制作が延期されていたAppleによるF1映画が、2025年の6月に全世界で公開されることが明らかになった。
2022年にその企画が進行していることが明らかになり、2023年にはF1開催中のサーキットでの撮影も始まっていたブラッド・ピットら出演のF1映画作品。しかし2023年にはハリウッドの俳優らによるストライキが起き、制作が延期されていた。
■ブラッド・ピット主演のF1映画、デイトナ24時間でも撮影へ。同作品のプロデューサーがグランドマーシャルを務める
ただストライキが終息した後、同作品の撮影が再開。今年も日本GPを含む複数のグランプリで撮影が行なわれている。
その作品が、2025年の6月25日から全世界で公開されることが、F1のプレスリリースにより明らかになった。アメリカでの公開は、その2日後の6月27日と予定されている。配給会社はワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズだ。
プレスリリースには、次のように記されている。
「全世界での劇場公開には、IMAXシアターも含まれる」
「鮮明な画像とIMAXのカスタマイズされたシアター構造、強力なデジタルオーディオが組み合わさり、観客がまるで映画の中にいるかのような、特別な環境を生み出すことになる」
この作品のタイトルはまだ公開されていないが、映画「トップガン・マーベリック」のジョセフ・コジンスキーが監督し、ジェリー・ブラッカイマーがプロデューサーを務める。ブラッド・ピットが演じるベテランレーサーがF1に復帰し、ダムソン・イドリスが演じる新人レーサーと共に、架空のF1チーム”APXGP”でグランプリに挑んでいくというストーリーになっているとされる。
また、現役F1ドライバーのルイス・ハミルトンがこのプロジェクトのプロデューサーを務め、脚本にも携わっている。
そのハミルトンは昨年のラスベガスGPの際、ストライキにより同GPでの撮影が中止されたことを明かしている。
「ストライキがなければ、今週末にここで本当にクールなシーンのひとつを撮影していたはずだ」
「でも、来年も撮影が続くから、もっと彼らのことを目にすることができるだろう」
「デモドライバーによる素晴らしい映像はすでに撮れている。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。2023年のオースティンでは、すべてのF1ドライバーがそれを目にした」
「僕たちは前に進み続ける。素晴らしい作品になるだろう。制作費は少し高くなってしまうかもしれないけど、ジェリーが制作する作品には、本当に自信があるよ」
前述のように、今年は鈴鹿サーキットで行なわれた日本GPの際にも撮影を実施。この他、イギリス、ハンガリー、ベルギー、メキシコ、ラスベガス、アブダビの各GPでも撮影が行なわれる予定だ。
なおこの作品に関しては、その制作費も話題になっている。一部では制作費が3億ドル(約470億円)以上に膨れ上がったとも言われており、それが事実であれば、史上最も巨額の制作費をかけた映画のひとつということになるだろう。
制作費高騰の理由はやはりストライキが起きたことである。このストライキにより制作が延期されたことで、2023年と2024年を跨いで撮影を行なうことを強いられたが、その間に各チームのF1マシンのカラーリングやスポンサーロゴなどが変更され、撮り直しが必要な部分が生じたのだ。
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