ダイハツがインドネシアで展開している小型ハッチバック車「アイラ」を全面改良。DNGA採用で走行性能や燃費などが大幅に向上

最新の1.2ℓエンジンやCVTを採用。エントリーカーに相応しい求めやすい価格を実現

初代「アイラ」は、ダイハツが日本の軽自動車やコンパクトカーで培ってきた技術やノウハウをベースに、インドネシアのユーザーニーズを徹底的に追求して開発したモデル。経済成長に伴い拡大する新規自動車購入層向けのエントリーカーとして、インドネシアのエコカー基準である「LCGC（Low Cost Green Car）」に適合し、2013年の発売以来、新市場を開拓してきた。高い燃費性能と求めやすい価格を実現し、多くの支持を獲得した結果、累計販売台数は約27万台にのぼっている。

今回のフルモデルチェンジでは「The Exciting City Car」をコンセプトに、従来の1.0ℓ「KR型」エンジンに加えて、最新の1.2ℓエンジンやCVTを採用し、今年2月にマレーシアにて発売した新型「AXIA（アジア）」と共通となる、DNGA（ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー）のAセグメントプラットフォームを採用。操縦安定性や乗り心地といった走行性能や、燃費などの基本性能を大幅に向上させながら、エントリーカーに相応しい求めやすい価格を実現した。

また、デザインは「パワフル＆アグレッシブ」をテーマに、より存在感あるスタイリングに進化させるとともに、コンパクトなボディサイズのなかでも広くて使いやすい室内空間や荷室スペースを実現。初代に引き続きLCGCに適合し、トヨタグループの新興国小型車事業の一環として、トヨタへのOEM供給やトヨタブランドでの輸出を実施する予定だ。

またダイハツはこれまで徹底した現地化にこだわり、車両の現地生産をはじめ、現地調達の拡大や研究開発体制の強化、人材育成などを積極的に推進してきた。従来、日本から輸出していた1.2ℓエンジンやCVTを、2022年後半以降は現地生産に切り替え、1.2ℓエンジンはADM、CVTは2021年に設立した「ダイハツ・ドライブトレーン・マニュファクチュアリング・インドネシア（DDMI）」にて生産しており、新型アイラのみならず、複数のADM生産車種に搭載している。

●新型ダイハツ「アイラ」主要諸元・全長×全幅×全高：3760×1665×1515mm・乗車定員：5名・エンジン：1KR-VE（自然吸気式1.0ℓ）／WA-VE（自然吸気式1.2ℓ）・トランスミッション：CVT（D-CVT）／5速MT・駆動方式：FF・現地希望小売価格：1億3400万ルピア～1億8990万ルピア（約120万円～約170万円）・生産工場：ADMカラワン車両工場

Comments

そろそろ国内のブーン（トヨタパッソ）とトール（ルーミィ）もＤＮＧＡ採用してＦＭＣが欲しいところ。
はっきりいって不整地走ったらギシギシと車体が軋む。それとグランマックス（タウンエース）もそう。これに至ってはペダル回りのレイアウトも全然駄目。

国内のコンパクトカー「ブーン」よりも海外の方が先行して
D-CVT/DNGAが採用されたのですね