日本を代表する本格クロカン
日本を代表するクロスカントリービークル(クロカン)と言えば、トヨタ「ランドクルーザーシリーズ」をおいてほかにはありません。
ランドクルーザーは1951年に初代が登場して以来、圧倒的な耐久性と高い悪路走破性を武器に、70年以上にわたって日本はもちろん世界中の人や物の移動を助けてきた、まさにクロカンの最高峰と言えるモデルです。
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2021年に14年ぶりにフルモデルチェンジを果たした「ランドクルーザー300」は、世界中でバックオーダーを抱え、納車は4~5年待ちという異例の長さが話題となりました。
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2022年11月現在、新車の受注が停止されており、ランドクルーザー300を手に入れるには中古車市場に頼るほかありません。しかし、中古車として販売されているランドクルーザー300のほとんどは新車を大きく超えるプレミア価格となっており、一般の人々には手を出しにくい存在となっています。
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一方、同じランドクルーザーの名を冠している「ランドクルーザープラド」の納期は、トヨタのホームページによると「詳しくは販売店にお問い合わせください」となっています。販売店によってはまだ受注を受け付けている場合もありますが、2023年に予定されているフルモデルチェンジに向けオーダーをストップしている場合が多いと言われています。
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しかし中古車市場を見てみると、ランドクルーザープラドの価格は現実的な範囲に収まっており、人気車種のため台数も豊富です。そこで今回は、現行型ランドクルーザープラドと新型ランドクルーザー300を比較した上で、どのモデルを買うのが良いかを考えてみたいと思います。
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ひと回りコンパクトなプラドは取り回しがラク?
ランドクルーザープラドが登場したのは1990年のことです。当初は、ランドクルーザー(70系)の派生車種という印象が強かったですが、世代が進むにつれて乗用車としての性格を強めていったのは、ランドクルーザー300と共通する特徴です。
現行モデルは2009年に登場した4代目で、全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mmとなっており、ランドクルーザー300(グレード「VX」)の全長4950mm×全幅1980mm×全高1925mmと比べ一回り小ぶりです。
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ボディサイズが小さい分、取り回しの良さではランドクルーザープラドが有利ですが、いずれにせよ一般的な乗用車と比べて大柄であることには変わらないため、駐車のしやすさなどを求めてランドクルーザープラドを選ぶというのはあまり現実的ではありません。取り回しを優先するのであれば、「RAV4」や「ハリアー」を選択する方が無難でしょう。
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ランクル300は最新のパワーユニットを搭載
次に、ランドクルーザープラドのパワートレインを見てみましょう。ランドクルーザープラドは、2.7L直列4気筒ガソリンエンジンと2.8L直列4気筒ディーゼルエンジンの2種類設定されています。ガソリンエンジンは最高出力163ps/最大トルク246Nm、ディーゼルエンジンは最高出力204ps/最大トルク500Nmを発揮します。
一方のランドクルーザー300にも、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンがラインナップされています。ガソリンエンジンは、最高出力415ps/最大トルク650Nmの3.5L V型6気筒で、ディーゼルエンジンは、最高出力309ps/最大トルク700Nmの3.3L V型6気筒が搭載され、いずれもランドクルーザープラドを上回るスペックを誇ります。
ランドクルーザープラドの方が車重は軽いため、エンジンスペック以上にパワーやトルクを感じることができそうですが、やはり新開発のエンジンを搭載するランドクルーザー300と比べると非力さは否めません。
排気量の小さい分、ランドクルーザープラドは自動車税などが割安になるメリットもありますが、新型となったランドクルーザー300は、先代の「ランドクルーザー200」が4.6L V型8気筒エンジンを搭載していたことを考えると大幅なダウンサイジングを達成しており、むしろ「想像よりも税金が安い」と感じる人も多いかもしれません。
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装備は必要十分も、やはり最新のランクル300が有利
タフで無骨なスタイルこそクロカンの魅力という人は多いかもしれませんが、実際には日本を走るクロカンのほとんどはオンロードでの走行がメインと言われています。そのような現状では、やはりある程度の機能性や快適装備は必要不可欠です。
プラドの場合、上級グレードの「TZ-G」および「TX “Lパッケージ”」には、本革の電動パワーシートや前席シートヒーターおよびシートクーラー、運転席の電動ランバーサポートなどが標準装備となっており、ほかのトヨタの上級車種とほとんど変わらない快適装備が用意されています。
安全運転支援システムについても、プリクラッシュセーフティシステムやレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールがセットになった「トヨタセーフティセンス」が全車装備となっています。
ただし、ブラインドスポットモニターについては、「TZ-G」および「TX “Lパッケージ”」には6万6000円のメーカーオプションとして装着可能であるものの、それ以外のグレードには設定がありません。
とはいえ、最新モデルであるランドクルーザー300の方が機能や装備はあらゆる面で上回っています。ランドクルーザープラドにも必要十分の機能や装備は備わっていますが、現行型は登場から10年以上が経っているので、ランドクルーザー300などと同等とは考えない方が良いでしょう。
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新型プラドの登場を待つべき
最後に価格について見てみましょう。ランドクルーザープラドの価格は、ガソリンモデルが367万6000円~433万7000円、ディーゼルモデルが433万円~554万3000円で、ランドクルーザー300の価格は、ガソリンモデルが510万円~770万円、ディーゼルモデルが760万円~800万円です。
両車の価格を比較すると、ランドクルーザープラドの上級グレードとランドクルーザー300のベースグレードは価格帯が近く競合する可能性があることがわかります。
しかし、上述の通りランドクルーザー300は現在受注を停止しており、中古車市場でも価格が高騰しているため、事実上この価格で購入することはできません。
一方、ランドクルーザープラドは、中古車価格の平均が500万円を切る値段で推移しており常識的な価格に収まっています。
とは言え、両車は車名こそ似ているものの、ボディサイズやパワートレイン、機能・装備にいたるまで異なるモデルです。そのため、ランドクルーザー300の入手が困難だからといって、代わりに現行型のランドクルーザープラドを購入することは必ずしも得策とは言えません。
もちろん、ランドクルーザー300を除けば、ランドクルーザープラドも高い走破性を持った本格クロカンで国内では唯一無二の存在です。しかし、2023年には、ランドクルーザープラドもフルモデルチェンジが行われると言われています。
新型ランドクルーザープラドは、ランドクルーザー300をベースに大幅に性能アップすると見られており、現在も中古車相場は高値で推移しているため、納期が許せるのであれば無理して中古車を買うより新型の登場を待った方が良いでしょう。
ただし、新型ランドクルーザープラドも納車までそれなりの時間がかかることが予想されるため、購入を検討しているならば早めにディーラーに相談しておくことをおすすめします。
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文:ピーコックブルー
写真:トヨタ自動車
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みんなのコメント
プラドはプラドじゃん。
ほぼ同じ様なの何度も載せるな!
各個人が好きな車にすれば良いだろ
自分で考えて買え!