8月16日、レッドブル・リンクで開催された2024年MotoGP第11戦オーストリアGPの初日セッション。多くのライダーが転倒を喫したが、特にフロントにハードタイヤを履いたライダーが苦戦していた。ドゥカティ・レノボ・チームのフランセスコ・バニャイアとエネア・バスティアニーニは初日を振り返りタイヤ選択について語った。
プラクティスではバニャイアは1分28秒508でトップ、バスティアニーニは1分29秒281で10番手につけて予選Q2にダイレクト進出を決めた。しかし、タイヤ選択には満足していないようだ。
【タイム結果】2024MotoGP第11戦オーストリアGP プラクティス
フロントのハードタイヤはアタックをする上で重要な選択となってくるが、このサーキットではリスクがあり、さらに転倒が多く見られた。そのため、バニャイアは使用しなかったという。
バスティアニーニは午後のプラクティスでハードタイヤを使用したが、リスクがあったようだ。また、ミディアムタイヤも最善の選択ではなかったことを語っている。
レッドブル・リンクは、2022年から2コーナーにシケインが追加され、この低速のコーナーで転倒するライダーが多かった。そのほか、ハードブレーキングの4コーナーで転倒するライダーもおり、オーストリアGPではタイヤの選択と使い方が重要となってくるだろう。
■フランセスコ・バニャイア
「予定していたことをすべて試すことができたので満足している。このコースは僕のライディングスタイルに合っていて、1回目の走行からすでに快適だった。午後、午前中と同じ方向で2回目の走行でさらに前進し、それが大いに役立った」
「残念ながら、ハードフロントタイヤを試すリスクを冒す価値はないと思った。ハードフロントタイヤはパズルの重要なピースだったはずだけど、試したライダーのほとんどがクラッシュしてしまったため、試さないことにしたよ」
■エネア・バスティアニーニ
「残念ながら、特に激しいブレーキングで予想以上に苦戦した。なぜそうなったのかまだ理解する必要があるけど、明日は改善できると確信している。幸運にもクラッシュにもかかわらず予選Q2に進出したが、今日は常に限界まで攻めていた」
「正直、ハードタイヤは気に入ったけど、タイムアタックで試すのはちょっとリスクが大きすぎると思った。温度が上がるまで数周必要だけど、フロントを数回潰してみた後、1周のアタックでは使わないことにした。最終的にこれが正しい選択だったかどうかはわからない。今のところ、ミディアムの選択にも満足していない。土曜日は、路面温度にもよるけど、どの方向に進むべきか理解しようと思う」
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