンバー日産初代「セドリックバン」が13年の眠りから覚め路上復帰! ただいまエンジン絶好調!
奇跡のシングルナンバー日産初代「セドリックバン」が13年の眠りから覚め路上復帰! ただいまエンジン絶好調!
Auto Messe Web
毎日の通勤で使っているベンツ「190 EエボI」は20万キロオーバー!…整備さえすれば機関系トラブルはないものの、プラ製パーツの供給が深刻な悩み
毎日の通勤で使っているベンツ「190 EエボI」は20万キロオーバー!…整備さえすれば機関系トラブルはないものの、プラ製パーツの供給が深刻な悩み
Auto Messe Web
20年前に購入した三菱「ギャランGTO MR」を8年前に路上復帰! フェンダーアーチに沿った黒いビスは「GS-R」仕様の名残でした
20年前に購入した三菱「ギャランGTO MR」を8年前に路上復帰! フェンダーアーチに沿った黒いビスは「GS-R」仕様の名残でした
Auto Messe Web
入手して51年! トヨタ初代「パブリカ コンバーチブル」は2度のレストアを敢行…オーナーは新車で購入した「パブリカ セダン」も所有していました
入手して51年! トヨタ初代「パブリカ コンバーチブル」は2度のレストアを敢行…オーナーは新車で購入した「パブリカ セダン」も所有していました
Auto Messe Web
サウンドと匂いが懐かしい!? 過去に発売された2ストロークモデル5選
サウンドと匂いが懐かしい!? 過去に発売された2ストロークモデル5選
バイクのニュース
10年前に手に入れた人生初の愛車はメルセデス「190E」のすっぴんグレード! 豪華装備のない「アンファング」を実用車として乗り続けていきます
10年前に手に入れた人生初の愛車はメルセデス「190E」のすっぴんグレード! 豪華装備のない「アンファング」を実用車として乗り続けていきます
Auto Messe Web
なつかしい「昭和の名車」プラモデルに3車種追加! トヨタ「セリカ」日産「バイレット」スバル「レオーネ クーペ」のグレードは?
なつかしい「昭和の名車」プラモデルに3車種追加! トヨタ「セリカ」日産「バイレット」スバル「レオーネ クーペ」のグレードは?
Auto Messe Web
60年前のクルマとは思えない日産「ダットサントラック」を発見! タイムスリップしてきたかのような極上コンディションの理由とは?
60年前のクルマとは思えない日産「ダットサントラック」を発見! タイムスリップしてきたかのような極上コンディションの理由とは?
Auto Messe Web
27年前に譲り受けたトヨタ「セリカ カムリ2000GT」を路上復帰! たった2年間だけ作られたFRのカムリは羊の皮を被った狼でした
27年前に譲り受けたトヨタ「セリカ カムリ2000GT」を路上復帰! たった2年間だけ作られたFRのカムリは羊の皮を被った狼でした
Auto Messe Web
新車「800万円超え」の軽自動車! でも乗ればホレる完成度 スズキ製エンジンでなぜ?
新車「800万円超え」の軽自動車! でも乗ればホレる完成度 スズキ製エンジンでなぜ?
乗りものニュース
35年所有したメルセデス・ベンツ「190E 2.3-16」になぜ「4輪油圧レベライザー」が装着されていた? 世界に7台だけの特別なセレブ仕様でした
35年所有したメルセデス・ベンツ「190E 2.3-16」になぜ「4輪油圧レベライザー」が装着されていた? 世界に7台だけの特別なセレブ仕様でした
Auto Messe Web
たったの35万円! なぜダットサン「510ブルーバード」を選んだ?…31年所有してカスタムは終了、今後は現状維持が課題です
たったの35万円! なぜダットサン「510ブルーバード」を選んだ?…31年所有してカスタムは終了、今後は現状維持が課題です
Auto Messe Web
彼女のトヨタ「86」は100台限定のTRD「14R-60」でした! 80「スープラ」から乗り換え、次の目標はサーキット走行です
彼女のトヨタ「86」は100台限定のTRD「14R-60」でした! 80「スープラ」から乗り換え、次の目標はサーキット走行です
Auto Messe Web
6速MT! ホンダ「フィット」に爆速“260馬力”スポーツ仕様あり!「タイプR」超える超高回転“VTECエンジン”搭載! ド迫力の「超ワイドボディ」採用した過激すぎる無限「ダイナマイト」とは
6速MT! ホンダ「フィット」に爆速“260馬力”スポーツ仕様あり!「タイプR」超える超高回転“VTECエンジン”搭載! ド迫力の「超ワイドボディ」採用した過激すぎる無限「ダイナマイト」とは
くるまのニュース
教え子の実家に眠っていた日産「フェアレディZ432」を路上復帰! 20年以上不動だった納屋物件を自分たちでレストア…エンブレムは盗難対策でステッカーに
教え子の実家に眠っていた日産「フェアレディZ432」を路上復帰! 20年以上不動だった納屋物件を自分たちでレストア…エンブレムは盗難対策でステッカーに
Auto Messe Web
5速MT搭載! トヨタの「“最新型”AE86」が凄かった! 伝説の「パンダトレノカラー」ד画期的“「テンロクNAエンジン」採用! 「AE86 G16E」実際の印象はいかに
5速MT搭載! トヨタの「“最新型”AE86」が凄かった! 伝説の「パンダトレノカラー」ד画期的“「テンロクNAエンジン」採用! 「AE86 G16E」実際の印象はいかに
くるまのニュース
祖父から譲り受けたトヨタ「パブリカ スターレット」に日産510型「ブルーバード」から乗り換えた理由とは?「生涯手放すことはありません」
祖父から譲り受けたトヨタ「パブリカ スターレット」に日産510型「ブルーバード」から乗り換えた理由とは?「生涯手放すことはありません」
Auto Messe Web
いや癖が凄い!! [ダイハツ]が生んだ[クルマ]が個性的すぎる問題
いや癖が凄い!! [ダイハツ]が生んだ[クルマ]が個性的すぎる問題
ベストカーWeb

みんなのコメント

13件
  • ツヨッシー
    日本車にはもう、2ストがカタログ落ち(一部コンペモデルを除く)して久しいが、海外では普通に販売している。インジェクション化され、緻密な燃調を手に入れた2ストはエンジンオイルの消費も非常に少なく、混合比は50:1程に。だから白煙も少なく匂いもしてないのではと思うほど少ない。
    25年もの間、開発から遠ざかった(かもしれない)日本の2ストは、海外から見ると非常に遅れている。もう復活しないのかもしれないが、もったいない技術だ。
  • もんちゃん
    2ストジムニーは動いている内は快適だが信号待ちで止まると臭いが臭かったから堪らなかった
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村