■新型「N-VAN e:」ってどんなモデル?
ホンダの新型軽商用EVとして「N-VAN e:(エヌバンイー)」の先行予約が2024年5月に開始されます。発売は2024年秋の予定です。
新型N-VAN e:は、2018年にデビューした軽商用バン「N-VAN」をベースにしたBEV(バッテリーEV)です。
【画像】「えっ…!」これが前後2人乗り仕様の新型「N-VAN e:」です! 画像を見る
N-VANの特徴のひとつである、低床でBピラーのない広い室内空間や、助手席シートをフロアに格納できる構造などを継承し、使い勝手の良さを維持しています。
外観もN-VANとほぼ共通したデザインですが、グリルレスのフロントマスクを採用したほか、エンジン搭載車のようにラジエーターを走行風で冷やす必要がないことからフロントのナンバープレートを中央に配置するなど、BEVならではの意匠を取り入れました。
また、使用済みのホンダ車のバンパー由来のリサイクル材をフロントグリルなどに使用するなど、環境に配慮したクルマ作りをおこないます。
内装は、エアコンやシフトパネル、収納トレー、充電用USB端子などを運転席側に近づけて使い勝手を向上。
ボタン式シフトや2本スポークのステアリングを採用するなど、すっきりとした運転席まわりを実現しました。
パワーユニットは小型電動アクスルや薄型化した大容量バッテリーを搭載し、低床でフラットな荷室と航続可能距離210km(WLTCモード)を目指して開発するなど、配送業務で使用する際の使い勝手も両立しています。
さらに、EVならではのスムーズな加速や低振動・低騒音も実現しており、荷物をフルに積載した状態でも、N-VANのターボ車と同等の加速性能を確保したといいます。
充電は6kWの普通充電に対応し、約5時間で完了。車外への給電も可能で、停電・災害時などに合計1500Wまでの電化製品を使用できるほか、V2H(Vehicle to Home)によって住宅などへの給電もできます。
さらに、コネクティッドサービス「ホンダ コネクト」を搭載しており、冬場にバッテリーを温めて航続距離を延長させる機能や、電気代の安い時間帯に充電するといった充電待機設定などが利用できます。
新型N-VAN e:のグレードは、「e:L4」「e:L2」「e:FUN」の3タイプを用意。すべてのグレードで衝突被害軽減ブレーキ「CMBS」や前席サイド・カーテンエアバッグなどの安全装備や、フルオートエアコン、運転席シートヒーターを装備しました。
e:L4は標準的なモデルで、アダプティブクルーズコントロールや車線維持支援システム「LKAS」などの先進運転支援「ホンダ センシング」や、電動格納ミラーやマルチインフォメーションディスプレイを標準装備します。
e:L2は助手席側にあるはずの前後シートを省き、さらなる低床化と積載性の向上を図ったシンプルなモデルです。取り扱いはホンダの新車オンラインストア「Honda ON」限定となっています。
そして最上級モデルのe:FUNは、フルLEDヘッドライトやリアシートヘッドレスト、急速充電ポートを標準装備するほか、ほかのグレードにはないアイボリーのインテリアカラーが用意されます。
業務で使用するプロユースはもちろん、趣味など個人ユースでも使える新型N-VAN e:ですが、多彩なボディカラーも特徴となっています。
ボディカラーは全9色が用意され、e:L4とe:FUNではモノトーンカラーと2トーンカラーが選択可能。なかでも2トーンカラーは、ルーフとバックドアがブラックとなる斬新な塗り分けが個性を演出します。
※ ※ ※
間もなく開始される先行予約に先駆けてホンダは、ビックカメラの充電器設置サービス、およびENEOS Powerが手掛ける家庭用電力販売事業「ENEOSでんき」の電気料金サービスの提供を、ホンダカーズを通じて2024年5月13日より開始しました。
ビックカメラの自宅充電器設置サービスでは、充電器は、コンセントタイプ、AC壁掛けタイプ(3kW/6kW)、V2H(Vehicle to Home)の3種類を用意。ユーザーの使用環境やニーズに応じて充電器をホンダカーズが提案し、ビックカメラが見積もりから施工、アフターサービスまでを提供します。
また、ENEOSでんきの電気料金メニュー「EV夜とくプラン」を販売。EV夜とくプランは、自宅などでEVなどを充電する人に向けた時間帯別電気料金メニューで、毎日午前1時~5時に設定した「EVタイム」に低価格で電気を使うことができます。
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