マツダ初のPHEV ディーゼルやガソリン仕様も追加
マツダは、同社初のPHEVとして新型CX-60を欧州で発表した。すでに受注が開始されている。
【画像】新型マツダCX-60 PHEV【CX-50やライバルと写真で比較】 全134枚
CX-60 PHEVは、2.5L自然吸気4気筒ガソリンエンジンと電気モーターを新しい8速トランスミッション(湿式クラッチ)と組み合わせ、合計出力327psと最大トルク50.9kg-mを発生する、マツダブランドで最も強力な市販モデルとなった。
17.8kWhのバッテリーを採用し、電気だけで約63kmの走行が可能。ボルボXC60リチャージやBMW X3 xドライブ40eといった同価格帯のPHEVに対して有利に働く数値だ。
このパワートレインは、戦略的パートナーであるトヨタのRAV4 PHEVに搭載されているものとは全く別物で、0-100km/h加速5.8秒、WLTP複合サイクルでのCO2排出量はわずか33g/kmになると予測されている。
年内には3.3Lのディーゼルエンジン車、2023年にはマツダの火花点火制御圧縮着火(SPCCI)により効率を高めた3.0Lのガソリンエンジン車がラインナップされる予定だ。これらの出力や性能の詳細については、まだ明らかにされていない。
動力性能を重視した次世代SUV
CX-60は、マツダが「MX-5(ロードスター)のように、ダイナミックバランスと洗練性を向上させる」と語る、まったく新しい後輪駆動プラットフォームを採用している。このプラットフォームは、2025年までにCX-80や米国市場向けのCX-70、CX-90など4車種の新モデルに使用される予定である。
プラットフォーム開発では、マツダは主力車種のダイナミックな魅力を引き出すことを重視したという。重量配分の最適化、ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションとマルチリンク式リアサスペンションの採用に加え、ロードスターに採用されている新技術「キネマティック・ポスチャー・コントロール」を標準装備。この技術は、各輪の制動力を変えることでフラットなコーナリングとシャープなターンインを実現するものだ。
全長4745mm、全幅1890mm、全高1675mmと、CX-5を上回るサイズとなっている。外観の類似性は明らかだが、CX-60は2017年のビジョンクーペ・コンセプトから大きな影響を受け、デザイン理念「魂動」の進化を示している。CX-5との最も明白な違いは、フロントエンドの処理とシルエットで、今後のマツダの新型車を特徴付ける要素になると考えられる。
インテリアでは、ドライバーを中心とした「人馬一体」思想を踏襲しつつ、高品質な素材やディテールへのこだわりをより一層高めている。12.3インチのセンタータッチスクリーンは、CX-5(10.25インチ)からの大きな進化点の1つだ。
快適性重視のインテリア 秋に納車開始
欧州で展開されるグレードは3種類。エントリーグレードの「エクスクルーシブ・ライン」は、4万3950ポンド(約665万円)からとなっており、ハンズフリーパワーゲート、18インチアルミホイール、LEDヘッドライトを採用。
インテリアでは、12.3インチディスプレイとマツダコネクト、ステアリングヒーター、ブラックレザーシート、フロントシートヒーターが標準装備となる。ヘッドアップディスプレイは、フロントガラスに重要な情報(現在速度や制限速度)やナビの案内を映し出すことができる。
中間グレードの「ホムラ」は4万6700ポンド(約707万円)からで、ブラックの20インチアルミホイール、グロスブラックのハニカムフロントグリル、グロスブラックのサイドミラーを採用し、スポーティな外観を特徴とする。
また、フロントシートベンチレーター、ステアリングコラム電動調整機能、リアシートヒーター、ドライバー・パーソナライゼーション・システムなど、快適性を向上させる装備が充実。ブラックレザーシートは快適な座り心地を実現するほか、ムードを盛り上げるアンビエントライトも装備されている。
最上級グレードの「タクミ」は4万8050ポンド(約727万円)からで、日本独自のデザインを体感できるモデルとされている。ホワイトナッパレザーをシートに採用するなど、高品質の素材にこだわった内装が特徴だ。
こうした価格設定は、合計出力300ps以上のPHEVパワートレインを搭載した新型レクサスNXに比肩するものであり、マツダが高級車市場の中でそのポジションを確立しようとしていることが伺える。
現在、英国では受注を開始しており、今秋に納車が始まる予定となっている。
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みんなのコメント
内装はかなり品質が良さそうだし、全体的によくまとまっていると思うが。
けどCX5より200万以上高いんだから、外見もう少しインパクト欲しくないですか?