現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 『小野ビット隊が行く!!』 Returns

ここから本文です

『小野ビット隊が行く!!』 Returns

掲載 更新
『小野ビット隊が行く!!』 Returns

結成は2007年8月。総隊長KENTAROと特攻隊長OMUSOBAの2名だけで構成された超少数精鋭部隊が『小野ビット隊』だ。彼らの任務は、「小野ビットを使ってストリートチューンドカーの最高速を明らかにする」こと。これまで50数台の選ばれしチューンドカーの最高速を計測してきたが、KENTAROとOMUSOBAへのインタビューを通じて、誌面にはできなかったダークな部分(!?)をチビチビ吐き出していきたいと思う。

諸般の事情により、『小野ビット隊』が活動を休止してから約6年。

盗難警報発令中!! 今、スポーツカーが危ない (FROM OPTION)

全盛期は「JZA80でメーター読み340km/h出るんですけど、測ってもらえませんか?」なんて電話がかかってきたり、「仕様変更してタービンをT88に交換したんで、ぜひ一度クルマを見てもらいたくて」と、どこで調べたのか小野ビット隊のたまり場にZ31で押しかけてくる最高速アタッカーがいたりと、かなりアツイことになっていた。

こりゃ誌面では伝えきれなかったオモロイ話やエピソードがたくさんあるに違いない…。

そう直感した取材班は、行方をくらませていたKENTAROとOMUSOBAへの接触を試み、渋る2人をなんとかなだめすかし、インタビューにまでこぎつけることに成功した。

以下、その時のやりとりである。

--- そもそも『小野ビット隊』を結成したきっかけは?

KEN:オレらのたまり場の片隅に、もう10年ちかく、
   小野ビットがほこりを被ったまま放置されてたんだよな。

OMU:そうそう。谷田部最高速の時代はあんだけ使われてたのに、
   いつしかそういう出番がなくなって放ったらかしになってて。

KEN:しかも2003~2004年くらいから、計測器っつうと、
   GPSを使った『V-BOX』が主流になりつつあったから、なおさらね。

OMU:個人的には谷田部最高速時代に対する憧れがあったし、
   つまりは「計測器と言えば小野ビット!!」って思ってたから、
   もう一度あの輝かしい時代を取り戻せないもんか、と…。
    
KEN:当時600万円もした計測器なんで、遊ばしとくのももったいない。
   んで、「コレ使ってなんかできねーかな?」なんて話をしてたんだ。

--- え? 600万円もしたんスか、小野ビットって!?

KEN:そうみたいよ。オレも聞いた話だけどね。

OMU:そしたら、タイミングがいいのか悪いのか(笑)、
   某チューナーがオレらのたまり場にひょっこり現れて、
   たまたま東海エリアのストリート最高速事情を尋ねたわけ。

KEN:オレらは「伊勢○岸で踏んでる連中がいるんじゃね?」なんて思ってたんだけど、
   そのチューナーいわく、「伊勢○岸は横風があるから本気組は走ってないよ。
   踏んでる連中は山側…東海○状だね」なーんて情報をもらってな。

OMU:「だったら、小野ビット背負わせて最高速測っちゃう?」みたいな。

--- また、ずいぶんと軽いじゃないッスか…。

KEN:某チューナーもノリがよくて、「だったらチューニングカー集めるよ!」って。
   ものの10分くらいで話がまとまっちゃったんじゃなかったっけ?

OMU:いま思うとスゴイよね。雑談から企画が決まっちゃったんだから(笑)。

KEN:こうして超少数精鋭の『小野ビット隊』が結成されたわけよ。

--- ここでちょっと疑問が。なんで『V-BOX』を使わなかったんスか?

OMU:お、なかなかいい質問じゃない(笑)。
   たしかに『V-BOX』は取り付けが簡単だし、そのぶん計測台数も稼げる。
   ロギングデータをPCに落とせば、走行状況をリプレイできたりもするし。

KEN:ただ、ひとつだけ致命的なことがあって、
   「オレらが想定してる環境じゃ使えないよな…」と。

--- というと…?

OMU:最高速の計測は、できるだけ横風がないところでやりたいわけよ。

KEN:横風の影響がほとんどないのって、どんなとこだと思う?

--- あ、トンネルだ!

OMU:そう。トンネルなら極端な話、雨が降ってもだいじょぶだし。

KEN:でも、GPSを受信できないっしょ。
   『V-BOX』はトンネルで使えない。そこが致命的だった。

OMU:あとはGPSの受信状態がよくなかったからなのか、
   サーキットテストでデータが全く取れてないこともあったっけ。

KEN:たしかに、計測器として安定してない印象はあったかも。
   そんな経験もしてたんで、最高速の計測器としては、
   もう『小野ビット』以外に考えられなかったわけよ。

OMU:そもそも当時、OPTION財団が総力を結集してつくったのも、
   全天候型(=トンネル)のテストコースだったしね!

--- 全国に2ヵ所あるというウワサの…

KEN:おっと、いけね。もうこんな時間じゃん。

OMU:ヤベッ、仕事に戻んないと怒られちゃうし。

--- じゃ、続きは来週ってことでお願いしまッス!

関連タグ

こんな記事も読まれています

三菱「トライトン」が“移動するDJブース”に!全国のダンスイベントを盛り上げる
三菱「トライトン」が“移動するDJブース”に!全国のダンスイベントを盛り上げる
グーネット
333馬力を放つ『ゴルフR』『Rヴァリアント』が世界初公開。進化を続けるフォルクスワーゲン最強モデル
333馬力を放つ『ゴルフR』『Rヴァリアント』が世界初公開。進化を続けるフォルクスワーゲン最強モデル
AUTOSPORT web
大変失礼だけど[イタフラ車]だけで大丈夫なの!? しかも土地代バカ高い世田谷だよ!? 老舗ラテン系専門中古車店のビジネスの実態が衝撃
大変失礼だけど[イタフラ車]だけで大丈夫なの!? しかも土地代バカ高い世田谷だよ!? 老舗ラテン系専門中古車店のビジネスの実態が衝撃
ベストカーWeb
アロンソの“個人的な要望”から生まれたV12+6MTの限定車『ヴァリアント』がグッドウッド出走へ
アロンソの“個人的な要望”から生まれたV12+6MTの限定車『ヴァリアント』がグッドウッド出走へ
AUTOSPORT web
「失敗作の汚名挽回!!」大胆イメチェンで一発逆転!! 大成功したクルマたち
「失敗作の汚名挽回!!」大胆イメチェンで一発逆転!! 大成功したクルマたち
ベストカーWeb
ガソリンがリッター424円! 激高なアウトバーンのスタンドで給油せずに節約するためにとった方法とは?【みどり独乙通信】
ガソリンがリッター424円! 激高なアウトバーンのスタンドで給油せずに節約するためにとった方法とは?【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
フォルクスワーゲンが新型車5モデルを同時に発表|Volkswagen
フォルクスワーゲンが新型車5モデルを同時に発表|Volkswagen
OPENERS
【635ps/750Nm】トップ・オブ・新時代ディフェンダーあらわる ランドローバーからディフェンダー・オクタ発表
【635ps/750Nm】トップ・オブ・新時代ディフェンダーあらわる ランドローバーからディフェンダー・オクタ発表
AUTOCAR JAPAN
非ハイブリッドの「欧州最速」仕様 ポルシェ・カイエン GTSへ試乗 コレぞ運転を楽しめる大型SUV!
非ハイブリッドの「欧州最速」仕様 ポルシェ・カイエン GTSへ試乗 コレぞ運転を楽しめる大型SUV!
AUTOCAR JAPAN
F1パワーユニット開発に取り組むアウディ、すでにレース距離のシミュレーションも実施。他カテゴリーでの経験が大きな資産に
F1パワーユニット開発に取り組むアウディ、すでにレース距離のシミュレーションも実施。他カテゴリーでの経験が大きな資産に
AUTOSPORT web
中国からの刺客 BYD新型EVスポーツセダン「SEAL(シール)」販売開始 
中国からの刺客 BYD新型EVスポーツセダン「SEAL(シール)」販売開始 
AUTOCAR JAPAN
フォルクスワーゲン、5つの新型車を同時発表『Tクロス』『ティグアン』『パサート』『ゴルフ/同ヴァリアント』が順次発売
フォルクスワーゲン、5つの新型車を同時発表『Tクロス』『ティグアン』『パサート』『ゴルフ/同ヴァリアント』が順次発売
AUTOSPORT web
BMW、現行『4シリーズ』のクーペとカブリオレを刷新。新デザインのLEDヘッドライトを採用
BMW、現行『4シリーズ』のクーペとカブリオレを刷新。新デザインのLEDヘッドライトを採用
AUTOSPORT web
プジョー陣営のハンセンが原点“レッド”に回帰。新たな市街地戦構想にBTCC王者も興味/WorldRX
プジョー陣営のハンセンが原点“レッド”に回帰。新たな市街地戦構想にBTCC王者も興味/WorldRX
AUTOSPORT web
約550万円! トヨタ新型「86」特別モデルに予約殺到!「戦艦」モチーフの“斬新デザイン”がカッコイイ! 予想を超えた「驚きの声」とは
約550万円! トヨタ新型「86」特別モデルに予約殺到!「戦艦」モチーフの“斬新デザイン”がカッコイイ! 予想を超えた「驚きの声」とは
くるまのニュース
欧州に「本腰」入れる中国メーカー 長城汽車(GWM)が本格上陸 「嗜好」の違い課題に
欧州に「本腰」入れる中国メーカー 長城汽車(GWM)が本格上陸 「嗜好」の違い課題に
AUTOCAR JAPAN
テスラやボルボにもマッチ! プレミアム輸入車の足元によく合う鍛造削り出しのシャープなデザインがカッコよすぎるウェッズ「FZ-6」とは
テスラやボルボにもマッチ! プレミアム輸入車の足元によく合う鍛造削り出しのシャープなデザインがカッコよすぎるウェッズ「FZ-6」とは
Auto Messe Web
【MC20がベース】 今季そのまま参戦のコンペティションモデル マセラティGT2にモデナで試乗
【MC20がベース】 今季そのまま参戦のコンペティションモデル マセラティGT2にモデナで試乗
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

95.2105.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.088.0万円

中古車を検索
ストリートの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

95.2105.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.088.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村