WEC(世界耐久選手権)ハイパーカークラス設立初年度から同クラスに参戦していたグリッケンハウス。チーム創設者のジム・グリッケンハウスは11月20日の締め切りを前に、来季のWECにエントリーしない意向であることをmotorsport.comに明かした。
グリッケンハウスは9月に行なわれた富士戦を欠場。彼らは2024年に向けてスポンサーが見つかった場合にのみシリーズ参戦を続けることを示唆していた。そして参戦に必要なスポンサーを得るのは現実的ではなかったようだ。
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「我々は参戦しない。我々にとって理にかなっていないからだ」
ジム・グリッケンハウスはそう語る。
「競争力を持たせるには、エボリューション版のマシンを作って2台走らせる必要がある」
「それはプライベーターにとってなかなかできることではない。それができるのは、スポンサーシップを得るか、カスタマーチームが我々のマシンでレースプログラムをしたいと言ってきた場合のみだ」
また彼によると、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス社がプライオリティを置いているのは、ニュルブルクリンク24時間で走った『004』のような、市販の公道走行モデルを作ることだという。
「我々には一定のキャパシティがあり、販売台数もそれなりにあるのだが、たとえこれ以上生産できたとして、WECで走ることが販売につながるとは思わない」
「我々のような小規模な会社にとって、WECに参戦することは意味をなさないんだ」
グリッケンハウスは昨年、SCG 004Cでニュルブルクリンク24時間のSP-Xクラスに出場したが、ニュルへの復帰は将来的に実現する予定のようだ。
「我々はいつかリングに戻るだろう。それは我々が販売するものの宣伝になるからだ」
そう語ったジム・グリッケンハウスだが、WECでも2022年のル・マン24時間での表彰台を含め、プライベーターとして他が羨むような戦績を残すことができたと考えている。
「我々は正当な努力で、プライベーターとしては素晴らしい結果を残した」
「2022年には表彰台に上ったし、今年はポルシェやプジョーを倒すこともあった。これ以上のものはない」
「彼ら(WEC)が我々を必要としている時、我々は選手権の重要な一部だったんだ」
イタリアのポディウム・アドバンスド・テクノロジーズが開発したグリッケンハウス007は、“ハイパーカー元年”となった2021年シーズンの第2千から登場。当時LMH車両で参戦しているのはトヨタとグリッケンハウスだけだった。その年のル・マン24時間では、LMP1車両でハイパーカークラスに参戦するアルピーヌと接戦を繰り広げ、4位入賞を果たした。
そして翌年のル・マンでは3位表彰台を獲得。ポールポジションも2回獲得して見せた。
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バカヤロー