クルマ界は新型フリードの話題で持ち切り。フリードといえばやはり3列シートだけど、ホンダが初めて発売した3列目シートが、オデッセイじゃないまさかのクルマだったことをご存じだろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ、Land Rover
新型フリード爆誕! フリードといえば3列シートだけどホンダ初の3列シート車ってなんだったっけ?
■「オデッセイだろ!」と思うだろうけど答えはNO!
事実上ホンダ初の3列シート車といえるオデッセイだが……
ホンダは黎明期にこそT360やL700といった商用車を発売してきたが、以後は商用車と距離を置いてきたため、多人数乗車の歴史は意外に浅い。
ホンダの3列シート車としてまず思い出されるのは、1994年に登場した初代オデッセイだろう。
1990年にトヨタがエスティマを、さらにはマツダがMPVを発売すると、日本にもミニバンブームの風が吹き始める。そこへ投入できるモデルを持たなかったホンダは、やむなく乗用車アコードのシャシーを使って、いわば「疑似ミニバン」を開発する。これが初代オデッセイだ。
オデッセイがアコードの「派生」モデルであることはあちこちから分かる。顔付き自体が5代目アコードと似ているし、ドアもスライドではないヒンジ式だ。
もっとも分かりやすいのは車高だろう。オデッセイはミニバンとしては異例のローフォルムを採用した(車高は1645~1665mm)。これは当初から意図されたものではなく、アコードの組み立てラインを使って生産されるため、高さ方向に制約があり、やむなく採られた策だったのだ。
オデッセイが本格的なミニバンでないことはホンダも承知していたようで、発売当初の月販目標台数はわずか4000台という寂しいものだった。
ところがフタを開けてみると、この「アコードっぽさ」が大きな支持を集める。当時はミニバンに不慣れなユーザーが多く、セダンから違和感なく乗り換えられることが大歓迎されたのだ。初代オデッセイは累計で43万台を売り上げる大ヒット作となった。
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■なんとホンダがいすゞ製SUVを売っていた!
オデッセイより8カ月早く登場したホンダ・ホライゾン。こいつにも7人乗りがあった
ではオデッセイがホンダ初の3列シートかというと、厳密にはNOだ。実はホンダはオデッセイ発売と同じ1994年の2月に、ホライゾンというSUVを発売しているのだ。
このホライゾン、ホンダが作り上げたものではない。当時のホンダはミニバンに加えてSUV(当時はRVと呼ばれた)もラインナップしていなかったから、やむなくいすゞと手を組み、同社のビッグホーンをOEM販売したのである。
このホライゾン、アメリカでは「アキュラSLX」としても販売され、90年代の北米RV市場でホンダの名前を繋ぐ一定の役割を果たした。
そのホライゾンだが、実は2列シート5人乗りのほかに3列シートの7人乗りがあり、こいつがオデッセイよりも早い3列シートモデルということになる。ということでホンダ初の3列シートはホライゾン、めでたしめでたし……といいたいところなのだが、カーマニア的にはちと引っかかることがある(泣)。
■一部ディーラーでは修理できなかったクロスロード!
ディスカバリーじゃないぞ、ホンダ・クロスロードだ!
実は実は、ホンダはホライゾン発売の前年の1993年に、イギリスのローバーグループからランドローバー・ディスカバリーの供給を受け、こいつをホンダ・クロスロードとして販売していたのだ。カクカクしたクロスロードじゃない。あれは2007年に復活したまったく別のモデルだ。
このクロスロード、バッジを付け替えただけで中身はまんま当時のディスカバリー。搭載エンジンはホンダの歴史には例のない3.9L・V8だったのだから恐れ入る。
そしてこのクロスロードにラインナップされた5ドアボディには、3列目シートがあった。ただしイメージするようなベンチシートじゃない。ラゲッジルームの横からパタンと出して、横向きに座る簡易シートなのだ。
とはいえ、乗車定員7名とうたっている以上、こいつがホンダ初の3列シート車じゃなかろうか。ベストカーWebとしては「ただし書き付きの正解」としたい!
ホンダ・クロスロードはまったく縁のないランドローバーのオフロード車というだけあって、一部のディーラーでは整備ができないというまさかの事態まで生じた。いまやWR-Vやヴェゼル、ZR-VといったSUVに沸くホンダからは想像できない、意外なエピソードといえるかもしれない。
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みんなのコメント
オデッセイはエスティマと共有する部品を使用していた事は知らないだろう。
MPVの出始めの値段は400万越でR32GT-Rが買える値段。
ホライゾンにJAZZなつかしい。ジープのチェロキーなんて栃木で右ハンドルに変更してたもんなぁ
それともディスコメ想定のタイトル?w