この記事をまとめると
■北米市場で日産フェアレディZ ニスモが公開された
速攻で注文したのに乗れるのは4~5年後!? 「発売遅れ」に「受注停止」の新型フェアレディZに何が起こっているのか?
■鼻先が延長されたフロントバンパーは「Gノーズ」のようだ
■そこで今回は「Gノーズ」を採用した240ZGを振り返る
正式名称は「エアロダイナ・ノーズ」だった
ビッグマイナーチェンジ版のRZ34型フェアレディZが登場した直後から、その存在が待ち望まれていたニスモ仕様だが、先日ついに北米日産がその姿を公開した。
そのスペックの詳細は明らかになっていないが、動画ではより本格的なバケットシートや専用メーター、そしてノーマルのZとは異なるデザインのエアロパーツを纏っている姿を確認することができる。そのニスモ専用エアロのなかでも注目を集めているのが、鼻先が延長されたフロントバンパーだ。
鼻先を伸ばしたフェアレディZといえば、初代のS30型に設定された「Gノーズ」を思い出す人も多いだろう。このGノーズとは、1971年11月に北米輸出向けに設定されていた2.4リッターエンジンを搭載した240Z系グレードの最上級版となる「240ZG」に装着されていたFRP製のフロントエンドを指している。
240ZGはその他のフェアレディZとは異なり、Gノーズのほかヘッドライトカバーとオーバーフェンダーを装着し、全長は190mm、全幅は60mm拡大される専用のスタイルを持っていたのだ。
これによってもともとフェアレディZが持つロングノーズ、ショートデッキのスポーツカーらしいフォルムがより一層強調されるのはもちろんこと、Cd値も当時のスポーツカーとしてはトップレベルとなる0.39を実現し、210km/hの最高速を誇るなど、スペック的にも向上を果たしていた。
ちなみに「Gノーズ」というのは通称名で、240ZGに装着されていたことからそう呼ばれているが、メーカーの正式名称は「エアロダイナ・ノーズ」となっている。
なお、フェアレディZの歴史のなかでロングノーズを持ったモデルはほかにも存在し、Z33時代のニスモなどが知られるところだが、マニアックなところでは2004年1月におよそ1カ月間のみの期間限定で販売された「タイプE」などもそれにあたる。
このモデルは全日本GT選手権に出場するための事実上のホモロゲーションモデルとなっており、パワートレインなどは一切変更されず、ノーマル比+180mmのフロントバンパーと同+135mmのリヤバンパー、そしてサイドフィニッシャーのみを装着したものとなっていた。
このタイプEをベースにニスモが更なるチューニングを施した「Sチューン GT」は知られるところだが、タイプEはかなりのレアモデルと言って間違いないだろう。
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