2月13日、ホンダはシリーズ4代目となる新型『FIT(フィット)』を14日より発売すると発表した。
ホンダ・フィットは、“マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想(M・M思想)”という『人間のためのスペースは最大、機械のためのスペースは最小限にして、クルマのスペース効率を高めよう』という、ホンダのクルマづくりの考えによって2001年に初代モデルが誕生した。
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M・M思想が具現化されたフィットは、広い室内空間、多彩なシートアレンジ、優れた環境性能などを誇り、ホンダを代表するモデルのひとつとなった。
その後も2007年に発売された2代目、2013年発売の3代目ともに、初代フィットの設計思想を継承しながら進化を遂げ、現在では世界各国で発売されるグローバルモデルとして成長を続けている。
そんなフィットが昨年、フルモデルチェンジを受けて生まれ変わり、2019年10月に開催された『第46回東京モーターショー』に初登場した。
4代目となる新型フィットは、歴代モデルが築き上げた優れた性能、コンパクトカーとは思えない室内空間・ユーテリティの高さなどを継承しつつ、ユーザーがより満足するクルマへと生まれ変わることを目指した開発が行われた。
ホンダは、“ユーザーはクルマに何を求めているのか”ということを追求するなかで、クルマでの移動時においてもリラックスや癒やしを求める、というニーズがあることを認識。
そこで4代目フィットでは、そんなニーズに応えるべく、心地よい視界、座り心地、乗り心地、使い心地という4つの『心地よさ』が追求された。
まず考えられた“心地よい視界”は、フロントピラーの厚さを従来の半分以下としながらも、充分な衝突安全性能は確保し、水平・直線基調のインストルメントパネルやシンプルで見やすいバイザーレスメーターなどを採用することによって実現されている。
フロントシートには、骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支える“ボディスタビライジングシート”をホンダ車として初採用。リヤシートには、大人がゆったりと座れる厚みのあるやわらかいパッドが使用され、前後席ともに長距離ドライブでも疲れにくい“座り心地”がもたらされた。
そしてパワートレインには、ホンダ独創の2モーターハイブリッドシステム“e:HEV”がコンパクトカーでは初めて搭載された。軽量化・高剛性化・高強度化が徹底されたボディーや、路面をしっかりとらえるサスペンションなどが組み合わされた結果、快適な“乗り心地”がもたらされているという。
■グレード分けではなく、ライフスタイルによって選択可能な5タイプを用意
“使い心地”では歴代フィット同様に、広い室内空間や多彩なシートアレンジが継承され、新たにフロントシートの間にテーブルコンソールが設置されるなど、収納レイアウトについても視線・動線が考えぬかれた。
また、ハイブリッドモデルでは、“IPU”と呼ばれるインテリジェントパワーユニットが小型化されたことによって、荷室容量が確保されている。
この4代目フィットには、シンプルな“BASIC(ベーシック)”、生活になじむ“HOME(ホーム)”、アクティブユーザー向けの“NESS(ネス)”、エンジョイライフに応える“CROSSTAR(クロスター)”、スタイリッシュな“LUXE(リュクス)”の5タイプが用意された。
タイプを5つに分類したのは、従来のように装備などの違いでグレードを分けず、ユーザーのライフスタイルなどによって最適なモデルが選択できるようにと、ホンダが考えたためだ。
また、ボディカラーは全25色から選択でき、ユーザーは自分の理想とするフィットを選択することができる。
安全運転支援システムのホンダ・センシングを全タイプに標準装備し、新世代コネクテッドサービス『Honda Total Careプレミアム(ホンダ・トータルケア・プレミアム)』にも対応した4代目フィットの価格は、155万7600円~253万6600円(消費税込み)。
車両情報やオプション装備など、詳しくはホンダ公式ホームページ(https://www.honda.co.jp/Fit/)まで。
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