トヨタGAZOOレーシングは2019年4月27日に開催されたVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)第3戦(VLN3)にGRスープラが出場し、総合63位(SP8Tクラス:3位)で完走した。またSP-PROクラスで出場したレクサスLCは総合121位で完走した。
開発テストドライバーが出場
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GRスープラは5月以降に世界各国で順次発売する予定となっているが、発売後も熟成するために開発を継続し、6月20~23日に開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースに出場する計画だ。その準備としてVLNシリーズに出場している。
GRスープラは2週間前に開催されたVLNシリーズ第2戦にも出場したが、スタート直前、降雪に見舞われ、レースは開始から2周目の途中で赤旗中断し、そのまま中止となっている。そのため今回のVLN第3戦が最後まで走り切った最初のレースとなっている。
VLN第3戦には193台がエントリーし、GRスープラはSP8Tクラスに出場。発売予定の車両をベースに、レース出場に必要な安全装備やレースタイヤなどを装着しているが、車両の状態は改造範囲の多い本来のSP8Tクラスではなく、市販状態に限りなく近い。ドライバーは実際に市販車の開発を担当しているトヨタの実験ドライバーの矢吹久と、トヨタ・モーター・ヨーロッパ所属のテスト・ドライバーのヘルフィ・ダーネンスの2名だ。ヘルフィ・ダーネンスはGRスープラのヨーロッパでの開発テストを全て担当している。
LCは問題山積か?
決勝日も朝から雨となり、各車ともウエットタイヤを装着してのスタートとなった。時折雨が激しくなり、コースアウトする車両が続出している。安全のために北コースの一部区間で速度規制が行なわれるなどの状態となったが、矢吹選手は11分台前半から12分台前半で周回を重ねた。
ダーネンス選手もレース終盤に雨が弱まると10分台にタイムを上げて走行。本番の24時間レースに向けたウエットタイヤの確認などを行ない、午後4時過ぎにチェッカー旗を受けた。
なお、今回で2回目のVLN出場となったSP-PROクラスのレクサスLCは、蒲生尚弥、中山雄一の両選手がドライブ。52番グリッドのスタートから一時は35位まで順位を上げたが、タイム計測機器のトラブルで20分超のピットインを強いられ、大きく順位を下げた。さらにウエット路面での新たな課題も見つかっており、6月の24時間レースに向けて多くの問題点を解決するべきポイントが見つかっている。
今後、GRスープラ、レクサスLCはともに5月18~19日にニュルブルクリンクで開催される24時間レースに出場のためのQFレースに出場し、最終調整を経て6月の24時間耐久レースを迎える。
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