デザインとパワートレイン一新
プジョーは、改良新型の2008を欧州で公開した。スタイリングやパワートレインに変更が加えられている。欧州では夏に受注を開始し、今年後半から納車開始の予定である。
【画像】プジョーの人気SUV、改良で存在感アップ【2008の改良前との違いや508との比較を見る】 全49枚
新しいプジョーのエンブレム、バンパーのブラックインサート、最新の508に似たライトを備えた、ワイドでアグレッシブなエクステリアとなっている。
改良新型2008ではパワートレインも一新され、1.2L直列3気筒ガソリンエンジンの48Vマイルドハイブリッド仕様が2024年初頭に登場する。最高出力136psで、6速DCTを搭載し、低速域でのトルクアップと最大15%の燃費改善を実現するという。
ガソリン車では、1.2L直3ターボの「ピュアテック」に最高出力100psおよび130psの2種類を設定し、トランスミッションは8速ATと6速MTから選択することができる。いずれもストップ&スタート機能を備える。
ディーゼル車では、1.5L直列4気筒ディーゼルエンジン「BlueHDi」に8速ATを組み合わせ、最高出力130psを発生させる。こちらもストップ&スタート機能を備えている。
EVのe-2008では、電気モーターとバッテリーの改良によってパワーと航続距離の改善を図った。最高出力は従来の136ps(100kW)から156ps(115kW)へと15%アップし、バッテリー容量も50kWhから54kWhに拡大された。また、効率化によって、航続距離は従来の345kmから406kmに延長されている(WLTP複合サイクル)。
充電器は標準では単相7.4kW、オプションで三相11kWのものが用意される。20~80%の充電時間の目安は、公共の充電ポイント(100kW)で30分、家庭用ウォールボックス(7.4kW)で4時間40分、強化ソケット(3.2kW)で11時間10分とされる。
プジョーを支えるBセグメントSUV
グレードとしては、アクティブ(Active)、アリュール(Allure)、GTの3種類が用意されている。それぞれ異なるデザインが施され、最上位のGTグレードはスポーティな仕上がりとなっている。
全車に10インチのタッチスクリーンを標準装備し、アリュールとGTではデジタルメーターを備える。オプションのiコネクト・アドバンスト(i-Connect Advanced)では、「OK、プジョー」のボイスコマンド機能に対応しており、インフォテインメント・システムのさまざまな機能に音声でアクセスできる。
GTでは8色のアンビエントライトを備え、センタータッチスクリーンの表示カラーと連動する。
また、アダプティブ・クルーズコントロール、交通標識認識、レーンキーピングアシスト、ブラインドスポットモニターといった安全機能が全車に搭載されている。
改良新型2008の価格はまだ明らかにされていないが、現行型より若干値上がりするものと予想される。
2008はプジョーにとって重要なモデルで、2019年の発売以来、約70万台販売されている。2021年には欧州で最も売れているBセグメントSUVとなった。また、EVのe-2008の重要性も高く、2022年には2008の全販売の17.4%を占めた。
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