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【運転の楽しさはPHEVで一番】BMW 545e プロトタイプ 3.0L直6採用 前編

掲載 更新 4
【運転の楽しさはPHEVで一番】BMW 545e プロトタイプ 3.0L直6採用 前編

パフォーマンスでPHEVを加勢

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

【画像】BMW 545e Eクラス、A6と比較 全87枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


時代は逆戻りできない。BMWが電動化技術の導入を始めたのは数年前。当初プラグイン・ハイブリッド(PHEV)が登場した時は、燃費の向上とCO2の削減に焦点が向けられていた。

ライバルのプレミアムブランドからは、新しいPHEVモデルの登場が続いている。ミュンヘンのブランドも、黙ってはいられない。BMWとして重要な側面、パフォーマンスという訴求力でPHEVを加勢することにしたようだ。

その最たる証拠が、今回試乗する四輪駆動の545e xドライブといえる。BMW 5シリーズは、最近フェイスリフトを受けている。そのラインナップの1つとして、年内には英国へ上陸する見込みだ。

530eの人気は高く、世界中で5万台以上を販売している。その高い支持を、さらに後押しするだろう。

試乗したのは、量産前のプロトタイプ。ドライブトレインは、1クラス上の745e xドライブやSUVのX5 xドライブ45eにも搭載されるものと同じ。注目すべきはエンジンで、530eの小さく洗練度がイマイチの4気筒ではなく、6気筒を採用している。

540i譲りとなる、ターボ過給される3.0Lの直列6気筒は、333psと45.8kg-mを発揮。そこへ530eと同じ108psと27.0kg-mを生み出す、トランスミッション内臓の電気モーターを結合している。

結果、545eのシステム総合での最高出力は393psで、最大トルクは60.9kg-m。530eより102psと18.3kg-mもたくましい。

0-100km/h加速は4.7秒

トランスミッションは8速ATとなり、後輪駆動ベースの四輪駆動システム、xドライブが組み合わされている。バッテリーは12kWhのリチウムイオンで、リアシートと荷室の下に搭載される。

車重は2020kgもあるが、0-100km/h加速は4.7秒。最高出力は249km/hでリミッターがかかる。比較すると後輪駆動の530eでは、5.9秒と234km/hだ。

エンジンの大排気量化と四輪駆動の採用によって、CO2の排出量やEVモードでの航続距離は、530eには及ばない。それでもカタログ上では、38g/kmと54kmとなっており、パフォーマンスの向上を考えれば納得できる範囲。

EVモードで出せる最高速度は、140km/h。こちらは530eと変わらない。

545e xドライブの効率的な走りは、アダプティブ回生プログラムが支えている。ナビゲーションの情報を活用しながら、最適なエネルギー利用を実現している。

パフォーマンス重視の5シリーズということで、四輪駆動だがタイヤサイズは前後で異径。試乗車では、フロントは245/40、リアが275/35というサイズを履いていた。ホイールサイズは17インチが標準。オプションで18インチか19インチも選べる。

BMWのロゴにテープが貼られた試作車だったが、すでに完成度は高い様子。量産版に組み入れられる、新開発の技術のすべてが搭載されているという。

2020年11月から、ドイツのディンゴルフィング工場で量産が始まる予定だ。

新フロントグリルにL型のデイライト

ボディのスタイリングは、フェイスリフトを受けた最新の5シリーズと共通。クロームメッキのフロントグリルはワイドになり、取り付け位置が低くなっている。

グリル自体は最新のBMW流の、左右でつながるシングルフレーム・デザイン。フロントバンパーの造形も新しくなっている。

ヘッドライトは、リフレクター周りのデザインがリフレッシュされ、L型のデイライトを内蔵。標準でLEDとなるが、マトリックスLEDのメインビームとレーザーライトもオプションで選択が可能だ。

試乗車のヘッドライトはオプション仕様。ハイテクな顔つきにしてくれる。

PHEV版としての違いとして、左側のフロントフェンダーに充電ポートが備わる。3.7kWの充電容量なら、3時間半ほどで満充電にできるという。

インテリアもわずかに改良を受けた。モニター式のメーターパネルは、複数の中から表示設定が選べる。表示の切り替えは、ステアリングホイール上のボタンでできる。

iドライブと呼ばれるインフォテインメント・システムは、最新版の第7世代。センターモニターは、標準が10.3インチ。オプションで12.3インチと、ヘッドアップ・ディスプレイも備えられる。

センターコンソールのレイアウトも、新しくなっている。エアコンの操作系が改められたほか、多くの機能を直感的に操作可能。オプションで、音声認識とジェスチャーコントロールの指定も可能だ。

この続きは後編にて。

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みんなのコメント

4件
  • PHVなんて重いグレード、FRスポーツのハンドリングが魅力のBMWには似合わない。
    HVなどの環境問題対策グレードは運動性能落ちるからね。
    すの直6グレードが一番だよ。
  • 欧州車のPHVやマイルドハイブリッドはどれもターボ付き。
    いかに排ガス規制逃れの為だけのツールかがわかる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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