10月26日(木)から11月5日(日)にかけて開催された「ジャパン モビリティショー2023」で発表された新型車を深掘り! 中国のBYDが展開するDENZA(デンツァ)の高級ミニバン「D9」に注目した。
プラグイン・ハイブリッドも設定
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プレミアムなミニバンは、これからトレンドになっていくのか? BYDが、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアに真っ向から挑むようなデンツァD9を日本に持ち込んだ。
デンツァD9は、本国で発売されたのが2022年6月。「コンスタントに毎月1万台が売れています」(BYDオートのマーケティング担当者)というほどのベストセラー。全長は5250mm、ホイールベースは3110mmと、アルファード/ヴェルファイアより、全長で255mm長く、ホイールベースは110mm長いのがD9だパッケージングは似ていて、3列シート車がメインとなり、2列目に大きくリクライニングするバックレストと、レッグレストが展開する仕様がメーカーのイチオシである。
ただしジャパン モビリティショー2023に、トヨタ車体が、2列目シートがほぼフルフラットになる「ヴェルファイア・スペーシャスラウンジ(コンセプト)」を出展し、近々のオーダー開始を発表したので、デンツァD9をもし日本で売るとなるとやや分が悪いかも。
本国には、プラグイン・ハイブリッドとピュアEVが設定されていて、ジャパン モビリティショー2023のBYDブースに展示されたのは、EV仕様だった。シャシーは、汎用性の高いBYDの「eプラットフォーム3.0」。永久磁石同期モーターを前後2基搭載したAWDシステム搭載で、BYD独自のコンパクトでかつ性能が高いブレードバッテリーが組み合わされている。
床下に搭載されたブレードバッテリーは、リチウムイオンを用いたもので、容量は103.36kWh。トータルのシステムの最高出力275kW、最大トルクは470Nmと発表されている。車重は未発表だが、2.0tは楽に超えるはず。全長4.8mとD9 より小ぶりな「シール」で約2.2tあるので、それは優に上まわるだろう。それでも、満充電での走行距離は600kmに達し(これもシールをより上)、静止状態から100km/hまでの加速タイムは6.9秒しかかからない。
ダッシュボード中央の15.6インチの大きなインフォテイメント用モニタースクリーンは電動で縦にも横になる。そこは日本ですでに売られている「ATTO3」や「ドルフィン」と同じだが、仕上げはグッと上質感が強調されている。
私は、中国本国でこのEV仕様とプラグイン・ハイブリッド仕様、ともにちょっと運転した経験がある。重心高が低い印象で、ハンドリングはしっかりしていて、想像していた以上によく走ると感じられた静粛性はかなり高く、荒れた路面を走っていてもサスペンションシステムはよく動き、乗員が激しく揺さぶられることもない。
2列目シートを大きく倒して、レッグレストも出して、ここで休みながら長距離移動しようという人には、充分、その期待に報いてくれるんじゃないだろうか。
ただし先述のとおり、走行可能距離が理論的には600kmで、実際はおそらくその7割ぐらいだとすると、ロングツーリングのためなら、走行距離1000kmを謳うプラグイン・ハイブリッドモデルのほうが実用性は高いかもしれない。
日本導入について、前出のBYDオートジャパンのマーケティング担当者は「日本での販売予定はいまのところありません」と、話す。
ジャパン モビリティショー2023に出展した理由を確認すると、「BYDは、ややコンパクトなクロスオーバー車や、ちょっと保守的なセダンだけのメーカーでなく、持っている技術力や開発力の幅を示したかったんです」とのことだった。
ぜひいちど、日本市場で、アルファード/ヴェルファイアといった強力なライバルとガチンコのセールス勝負をしてもらいたい。自動車好きとしては、おおいに興味を惹かれるのだ。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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