超軽量ゆえのバランスの取れた走り
最高の国産スポーツカーを2台選ぶなら、候補はたくさんある。今回用意したホンダNSXとマツダ初代MX-5(ロードスター)は、その中に含まれるだろう。最近登場したトヨタ・スープラは純粋な日本製ではないが、その仲間に加わることができるのだろうか。
小型スポーツカーを再定義したマツダ・ロードスターはここ30年間で最高のスポーツカーだろう。もともとのアイディアはロータス・エランから来ており、見た目やレイアウトにも類似点がある。1.6Lエンジンが5速MTを介して後輪を駆動するが、足まわりは比較的柔らかく、ロール量も大きめだ。
しかしその車重は1トンを下回り、スポーツカーらしい純粋さがあり非常に爽快だ。内装は硬く安っぽいプラスティックが多用されているが、当時としては一般的であった。
現行のND型にまで引き継がれるバランスの良さは健在で、小型スポーツカーの第一選択ともいえるクルマだ。多くのライバルが登場しては消えたが、その間もMX-5の売り上げは順調に伸び続けたのも頷ける。
官能的なエンジンが魅力のNSX
一方のホンダNSXは、アイルトン・セナという史上最高のF1ドライバーの息がかかったクルマだ。完全なアルミ製となり、その車重は1500kgを下回っている。初代が登場した1990年といえば911で言えば964型、フェラーリなら348の頃だ。エルゴノミクス的にはもちろん古臭さはあるが、それ以外については十分にモダンだ。
しかしNSXの最大の特長は、ドライバー後方に搭載されたそのエンジンだ。初期型は3L V6、この2世代目では3.2LのVTECを採用し、298ps、31.0kg-mを発生する。このエンジンは8000rpmまで吹け上がり、素晴らしいサウンドを響かせるのだ。
とてもバランスに優れ、コーナー出口ではアクセルオンとともに非常に官能的なサウンドが体全体に響き渡る。ただしミドエンジン車らしい慣性モーメントの影響もあり、攻めすぎてはいけないだろう。電子制御が今のように発達するよりも前のクルマであり、シャシーへの入力は穏やかにする必要があるのだ。
このクルマが現代のスーパーカーのトレンドを作ったとも言え、おかしなエルゴノミクスや異常に小さな荷室で我慢する必要もないのだ。パフォーマンスと実用性の両立を果たしたという点で当時としては伝説的なクルマなのである。
良くできた毎日乗れるスポーツカー
一方のスープラはもちろん良くできたクルマだが、大きさと重さが感じられた。FRのマッスルクーペであり仕方ない部分もあるが、窓の小ささゆえの閉塞感も気になるところだ。
弟分であるGT86のような日本車らしさは薄いが、そこがスープラらしさと言えるかもしれない。素晴らしいロードカーであり、リラックスして乗れるクルマだが、サーキットではやや動きが大きめになってしまう。
共同開発したBMWのドイツ車らしさが出ているのは悪いことではないが、インテリアもエンジンもトヨタ的とは言えないだろう。今後のクルマはターボが主流になるのは明らかだが、日本のメーカーには同じパフォーマンスを高回転のNAで実現してほしいものだ。
スープラは優れた毎日乗れるスポーツカーであり、後輪駆動とトルクのおかげで振り回すこともできる。良く走り乗り心地も快適だが、30年後に振り返ったとしたら、他の2台のように革命的なクルマだったとまでは思えないのではないかと結論づけたい。
詳細は動画にてお楽しみいただきたい。
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