レクサスのスペシャルティクーペ「RC」の2021年モデルが、米国にて発表された。恒例の年次改良ではあるが、限定車の投入などと見所もある。さらに、高性能モデル「RC F」も改良を実施される。
改良型のポイントと限定車の詳細、日本のRCへの展開も含めて、最新情報をお届けしよう。
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文:大音安弘、写真:レクサス
【画像ギャラリー】9月3日に発表されたレクサスRC&RC F 2021年モデルと限定車をみる
主戦場の米国でRCの2021年モデルが登場!
レクサスは、米国にて、2020年9月3日にスペシャルティクーペ「RC」を、同月10日、その高性能モデル「RC F」にアップデートを施した2021年モデルを発表した。RCの年次改良の内容は、かなり限定的だ。
2020年9月3日に発表されたレクサスRC 2021年モデル。安全性能を強化し、レクサスセーフティセンスなどが搭載された
まずは安全性能を強化。先進の安全運転支援機能「レクサスセーフティセンス+」に、走行中に後側方からの接近車両を検知する「ブラインドスポットモニター(BSM)」と、駐車場から後退する際に左右後方から接近車両を検知する「リヤクロストラフィックアラート(RCTA)」を追加。後方の安全機能を強化している。
またヒーテットドアミラーも標準化された。パワーユニットの改良もトピックで、2.0Lターボエンジンがチューニングの変更を受けている。
まず北米仕様のRCのパワートレインについて解説しておくと、2.0Lの4気筒ターボと出力の異なる2種類の3.5LのV6を設定。日本仕様と異なり、ハイブリットはない。
日本仕様であるハイブリットはなく、2.0Lの4気筒ターボと3.5LのV6を設定。また、4WD車も用意されている
ただ、土地柄もあり、4WD車を用意されるのだ。そこで、エントリーグレードの「RC300」のみが2.0Lターボとなり、「RC300 AWD」は、デチューン仕様の260hpの3.5LのV6が収められる。上級の「RC350」は、4WD共に、311hpの仕様となっている。
トランスミッションも異なり、FR仕様は8速ATだが、4WD仕様は6速ATとなる違いがある。
注目されるRC300の2.0L 4気筒DOHCターボの改良点だが、241hpの最高出力に変更はない。
しかし、発生回転数を5800rpmから5200rpm~5800rpmに変更することで、より低い回転域から最大出力が得られるようになった。おそらくスペックよりも走りの気持ち良さに主軸を置いた改良なのだろう。
スポーツクーペのRC FはV8エンジンにもメス
今回の改良で5.0LのV8DOHCエンジン最高出力を472hp/7100rpm仕様に進化させた
続いて、トップグレードであるRC Fだ。RC同様に、後方の先進安全運転支援機能の強化を行っているが、最大の目玉は、国産唯一の5.0LのV8エンジンの性能の向上にある。
5.0LのV8DOHCエンジンの最高出力を+5hp向上させた472hp/7100rpm仕様に進化させたことだ。たった5hpではあるが、最高出力の発生回転数に変更はないため、全域での出力向上が予測される。
それを裏付けるように、最大トルクも6lb-ft向上の395lb-ft/4800~5600rpmへと変更。こちらも発生回転数に変更はない。
つまり、スペックよりも実のある性能向上が狙いなのだ。おそらくサーキット走行では、大きな進化が感じられるものではないだろうか。
2021年モデルRC&RC Fののハイライトは、特別仕様の限定車!
正直、ここまでの変更内容だけでは、ありふれた年次改良といえる。しかし、最大の目玉は、RCとRC Fにそれぞれ設定された限定車の存在だろう。
レクサスRC限定車 Black Line Special Edition(ブラックラインスペシャルエディション) は、限定350台の販売である
まずRCに用意されるのが、「Black Line Special Edition(ブラックラインスペシャルエディション)」。その名の通り、黒をモチーフとした特別仕様車だ。
トリムは、Fスポーツがベースとなる。エクステリアでは、プレミアムトリプルビームLEDヘッドランプの標準化をはじめ、専用アイテムとして、ブラックスパッタリングクローム仕上げの19インチFスポーツアルミホイールとダーク調のエキゾーストチップを装着。
ボディカラーは2色から選択可能。インテリアはブラックで統一され、洗練された仕上げになっている。
ボディカラーには、「ウルトラホワイト」に加え、新色の「クラウドバーストグレー」のいずれかを選択できる。
インテリアは、ブラックで統一。シルバーステッチ入りのステアリングやシート、そしてアッシュウッドトリムがインテリアパネルに取り入れられたクールな仕上げとなる。
もうひとつの限定車は、RC Fに設定される「RC F FUJI SPEEDWAY EDITION(RC F富士スピードウェイエディション)」だ。
日本のモータースポーツの聖地のひとつであり、レクサス高性能モデル「F」との縁も深いのサーキットの名が与えられた限定車には、更なる軽量化に加えた。
さらに、ブレンボカーボンセラミックブレーキ、チタンエキゾースト、カーボンファイバー製のエアロダイナミクスパーツなどを与えることで、性能を強化。その実力を示すものとして、0-60mph加速は、3.96秒と謳われている。
RC F FUJI SPEEDWAY EDITION(RC F富士スピードウェイエディション)は限定60台のみの販売である
ボディカラーは、セミマット仕上げのホワイト「アークテックブラストサテン」と「クラウドバーストグレー」の選択が可能。
インテリアは、走りの情熱を具現化させたような赤となり、アルカンタラアクセントを加えたサーキットレッドのレザーシートやレッドカーボンファイバーの装飾を与えることで差別化が図られている。
同車にも限定車専用プレゼントとして、限定仕様のMSTR自動巻きムーブメントウォッチが用意される。
この腕時計は、ガンメタのベゼルと赤のステッチ入りバンドが組み合わされ、「FujiSpeedway」と「F」のロゴが取り入れるなど、RC Fにインスパイアされたデザインとなっている。
限定数は、「RC Black Line Special Edition」が350台。「RC F FUJI SPEEDWAY EDITION」が60台となっている。
RC&RC Fの日本仕様は如何に!?
北米仕様が進化するとなれば、当然、日本仕様の先行きも気になるところ。
筆者が入手した最新情報によると、日本仕様の「RC」と「RC F」にも、近日中に一部改良が予定されているという。
その内容は現時点では不明だが、日本も年次改良となるので、大幅な変更はないようだ。
改良の中心は、先進安全運転支援機能と見られる。ただエンジンチューニングの向上などの性能向上も図られるはずだ。
やはり特別感溢れる限定車の存在が気になるが、こちらについては現時点では不明。ただ日本での導入の期待は薄いといえそうだ。
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