1989年にアメリカで誕生し、2005年より日本でも展開されているトヨタのプレミアムブランド「LEXUS(レクサス)」が好調です。
2019年のグローバル販売台数は76万5330台で前年比110%を達成、過去最高の販売実績を記録しました。世界的な好調を支えているのは中国市場で、その販売規模は約20.2万台(前年比125%)といいます。
日本でも好調で、販売規模は約6.2万台で前年比113%を達成しています。
日本のプレミアムセグメント市場は、今ひとつの動きがあります。これまで圧倒的な支持を集めていたドイツ系ブランドが勢いを失っているのです。JAIA(日本自動車輸入組合)の発表データによると、プレミアム系ジャーマンスリーと呼ばれるメルセデス・ベンツ、BMW、アウディの販売実績は以下のようになります。
メルセデス:6.65万台(前年比98.5%)
BMW:4.68万台(同 91.8%)※MINIを除く
アウディ:2.42万台(同 91.5%)
こうした数字だけ見るとプレミアムセグメント全体がシュリンクしているようにも感じますが、非ドイツ系のブランドの中には、台数的にはジャーマンスリーに届かないものの明らかに伸びているところもあります。その例として、ボルボとジープの数字をみてみましょう。
ボルボ:1.85万台(前年比104.4%)
ジープ:1.36万台(同 116.8%)
規模が小さいほど魅力的な新型車の登場による台数増減の影響が大きいので、単純に比較はできませんが、前年比で大きく伸びているのは事実です。また、前年比114.8%のランドローバーや、同115.5%のシトロエンなども、その成長が目立っています。
このように日本のプレミアムセグメントはドイツ系ブランドの一人勝ち状態から、多様化が進んでいるといえます。日本での展開以来、ずっとジャーマンスリーのブランド力に苦しめられてきた印象のあるレクサスも、クルマ選びの多様化が進む中で、その信頼感を武器にいよいよプレミアムブランドの一角に認められてきたというのが、2019年の国内販売実績につながってきたといえそうです。
さらに、いま世界は電動化に向かっていますが、電動化のひとつであるハイブリッド技術においてトヨタは一日の長があります。
レクサスインターナショナルの佐藤恒治プレジデントは次のように発言しています。
「本年以降は、電動化ビジョン“Lexus Electrified(レクサス エレクトリファイド)”のもと、初のEV市販モデル「UX300e」の発売を皮切りに、電動車ラインアップを拡充してまいります。クルマづくりの基本に立ち返りながら、レクサスのDNAである静粛性・乗り心地をより一層進化させるとともに、長年ハイブリッドで培ってきたモーター制御技術による駆動力の統合的な制御など、レクサスならではの楽しさ・喜びをご提供してまいりたいと思います」
トヨタがもつ電動化(ハイブリッド)技術での優位性を、レクサスというプレミアムブランドに活かすことで、一気にプレミアムブランドのトップを狙うことができるのかどうか。保守的な印象の強い日本のプレミアムセグメントにおけるユーザー意識が変わってきたと感じさせる今、レクサスが日本のプレミアムセグメントにおいてトップを獲る日はそう遠くないかもしれません。
というのも、レクサスの国内販売がもし2019年と同じ前年比で推移したとすれば、2020年は7万台に届きます。そううまくはいかないとは思いますが、EV走行領域の広い2モーターハイブリッドシステムを、縦置き・横置きの両レイアウトで実現しているレクサス(トヨタ)には、それだけのポテンシャルがあるといえるのではないでしょうか。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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大衆車じゃねーんだから笑