「マリオ高野」がパワーチェック&実走行テスト 四者(車)四様の魅力的な特徴とは!?
昨今のSUBARU車は、等長等爆のエキマニを採用したことで不等長エキマニ時代の「ドロドロドロ~」といった個性的なボクサーサウンドを奏でることはなくなった。 しかし、近年は等長等爆エキマニへ仕様変更したことで純正の排気系自体が効率アップ。純正マフラーをアフター品に交換することで、さらなるパワーアップを狙うことができる。 そこで、「柿本レーシング」、「フジツボ」、「HKS」の2.0Lのレヴォーグ用マフラーを用意。パワーチェック&実走行テストでサウンド&フィーリングを徹底検証してみた。
【FUJITSUBO オーソライズRM+C】
まずはサウンドチェック。アイドリングから野太い低音が響くところが「フジツボ」らしいという印象だ。 車内には全域にわたって野太さを実感できるサウンドが響き、マフラー交換の音響効果を強く感じられる。個人的には好ましいが、人によってはこもり音として受け止められる音質でもあるので、一般的には好みが分かれるであろう。 とくに車内共鳴の面では不利となるワゴンボディでは気になる人は多いかもしれない。
音質は個性的ながら音量そのものは大きくはなく、計測でも2500rpmキープの状態で82dBと2番目に低い数値を示した(ノーマルは72dB)ので、決して騒々しいわけではない。 計測パワーは303.2psとほかの3本よりは控えめな数値だが、低回転域から厚みのあるトルク感が得られるなど、性能面でも明確な向上が見られた。
オーソライズRM+C 測定結果 最高出力 303.2ps/5260rpm 最大トルク 43.3kg-m/4810rpm 排気音量(2500rpm時) 82dB
FUJITSUBO オーソライズRM+C \196,560(税込)
フジツボお客様相談係 TEL055-998-0130 http://www.fujitsubo.co.jp
HKSの洗練されたサウンドには納得!! では、パワーアップはどうだ!?
【HKS ハイパワースペックL】
スペックLは非常に洗練度の高いサウンドが魅力的。 エンジン始動直後からアイドリングにかけての音質は、ノーマルをそのままボリュームアップしたような印象で、上質な高性能車らしさを高める雰囲気だ。走り出すとサウンドのきめ細かさが際立ち、高回転域では、まるで多気筒エンジンのような洗練度の高さが感じられた。
製品の最大の特徴でもある、こもり音を徹底的にカットする中間サイレントチャンバーが効果を発揮。 雑味のないクリーンな音色を実現している。この中間サイレントチャンバーは、大きさや配置する場所を車種ごとに適切に調整するなど、マッチングへの配慮が入念に施されているところにも注目しておきたいポイント。こうした細部へのこだわりが、洗練されたサウンドを実現しているのであろう。 パワーとトルクの盛り上がり感も申し分なく、エキゾースト交換効果の高さを誰もが実感できるはずだ。
HKS ハイパワースペックL 測定結果 最高出力 311.7ps/5640rpm 最大トルク 45.7kg-m/3240rpm 排気音量(2500rpm時) 83dB
HKS ハイパワースペックL \151,200(税込)
HKSサポートセンター TEL0544-29-1235(火~金曜日PM1:00~PM5:00) https://www.hks-power.co.jp
明確にキャラが異なった 「カキモト」2モデルを検証
【KAKIMOTO RACING レグ06&R】
砲弾型のレーシーさが際立つカキモトレーシングの「レグ06&R」は、チタンフェイスの特殊コーティングテールが”柿本改”らしさを強くアピールするデザインが特徴だ。 アイドリング域では静かながら、2500rpmキープ時の音量は88dBと今回の4本のなかではもっとも大きな数値を計測。 エンジンを回すと音質が変わるのも特徴で、全開加速時のサウンドはなかなか痛快だった。パワーチェック計測の数値はそれほどでもなかったが、走行時はブーストの立ち上がりの良さを強く実感。タービンのレスポンスが良くなったような印象さえ受け、柿本改の砲弾型マフラーはひと味違うと感動した。 価格面もおおいに魅力的なので、いままで砲弾型マフラーに抵抗があった人もぜひ注目して欲しい。
KAKIMOTO RACING レグ06&R 測定結果 最高出力 307.5ps/5210rpm 最大トルク 43.8kg-m/3520rpm 排気音量(2500rpm時) 88dB
KAKIMOTO RACING レグ06&R \178,200(税込)
カキモトレーシング TEL072-265-8411 http://www.kakimotoracing.co.jp/
カキモト上位モデル「クラスKR」 ジェントルな音質からのパワー向上は!?
【KAKIMOTO RACING クラスKR】
柿本改の「クラスKR」は、価格相応の高性能と高音質っぷりを遺憾なく発揮した。 06&Rとは異なって静かでクリアーなサウンドなのに、パワー&トルクともに驚異的といえるレベルでの向上。シャーシダイナモ計測では、エンジン側の熱ダレが気になる段階だったにも関わらず、316ps/46.8kg-mという最も高い数値をマークしたのだ。
サウンド面は、とにかく濁りのない澄みきった音色が耳に心地良い。 2500rpmキープ時の音量が今回もっとも低い81dBという結果からも、基本的には静かなマフラーであることは明確だ。しかし、ただ音量が控えめなだけではなく、ドライバーの高揚感を高める要素にあふれているという印象。アクセルを踏み込んだ際のパワフルさとサウンドの高まりにより、FA20ターボ本来のポテンシャルを引き出した感に浸る興奮が味わえる。
KAKIMOTO RACING クラスKR 測定結果 最高出力 316.ps/5580rpm 最大トルク 46.8kg-m/3120rpm 排気音量(2500rpm時) 81dB
KAKIMOTO RACING クラスKR \210,600(税込)
カキモトレーシング TEL072-265-8411 http://www.kakimotoracing.co.jp/
(リポート:マリオ高野) 取材協力:スーパーオートバックス東京ベイ東雲 TEL03-3528-0357
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