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新旧何が違う? ホンダ新型「アコード」発売! セダン人気復活なるか

掲載 更新 12
新旧何が違う? ホンダ新型「アコード」発売! セダン人気復活なるか

■10代目のアコードはどう進化した?

 初代モデルの登場から44年という長い歴史を持つ、ホンダ「アコード」の10代目モデルが2020年2月21日に発売されました。すでに北米では2017年10月に登場していますが、新型アコードはどのような進化を遂げているのでしょうか。

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 アコードは、1976年に初代モデルが発売されて以来、今回の新型モデルで10代目となるホンダを代表するセダンです。

 2020年1月時点で、世界120か国を超える国や地域で累計2000万台を販売。新型アコードでは、プラットフォームから見直し、走行性能や室内空間の快適性、洗練されたデザインを進化させました。

 なお、先代モデルは2013年6月20日に発売され、2016年5月26日にマイナーチェンジが施されています。

 新型アコードのボディサイズは、全長4900mm×全幅1860mm×全高1450mmとなり、ホイールベースは先代モデルから+55mm延長した2830mmです。また、Aピラーを約100mm後方に移動させて全高を下げたことで、ロングノーズでクーペのようなスタイルを実現しました。

 内装では、コンサートホールのような上質な空間を演出するために、本革シートや金属や樹脂の質感を感じさせるインパネの素材を採用したほか、正確に操作できるスイッチ類や握り心地の良いグリップとなったハンドル形状も見直しています。

 先代から比べると、インパネが木目調とメタルの水平なデザインによって統一感が増したことにより、上質さが向上。また、先代ではカーナビ(オプション)とモニターの2段構成でしたが、新型ではタブレット型デザイン8インチ大画面ナビを標準装備しました。

 また、後席空間では先代アコードに対して、足元の広さを70mm、膝周りの空間を50mm拡大。トランクスペースでも、ハイブリッド車のセダンモデルにおいてトップクラスとなる573リットルの大容量となっています。

 新型アコードの内外装について、開発責任者の宮原哲也氏は、次のように話します。

「新型アコードの日本仕様では、海外仕様とは異なる部分がいくつかあります。そのひとつがフロントバンパーの形状で、海外仕様に比べてバンパー下部の先端がやや尖っていますが、これは歩行者保護のためです。

 接触した歩行者を跳ね上げるようにボンネット上へ持ち上げ、ボンネットがつぶれてエネルギーを吸収することで歩行者へのダメージを軽減します。

 室内空間では、たとえばトランクルームにおいて、日本仕様に設定されるのは、ハイブリッド車のみですが、従来のハイブリッド車は後席の後ろに駆動用バッテリーを搭載する影響でガソリン車(日本では未設定)に比べて奥行きが狭くなっていました。

 しかし新型アコードでは、駆動用バッテリーの搭載場所を後席座面の下にしたことで、ガソリン車と同等のトランクスペースを得ており、容量は先代モデルに比べて149リットルも増えています。

 一方で運転席は、着座位置を低くして、よりスポーティな感覚にしました。その結果として、車両の重心も下がっています」

■走行性能や安全装備はどう進化?

 新型アコードのパワートレインは、2リッターガソリンエンジン(最高出力145馬力)に2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」(モーター最高出力184馬力)を組み合わせた仕様となり、WLTCモード燃費は22.8km/Lです。

 一方、先代では発売初期に「アコードハイブリッド」と「アコード プラグイン ハイブリッド」の2種類が設定されており、ともに2リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載。2016年のマイナーチェンジでは、アコードハイブリッドのみの販売となっています。

 新型ではドライバーの気分やシチュエーションに合わせて車両特性を変えられるドライブモードに、先代と同様の「ノーマル」、「スポーツ」に加え、「コンフォート」を新たに追加。よりスムーズで静粛性の高いドライビングが楽しめるようになりました。

 また、アコードとして初めて、ダンパーの減衰力を4輪独立で制御する「アダプティブ・ダンパー・システム」を採用し、爽快なハンドリング性能とフラットな乗り心地を高次元で両立させています。

 安全面では、先進安全運転支援システム「ホンダ センシング」を標準装備。新型では、後方誤発進抑制機能とオートハイビーム機能も追加されました。

 パワートレインや足回りについて、宮原氏は次のように話します。

「動的性能面ではハイブリッドシステムの制御も新しくなり、走行中において急にエンジン回転が上がったりせず、より自然でドライバーとの一体感が高めるフィーリングに仕上げています。

 たとえば、北米仕様に装着するタイヤはオールシーズンタイヤ(M+S)なので構造がやわらかく、それを前提としてハンドリングを良好にするために少し硬めのサスペンション設定としています。

 しかし日本仕様は、剛性の高いタイヤを履くので、もっとしなやかに動いてスポーティだけど乗り心地もいい味付けです。ちなみに新型アコードは電子制御による減衰力可変式のダンパーを搭載しています」 

※ ※ ※

 マイナーチェンジ後の先代では、ふたつのグレードとして「HYBRID LX」の385万円(消費増税8%)と、「HYBRID EX」の410万円(消費増税8%)が展開されていましたが、新型では「EX」のみの展開となり、価格は465万円(消費増税10%)です。

 先代よりも、上質感やスタイリッシュさ、快適性、乗り心地などさまざまな部分が大幅に進化した新型アコード。セダン市場が縮小傾向にある日本で、どれほどの人気を集められるのか注目せずにはいられません。

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みんなのコメント

12件
  • 新型アコードの記事見てると、やれ5ナンバーが何とかとか、価格が高すぎるとか、昭和時代バブル前までの感覚での的外れな批判が多くて驚く。

    まさに、失われた30年。
    変わらないのは、アンタの意識と給料だけですから!
  • 欧州車のセダンに興味がある私としては、今回のアコードにかなり期待をしていました。しかし、今どきアダプティブハイビームシステムがついていないし、ホンダフィットから始まったホンダコネクトにも非対応のようです。ナビの画面ももっと大きくてもいいと思いますし、月間販売目標数300台という数字からして売る気がないと感じます。顧客がレクサスや欧州車に流れるのも分かります。
    私は根っからのホンダファンです。ホンダをひいき目に見てしまいますが、そんな私でも決定打に欠ける今回のアコード。昔からラグジュアリー路線が苦手ですが、もっとアコードクラスに力を入れないと、いつまで経ってもコンパクトカーのホンダというイメージから抜け出せないと思います。まー、ホンダは現状で良いと思っているのでしょうが。
    最近、SUV人気になっていますが、CR-Vもパッとしないし北米等で販売しているRDXやMDXを日本に導入して欲しいです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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